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iPad修理コラム

充電の%表示が不安定なiPad Air2

最終更新日2020.05.08 作成日2020.02.24

充電の%表示が不安定なiPad Air2


どうも新宿店スタッフSです。
以前から何度も来て頂いてる御客様から
「ケーブルを挿していても%が上下する」と御相談を頂きました。
業務用端末として使っているiPadは高確率で
充電しながらの使用になりますので、寿命も早く来てしまう印象です。
仕方がないこと、なんですけどね。

【バッテリーに辿り着くには】



iPhoneもiPadも基本は同じです。
兎にも角にも、画面側から開けていくのですが
画面の固定方法が違います。
iPhoneは鉄の爪が噛み合い固定されていて
iPadでは強力な粘着テープでくっついています。
この粘着テープが厄介でモデルによっては画面や
ホームボタンのギリギリまでびっちりと張り付けられています。
それを温めながら、ゆっくりと薄い金属のヘラを入れて
再度くっ付いてしまわないように樹脂製トランプや薄いピックを噛ませながら...
とにかく慎重に剥がしていきます。
この工程が作業時間を延ばす要因でもあり
iPhoneに比べ、画面の状態に修理の内容が左右される原因でもあります。

【やっとバッテリーと対面】



綺麗に開いた段階で画面の各コネクターを外し
コンポーネントごと丸っと取り外します。
私はこの状態を
「iPadの開き」
と呼んでいます。
ちなみに液晶とガラスが別のパーツで構成されている
レギュラーナンバリングのiPad5やiPad6を分解した段階は...
「iPadの三枚おろし」
と呼んでいます。
...余談はさておき。
ここまでくれば、バッテリーの取り外しまであと一歩。
なんですが、ここでも再び
粘着テープが邪魔をしてきます。
バッテリーを筐体に固定するにも強力な粘着テープが使用され
その煩わしさといったら、修理屋さんが敬愛するifixit内でも皮肉られるほどです。
iPhoneのバッテリー交換の事を考えると...
雲泥の差、とにかく煩わしいの一言に尽きます。

【そんな作業も、ポイントはにあり】



パネルを取り外す時と同様に、バッテリーを剥がす作業も
ポイントはにあります。
iPadに使われている粘着剤は基本的に
温めることで粘着力が弱まります。
なので、必ず温めながら作業をするわけですが...
iPadのアルミフレームは放熱性能が高いので、すぐに冷めます。
そこで温めなおすことを怠ると...
バッテリーの被膜を傷付け、大惨事になりかねません。
なので必ず温めながら、ゆっくりと
使う道具選びも慎重にしなくてはいけません。
私はプラスチックトランプを使いますし
他のスタッフは細工用のヘラを使ったり、と様々です。

【古いバッテリーの取り外しが終われば...】



あとは新しいバッテリーを定位置にセットして...
動作確認に必要なパーツを取り付け...
とにかく100%まで充電できるか、待つのみ。
というのもiPadのバッテリーは2セルバッテリーというもので
iPhoneのバッテリーほど、単純ではありません。
簡単に言うと電気を貯める部屋が2つあるわけですが、大元の出入り口は1つだけ
なので片方のバッテリーしか機能していないと稀にですが
50%までしか充電が出来ない
充電が上下する
という症状が現れます。
これは劣化したバッテリーでも同じことで
2つあるバッテリーの片方が劣化して膨らんでしまう、なんてことも見受けられます。
なので、ここもまた慎重に...
2つのバッテリーがバランス良く動いているか?
嫌になるほど慎重に確認していきます。
とにかくiPadの修理は慎重さが勝負なんですよ。
という事を伝えたいスタッフSでした。それでは。
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