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iPad修理コラム

iPadが水没!最新機種でも復旧できたお話

最終更新日2020.05.08 作成日2020.03.19

カバンの中に一緒に入れていた飲み物がこぼれて水没。電源入らず。


最新機種のiPad7の水没でお持ち込みされたお客様です。
画面が真っ暗です。何の反応もなくなりました、まだ新しいのに悲しい(泣)

画面が真っ暗のiPad7



 

分解するために表面を温めます


水没復旧のご依頼ということでまずは、表面を温めていきます。
すると、端末内部が思いっきり結露してきました。
このiPad7の中には相当水が溜まっているようです…
これは大掛かりな修理になりそうです。

 

ガラスを外して液晶を退かした様子



液晶パネルの裏に水滴を発見しました。どうやら、深刻な水没のようですね。
一瞬水に触れたぐらいではここまでの水の浸食はないでしょう。
さらにiPad7の構成部品を外していきます。
 

コネクター付近がビショビショです。



コネクター付近の点検を行っていると、ガラスと液晶のコネクターが錆び始めていることがわかりました。まずはこの錆びをクリーニングしていきます。
水没復旧はこういった不純物をいかに完璧に取り除くかが復旧のカギとなります。
 

ここで基盤を筐体から出してクリーニング


続いて基盤のクリーニング。
iPhoneの基盤はロジックボードとも呼ばれ、細かいチップやコンデンサ、レジスタなどで構成されています。
こちらの写真は表側全体の様子です。

 

iPad7の基盤上部その1


アウトカメラのコネクター。サビがかなりひどく、ピンが黒く変色、ボロボロに。

 

iPad7の基盤上部その2


インカメラ+マイクのコネクター、こちらにも靄がかかったようなサビが。

 

iPad7の基盤の裏側


基盤裏側はバッテリーのコネクター付近に緑青っぽいサビが。

 

基盤を保護するケーシングも外します。


基盤本体は意外にも綺麗でした。
これは一安心。顕微鏡で細かい汚れがないかチェックし、問題なければクリーニングせずに戻します。


液晶パネル側のコネクターが一番の被害に


水没の時、必ずと言っていいほど、破損してしまうのが、液晶パネルです。
今回確認したところ、液晶パネルの裏の鉄板までも白サビで腐食し放題。

 

基盤洗浄が終了


基盤洗浄が終了したら、次は電源を入れていきます。
液晶パネルは破損してしまったので新しいものを取り付けて動作確認を行います。

 

無事に起動!


ちゃんと充電ができるかどうかチェック。充電は問題ありませんでした。

 

まとめ


今回の水没修理では復旧できたものとできなかったものがあるため、まとめていきます。
復活したもの;
①もともと入っていたお客様のデータ:お客様に確認していただきました。
②タッチ操作
③映像
④通信機能:圏外になることもなくwi-fiも使用できます。
⑤ホームボタン(クリック+指紋認証)
⑥スピーカー
⑦イヤホン
⑧インカメラ
⑨充電機能
 
復旧できなかった機能;
①アウトカメラ:真っ暗で映りませんでした。
②ボリュームボタン:+−共に錆びてしまっていて、洗浄しても反応なし。
以上です。

 

特徴:iPad7は水没で液晶にダメージを受けやすい


まず真っ先に液晶が映らなくなって操作ができなくなりやすいのでくれぐれも水にはご注意を。
飲み物の口は固く閉めておきましょう笑
ご来店ありがとうございました。

 
 
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