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iPadのバッテリー交換の際に気を付けたいこと。

最終更新日2020.05.08 作成日2020.03.02

iPadのバッテリー交換の際に気を付けたいこと。


 
今回はiPadのバッテリー交換の際に一番大変と言ってもいい作業
バッテリーの取り外し作業に付ついて書いていきます。
よくお客様から「パパッと済むんでしょ?」
と、言われてしまったりするのですが...
...そうも行かないのがiPad修理の妙で御座います。

【何はなくともパネルから開ける】



今回のブログで紹介するのはiPad Air2です。
iPhoneもiPadも共通で、パネルの取り外し作業から入ります。
iPadの場合、固定方法が強力なシール材な点がポイントで
このシールは引っ張って剥がすことは到底不可能なくらい強力です。
ただ、このテープにも攻略法がありまして...
熱を与えることで粘着質が弱まる
というところ、なので一定温度で温められる熱プレートを使い温めていきます。
趣味レベルで分解組み立てを楽しむ方の中には
家庭用ホットプレートドライヤーで頑張る人もいるらしいですが...
リスキーなので、あまりオススメしません。
iPadの放熱性能は素晴らしいもので...すぐに冷めていきます。
温めては剥がし(浮かし)を繰り返し、ゆっくりと慎重に。

【バッテリーが見えても、まだ粘着質】



もちろんバッテリーの固定方法も粘着テープ
もしこんなに粘着質な人が居たら嫌われるだろうな...
と思わずにいられないほどiPadにはテープが多用されています。
しかしiPadは多くの人に愛されています。
優秀な機械って気楽でいいものですね。
話を戻して、先程のパネルと勝手が違うのは...
バッテリーの外皮に直接、テープが貼り付けられている点
リチウムイオンバッテリーが被膜で覆われている理由
皆さんはご存知ですか?
空気や水分に反応をすると...
発煙、発火の危険性があるからです。
そのための被膜に直接、テープを張り付けてある...
そしてこれから、テープを剥がさなくてはならない。
もはや...と思ってしまいますが、これも攻略法はパネルと一緒です。
専用のホットプレートで温め、冷めたら再加熱。
熱しやすく冷めやすい人っていますよね。それです。

【個人的ベストな剥がし方】



そしてバッテリーを剥がす際に使う道具で
個人的に使いやすいのはプラスチックトランプです。
先程書いたように、バッテリーの被膜を破らないように
安全に進めていく中で、これが一番やり易いです。
(ちなみに縁起を担いでjokerは使いません)
今書いていて気が付いたのですが...
ブラックジャックだったら、迷わずスタンドを選ぶカードですね。
余談はさておき...

大きいiPadのバッテリーは、厳密にいうと2つ付いています。
それがニコイチになっているもので...2セルバッテリーなんて言ったりもします。
繋がっていれば薄い下敷きでも差し込めばいいのでは?
なんて思うところですが、この2セルの境目が意外と厄介で...
固定用のテープも仕様上、境目が特殊な配置になっていて
金属のヘラでやると、確かに作業速度は上がるのですが...
グッと入ってしまうと、バッテリーを傷付けることに...
樹脂カードであれば境目に差し込むこともできるので
私は、とても気に入っています。

そして、まず片方を持ち上げます。
2つのバッテリーはチップや回路で繋がっているので...まだ外れません。
このリンゴマークを避けるように張られている箇所が
最初の難所なんですよね...
あとは先程と同じように、温めてカードを差し込む作業の繰り返し
地味ですが、集中するので...お腹が空きます。
(これは私だけかもしれません)

とりあえずバッテリーを粘着テープから解放出来ました。
私は人の1.5倍くらい慎重にやるのが信条なので、こういった方法をとっていますが...
金属のヘラでやっても、端末が壊れるということはありません。
スタッフは全員プロ、ですからね。
スタッフSが個人的に、気に入っているというだけです。
ただ初めて交換をする方にはとてもオススメです。
居るかは...わかりませんが...

【最後の最後で癖が強い、端子部の取り外し】



もう作業が終わったような雰囲気を出しつつ
まだ続きます、というよりこれが最後です。
当たり前ですがバッテリーは端子で繋がっています。
iPhoneであればパチッと端子を外すだけですが...
iPadの一部、特にレギュラーサイズの物は写真のような端子が殆どです。
バッテリーの端子に基板側の接点が乗っかる形で付いているんですね。
丸いダボでズレないように固定されているので...当店独自の技術で外します。
ここで失敗すると新しいバッテリーが接点不良を起こし
正常な起動が出来なくなります。
また端子の仕様上、不意に電気が流れてしまわないように
作業中は常にバッテリーと基板の間に特殊素材で出来た遮断材を差し込む必要があります。
これがないとショートを起こす危険性が高く、そこもiPad修理のリスクですね。
なのであまり御自身で修理するのはオススメできません。
困ったときは当店まで。それでは。
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