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iPhoneXの画面がつかない!?故障の原因とは?

渋谷店 2020-01-15 2020-05-26 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
iPhoneXの画面がつかない!?故障の原因とは?
2020年5月26日更新

実はiPhoneXの液晶画面の構造に問題あり!?



スマホ修理ジャパン渋谷店の毎度お馴染みスタッフDでございますっ!
今回はiPhoneXの画面が映らなくなってしまったトラブルでご来店頂きましたのでご紹介いたします!
最近この手の故障が非常に多くなって来ました・・・・
発売当初から、液晶その物が破損しやすいと言われてはいましたが、結構な人数が
画面が映らなくなったという事でお持ち込みいただくケースが頻発してます(;^_^A
渋谷店では、ガラス割れ修理と液晶破損修理での比率で言うと、3:7の割合で液晶修理の方が多くご来店されます。
 
 
 
 

ガラス割れ修理よりも液晶破損の方が多い



液晶が映らなくなってしまったり、表示がおかしくなってしまうのは、iPhoneXではあるあるです。
例えば、フローリングの上に落としただけでも映らなくなってしまった方というのもいらっしゃいます。
有機ELディスプレイは、柔らかい性質を持っているので、落とした衝撃で破損しやすくなっています。
高額なスマホなだけに壊れると、かなりショックですよね・・・・
という事で、今回は根本的な原因の解説を先に解説したいと思います。


 
 

何故、iPhoneXの液晶は壊れやすい?



まず、映らなくなってしまう原因としては、「液晶破損」によるものであることは間違いありません。
ここは素人目でも判断できると所ではあります。
しかし、物事には何事にも理由があるのと同じで、壊れてしまうのはどの部分にあたるのでしょう?
その根本的な要因は、この有機ELディスプレイの構造にあるのではないかと推測します。
全体的に液晶の周りのべセルフレームが、非常に薄いデザインとなっているiPhoneXですが、
このフレーム枠が薄いのも破損しやすい原因になっているのではないかと考えます。
そこで3つに分けてまとめてみました。
 
 
 
 

今までのモデルよりフレームが薄い



従来のiPhone7やiPhone8までは、フレーム枠が大きく作られているので、ある程度の衝撃が強くても
ガラスが割れてしまうだけで、画面上の操作は可能でした。
iPhoneXのデザインの場合は、ベゼルフレームがない分薄いので液晶までダメージが伝わりやすいのが特徴です。
この観点からフレームが一種の衝撃吸収の枠割を果たしていたのであれば、この要因も十分考えられます。
 
 
 

硬いガラスも仇になっている!?



又、液晶のガラスは「ゴリラガラス」を採用して強度を上げています。
厚さも1㎜以上あるんのでかなり頑丈なのですが、ここである事を思いました。
強度上げるという事は単純に硬くなるので、その分衝撃も伝わりやすいのではないか?・・・と。
液晶として使われている、有機ELは柔らかい性質を持っているので、それに対しては逆効果になっている
可能性が高いと考えられます。
 
 
 
 

液晶のコネクターにも衝撃が伝わりやすい



次の要因はこちらのコネクター部分です。
このコネクターは、分かりやすく言うと、画面を映し出す為のコネクターとタッチの反応を感知するコネクターの
2本で構成されている部分です。
その近くに長方形の部分がありますが、ここにICチップが埋め込まれています。
落として突然映らなくなってしまう要因は、コネクターのICチップの破損によるものではないかと思われます。
破損しやすい要因としては、他のiPhoneに比べて、液晶のフレームと、コネクターとの間のスペースがかなり狭いのです。
これによって、衝撃を加わると、その衝撃がダイレクトに伝わりやすくなります。
よって、比較的高くない所から落とした衝撃でも、端末その物が重い為、衝撃が強くなりICチップを壊してしまうのです。
 
 
 

又、液晶の下部にもCPUがいくつか付いています。
この部分も破損してしまうと、縦線が出てしまったり、乱れてしまったり等の症状を引き起こします。
良く割れている方の中で、下部の部分が破損している方は、大抵縦線が入ってしまっているので、
恐らくこの個所のチップの破損もしくはその周辺の破損が原因です。
 
 

【 まとめ 】


 
 
・液晶のフレーム枠がとても薄いため、ダイレクトに衝撃が伝わりやすい
・液晶に付いているICチップが破損しやすい
・ガラスが固い性質の為、衝撃も伝わりやすい
上記の内容となります。
今現在もiPhoneXをお使いの方は、今まで以上に取り扱いには注意を払った方が賢明です。
iPhoneXやXsだけでなく、iPhone11Proも同じ事が言えるので、強化ガラスやケース等で必ず保護してください。
 
以上が、液晶破損してしまう要因の解説させて頂きました。
 
 
 
さて!それでは、ここから修理の方にの解説をしたいと思います。
 
 


全く映らなくなってしまったiPhoneX



お客様がお持ち込み頂いた時の状態をご説明します。
破損個所は、右下の部分に割れがある状態でご来店されました。
破損している個所はここのみでしたが、画面に関しては全く映っていない状態でした。
本体側では反応しています。
 
 


画面を分解~移植作業



まずは液晶を開封して、本体から液晶を取り外していきます。
iPhoneXは、液晶の周りにテープが付いているので、このテープを剥がしながら外していきます。
パネルを開ける事が出来たら、コネクターを固定している5本のビスを外して、プレートを取り外します。
 
 
 
 

プレートを取り除いたら、コネクターを取り外す事が出来れば、パネルを外す事が出来ます。
 
 
 

取り外したパネルから、近接センサーケーブルを取り外します。
移植作業はそれほど難しくはないので、3つのネジを外せば、ピンセットの先端を使って取り外す事が出来ます。
 
 
 
 
 

移植作業完了です。
次はいよいよ組み付けして動作確認を行っていきます。
(実際、ここまでの作業で15分くらいです)
 
 


 
 

動作確認をして作業完了



画面を元の状態に組み付けて、問題なく起動しました。
タッチ操作等の動作確認も行い、チェックが全て完了したら作業終了です!
修理時間は30分程度でお直しする事が出来ました!
 
冒頭でもお伝えした通り、iPhoneXの液晶破損によるご依頼は非常に多くなってきています。
強化ガラスやケースに入れていない方は是非対策をオススメします!
 
最後までお読みいただきありがとうございました!
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