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iPhone修理

水没によるFaceIDが使えなくなる故障が多発中!!

秋葉原店 2019-08-27 2020-06-01 秋葉原店店長 須山よしのり
水没によるFaceIDが使えなくなる故障が多発中!!
※2020年6月1日更新

スマホ修理ジャパン秋葉原店です。


 
ここ最近当店では「水没」による起動不可の端末をお持ち込み頂くケースが多いのですが、
中には起動しているけれども、動作が不安定で見て欲しいというお客様も非常に多くご来店されます。
そして、その故障内容は、iPhoneX・Xs・XRで採用されているFaceID機能が使えなくなったという症状の方が目立っています。
それに関して言えば、どのお客様も、ある共通点がありましたので、今回はそのポイントと、何故壊れたのか、対策はどうすればいいのか等をご紹介します。
 

防水対策されているiPhoneなのに水没してしまう原因とは?


 
iPhoneX以降から、Appleでは防水加工ほ施されており、IP67等級以上の耐水性能を有しています。
一般的に、このクラスであれば、等級自体は高いので、中々内部に浸水する事はないだろうと思われている方がいらっしゃいます。(実際お客様から、防水なのに水没したというお話を何度も耳にしました)
 
まず、周知して頂きたいことは、、、、
 

iPhoneは防水ではありません!!!


 
ここで勘違いされている方が非常に多いのですが、iPhoneはその構造上、完全防水にすることが難しいデザインとなっています。
確かにIP67等級は、防水レベルで言えば、上から2番目ぐらいの位置づけなので、水没しないだろうと思われがちですが、
実はこのIPという数値は、あくまで特定の条件内での防水試験で行われているので、あまり当てにできません。
iPhoneX以降の機種は確かに防水レベルは高く設定していますが、実はある一部分にだけに関しては、浸水しやすい構造になっている場所があります。
 

その場所とは・・・・・(-_-;)


 

スピーカーの網目です。


 
この部分だけはどうしても電話機能の際に相手の声が聞こえる様に、メッシュにしておかないと、これが聞こえづらくなってしまう問題が発生するので、網目状になっています。
その為、この場所から水が入ると、内部にまで浸透してしまい、FaceIDに関係する部品が水没して、故障してしまうのです。
FaceIDだけ使えなくなる方は、ここに水滴が溜まっている状態でお持ち込みされます。
同じところに水滴が溜まっていたので、点検させて頂いた結果、水没の原因はスピーカーの網目からの水没による「TrueDepthカメラ」の破損が原因と分かりました。
 


よく壊れる箇所は?


因みにFaceIDに関連する「イヤースピーカーケーブル」と言う部分が破損しやすいです。
破損してしまうとほぼリンゴループの状態
になり起動出来ません。
※詳しい修理事例の記事はこちら!!
 
イヤースピーカーケーブルの破損によっておこるリンゴループは、ケーブルを外せば起動出来る場合があります!
実際に、ケーブルを外す事で復旧した例もこちらの記事でご紹介しております!
 
 
 
 

「TrueDepthカメラ」の構造とは?


 

「TrueDepth」は一部のカメラだけではなく、複数の部品から成り立っています。
パネルを外すと、本体には画像の名称のカメラ類が付いています。
ここがFaceIDの中枢の部品ともいえる、「赤外線カメラ」「ドットプロジェクター」等が組付けられています。
 
 

パネルの方に組み付けられているセンサー類と本体側に組み付けられているカメラ類が連携して
FaceIDの機能の役割を担っています。
これらを総称して「TrueDepth」と呼ばれています。
「TrueDepth」は、これらの部品が、どれか一つに異常がある場合は、FaceID機能は使えなくなります!
iPhoneX以降から、指紋センサーでのセキュリティーではなく、顔認証によるセキュリティーに変更になっています。
指紋センサーの時から、Appleはセンサーと本体のペアリングを行っており、ホームボタンを交換してしまうとペアリングが出来なくなるので、指紋認証が使えなくなる仕様でした。
今回の「TrueDepth」による顔認証も同じペアリング機能が使われており、「近接センサー」「インカメラ」「ドットプロジェクター」等のFaceIDにかかわる部品を交換すると、FaceIDが使えなくなります。
なので、一度壊れてしまうと復旧させるのは非常に難しいのです。
使いたい場合は、Appleへ本体交換する方法が最短と言われていますし、確実な方法です。
 
 

水没しない方法とは?



最後に水没しない方法ですが、はっきり言って「確実に水没しない方法はありません」
ですが、方法としては、水が入り込まない様に、雨の日は外で安易に使わない(※特に土砂降りの日)事が一番の対策です。
防水ケースに入れて置くのも一つの方法ではありますが、それを過信し過ぎるのも危険です。
なので、水没しない様に取り扱いは細心の注意が必要ですので、皆様もお気をつけください!!
 
筆者が店頭に立つ
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はこちらからルート案内するとご来店しやすいです。
Apple製品でお困りのお客様はぜひご来店ください。
それでは。
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