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iPad修理コラム

iPad Pro9.7 インチ バッテリー交換の膨張にご注意!

最終更新日2020.05.08 作成日2019.11.14

【渋谷店】iPad Pro9.7 インチ バッテリー交換もできます!


 
iPhone修理ジャパン渋谷店スタッフDです!
さて、本日は渋谷店で修理依頼が多いiPad Pro 9.7のバッテリー交換でご依頼を頂きましたのでご紹介いたします!
 

お持ちいただいた際の症状



お持ち込みの際の状態は、バッテリーが液晶を押し上げる形で膨張していました。
パッと見るだけで、バッテリーが膨張していると一目で判断できます。お客様の話によると、突然膨張してきたという事でした。
最近当店でもiPadのバッテリー膨張でご来店されるケースが多くなってきております。
ここで修理に入る前に『何故バッテリーが膨張してしまうのか、その対策はあるのか』解説したいと思います。
 

リチウムイオンバッテリーについて


そもそもバッテリーって何で作られているのか



まずはバッテリー自体が何で出来ているか、皆様はご存知でしょうか?
iPhoneやiPadを始めとした小型電子機器(Androidスマホ・タブレットも含みます。)に採用されているのは「リチウムイオンバッテリー」と呼ばれる電池になります。
繰り返し使用できる事から、別名「リチウムイオン二次電池」とも呼ばれることもあるそうです。
バッテリーと呼ばれるだけあり、電気を蓄電させる事が出来るわけですが、まずこのリチウムイオンは化学反応(酸化・還元反応)を利用することで、直流の電力を生み出す事が出来る仕組みとなっています。
その構造は正極・負極と電解質で構成され、一般に、正極にはリチウムの酸化物用いられており、負極には黒鉛(グラファイト)等が使用されています。電解質となる部分には、液状またはゲル状のリチウム塩の有機電解質が用いられています。
リチウムイオン電池の利点としては、小さい容量で大きなエネルギーが蓄えられるため、小型・軽量化する事が出来ます。
さらに、バッテリー寿命がニッカド電池やニッケル水素電池に比べると非常に長く長持ちします。
TVのリモコンなどに使われている乾電池は、長く放置すると完全放電してしまいますが、リチウムイオンは乾電池と比べて、自然放電が少なく、すぐにバッテリー切れを起こす心配もありません。
昔は、事故などが多発していたリチウムイオンバッテリーですが、今では技術も進み、事故も減ってきたため、私たちの生活の中で当たり前のように使われています。
 

何故膨張してしまうのか??



では、何故バッテリーが膨張してしまうのでしょうか?
これの主な原因は【経年劣化】【使用頻度】に大きく関係しています。
まず膨張してしまう理由ですが、リチウムイオンの内部の電解質の酸化が電池内部で起こり始めた場合、化学反応としてガスが発生します。このガスの発生によってリチウムイオンバッテリーの膨張が起こります。
ガスの発生する原因ですが、バッテリーの経年劣化によって内部の電解質が脆くなるのが、そもそもの原因です。しかし、経年劣化ではなく、使い方になどによる外部環境の影響によって1年経たずに膨張する場合があります。
使い方でバッテリーの膨張が起こる原因で、よくあるのが「過充電」によるバッテリーの膨張です。バッテリーは100%充電されている状態でも充電する事が出来ます。そのため、注意しておきたいのが「充電しっぱなしで使用を続ける」ことです。
この行為は、常に電気を送り続けている状態になるので、バッテリーに負荷を掛け続けてしまう事になります。先ほど小難しく説明した通り、化学反応を常にしている状態になってしまうので、ば電解質は早期に劣化してしまうわけです。
負荷を掛けてしまう所を見ると、「Apple製でなはい非純正ケーブルの使用」も負荷がかなり掛かるので、劣化を早めます。
 

膨張させない為の対策は?



では、バッテリーを膨張させない為にはどうすればいいでしょうか??
方法は意外と簡単です。
【2年以上経過したらバッテリーを交換する】【充電しっぱなしでの使用を避ける】【充電する場合は純正のケーブルを使用する】この3つです。これらを守れば、バッテリー膨張は比較的避けやすいと言えるでしょう。
そもそも膨張自体がそこまで頻繁に起こる事象ではないので、使い方を正しく守れば、膨張する事はないはずです。(バッテリーその物が不良だった場合は別問題ですけど・・・)
スマホやタブレット端末を使用する際は、この3つを注意しておきましょう。
では修理に戻ります!

バッテリー交換開始


iPad Pro 9.7インチ開封



iPadを開封した状態です。
完全に膨れているのが分かりますね。
ここまで膨張すしている事は珍しくありませんが、そこそこ膨張している状態です。
このまま使用していたら、液晶パネルを破壊してしまう恐れがあるので、膨張に気づいて良かったですね(;´∀`)



バッテリーを外すには、裏からしっかり熱を加えて、バッテリーに付いている粘着テープを剥がす必要があります。
この作業が一番時間のかかる所なので、いつも苦労します(;^_^A
交換作業には30分程度で交換出来ました。

最後はしっかりと動作確認


交換後は充電の確認と動作確認を行います。

充電後も、問題なく溜まるようになりました!
充電回路には全く問題が無い事が確認出来ましたので、これで作業は全て完了です!
全ての工程が完了するまで1時間程度で完了しました!
膨張していると、パネルが既に浮いている状態なので、比較的早く作業が終わります(/・ω・)/
今回のように、バッテリーが膨張していると、そのままの使用は大変危険なので、膨れてきたと思ったら早めに交換しちゃいましょう!それでは!
 
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