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iPhoneXをiOS14にアップデートすると充電ができない

秋葉原店 2020年9月26日 2025年10月21日 秋葉原店店長 須山よしのり
iPhoneXをiOS14にアップデートすると充電ができない

iPhoneXをiOS14にアップデートすると充電ができない

iOS14の配信が始まり早数日、iOS14.0.1の配信も始まりました。
iPhone7のカメラが真っ暗になってしまうというバグは今回のアップデートで改善されたようです。

しかしまた新たなバグと思われるご相談が増えています。

関連記事:今後iOS14にアップデートしてしまうと、ダウングレードが出来なくなる。

iPhoneXの充電が不可能に

「iOS14に更新をしたところ充電が出来ない、最大容量も表示されない」
「それまでは確かに充電も容量の確認も出来ていた」

と一年前にiPhoneXのバッテリー交換をされたお客様から御相談を頂きました。
正直、今までのアップデートでは聞いたことがない症状です。

交換されたバッテリーの最大容量が見れなくなることはありましたが、まさか充電まで不可能になるとは…
予期せぬ出来事にお客様も、スタッフも「?」が消えません。

実際に症状を見てみると…

・電流の値が0.5A(通常の半分)程度で止まってしまう
・充電の反応、イヤホンなどLightning端子は問題なし
・最大容量は「ー」の状態

たとえば電流の値が上がらない場合はLightning端子の劣化もしくは不良を疑いますが、充電の反応自体は出ますしLightningイヤホンも認識されていて動作は良好です。

もしもバッテリー自体の不良だとしても突然に最大容量の%が表示されなくなるというのも、あまり考えられません。
大抵の場合、一度表示された最大容量は順当に減っていくもので、不良の場合%表示が減らない等は起こり得ます。

これはお客様にとっても、修理店にとっても由々しき事態です。

バッテリー交換で直る

とはいえ現状、全ての事例でiPhoneXのバッテリーを交換すればiOS14でも充電ができるようになります。
今回と、その後の同じ症状のiPhoneXでも改善が確認されました。

原因は定かではありません、がここからはスタッフの個人的な予想を書いていきます。

バッテリーが上手く認識されていない?

 

iPhoneXでは従来のiPhoneとは大きく設計が変わり、革新的な方法でパーツが搭載され中でも特徴的なのはバッテリーの構造です。

今までのiPhoneでは一枚の板状のバッテリーに1個の制御用のチップがでした。

iPhone7だとこんな感じ。

しかしiPhoneXでは2枚のバッテリーに2個のチップ、その全体を1個のバッテリーとして認識させています。

これは今までのiPhoneにはない構造でiPadのバッテリーなど大容量の薄型バッテリーが必要な場合に採用されてきた方式ですね。
そしてリチウムイオンバッテリーの仕様上、通常2つのバッテリーは同じ電圧電流で同時に充電され、同じ電気容量であることが求められます。

バッテリーが均等な状態でなければ、バッテリーの膨張や発熱の元になるためです。
そこで両方のバッテリーに制御チップが搭載され充電と給電のバランスを保ち理想的な動作環境を保っているものと思われます。
また、このICチップがiPhoneの内部基板と連携し、使用状態、バッテリーのステータスを常に測っているわけですね。
(まったく的外れだったら恥ずかしい内容ですね。)

そこで今回の症状がなぜ起きたのか?
推測になりますが

・バッテリーICチップ内の情報を上手く読み取れなくなった(もしくは書き換えられた)
・iOS14ではバッテリーの管理方法が変更になった
・交換バッテリーのICチップ内の情報に重複が見られ、変なバッテリーとして認識された

こんなところでは無いか、と考えています。

なかなか修理店としても悩ましい症状ですが…原因が何であれ!
現状、バッテリー交換で改善が出来ますので、お困りの際はスマホ修理ジャパンまでお気軽に御相談ください。

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