iPad修理コラム
最新記事一覧
- iPad修理コラム
iPhone Xs 画面だけ修理します!
最終更新日2023.06.22
作成日2023.06.22
iPhoneの画面だけの修理ってできるの?

手が滑って…
他のものと一緒に持っていて…
運悪く誰かと当たってしまって…
落としたら車に轢かれてしまって…
色々な原因でiPhoneを破損させてしまう事、あると思います…!
そんな時、Appleでは破損が酷い端末の修理はあまりしておらず。
本体交換対応が大半な為iCloudやiTunesにバックアップが取れていない限り、データーを諦めないといけなくなってしまうケースが大半です…。
そのため、データーを残したままで動くようにするにはApple以外の修理店で画面だけの交換する必要があります。
ですが、故障しない限り縁のない修理店は、
初めてだと修理店ってなんか不安…、店員は話にくい男の人ばっかりなんじゃ…?、修理ってどうやってしてるの…?等々、いろいろな不安は出てくると思います。
今回はその不安を少しでも解消できれば!と、思い修理の内容をお教えいたします!
目次 iPhoneXs画面修理します!
・画面を開けます
・銀パネル外します
・画面外します
・近接センサー取り外し
・新しい画面と古い画面、本体
・近接センサーの移植
・画面の仮付けチェック
・修理完了
まとめ
・画面を開けます
・銀パネル外します
・画面外します
・近接センサー取り外し
・新しい画面と古い画面、本体
・近接センサーの移植
・画面の仮付けチェック
・修理完了
まとめ

ご来店頂くとまずは修理前にいくつかの質問をさせていただきます。
機種の確認
端末の破損状態
破損原因
不調が起こる前の仕様状況や使用環境
水分のある場所での使用歴
分かる限り、心当たりがある限りでご返答をいただけますと破損原因が断定しやすくなります。
これらの質問で修理の内容と修理金額のお見積りを説明させていただきます。
では、今回の修理はiPhoneXsの画面破損です!
機種はiPhoneXs
上部分が重症で7割は黒く液漏れしており残り3割もカラフルな線が出ておりタッチも効かなくなっています。
手が滑ってしまい落としてしまったら、運悪く椅子の足部分の四角い金属に画面を縦にした形で当たってしまったそうです。
水分のある場所での使用歴はないそうです。
破損状態としては結構重症で、破損個所が近接センサーとインカメラDeepカメラの真上な為、
通話時に相手の声が聞こえなくなっている可能性
faceID(顔認証機能)が壊れてる可能性
インカメラが映らなくなっている可能性
これらの症状が残る可能性がある事を説明させて頂き、修理のご依頼を頂きました。
・画面を開けます

iPhoneの画面は充電口の左右にある2本の特殊ネジで固定されています。
まずは2本の特殊ネジ(星ネジ)を取り外し、画面を背面を触って少し温かいかな?程度にホットマットやヒートガンで熱して耐水テープを剥がしやすくします。
※熱せずに力任せに画面を開けようとすると液晶破損が悪化したり、ひび割れが広がりゴーストタッチなどの症状が進行したりしますのでご注意を!
iPhone修理用の薄い刃のナイフで画面とフレームの間に隙間を空けた後、iPhone修理用のプラスティックヘラで隙間をなぞり、画面を開けます。
慎重に空けないとケーブルを切ったり、近接センサーのケーブルを切ってしまうのでゆっくり確実に作業を進めます。
開けた後が、上の写真の状態です。
・銀パネル外します

iPhoneXs・iPhoneX・iPhoneXsMaxはコネクタが一列に並んでいるレイアウトになっています。
その為、一本の銀パネルが5つのネジで固定されすべてのコネクタを抑えています。
写真右の黒と銀の長四角が銀パネルです。
・画面外します

画面中央の小さなバッテリーコネクタをはずし、作業中に通電をしない様に電気の流れを止めます。
画面上部の近接センサーのコネクタと、画面中央の液晶コネクタとタッチセンサーコネクタの3本を外します。
外し方をミスすると基盤側も破損させてしまうので慎重に作業します。
・近接センサー取り外し

画面パネル側に接着とネジで固定されている近接センサーを取り外します。
まずは、近接センサーを止めている3つのネジを外します。
近接センサーは1㎜x1㎝程度の小さな部分もあり力の加え具合によっては千切れてしまう可能性があるので、ホットマットで熱を加えて粘着を剥がしやすくしてから作業をします。
・新しい画面と古い画面、本体

ここまでくると折り返し地点です。
新しい画面パネル、割れた画面パネル、近接センサー、銀パネルが出そろいました。
・近接センサーの移植

古いパネルから外した近接センサーを移植します。
元々付いていたように枠に取り付けて、ネジで固定します。
近接センサーはなぜ移植が必要?
近接センサーと本体側インカメラ&Deepカメラが連動してfaceID機能を動かしており、近接センサーを取り替えてしまったり、インカメラ&Deepカメラを取り替えてしまったり壊してしまうとfaceID機能が点かなくなってしまうからです。
近接センサーと本体側インカメラ&Deepカメラが連動してfaceID機能を動かしており、近接センサーを取り替えてしまったり、インカメラ&Deepカメラを取り替えてしまったり壊してしまうとfaceID機能が点かなくなってしまうからです。
・画面の仮付けチェック

本体、画面コネクタ部に埃や汚れが無いようにエアーダスターで清掃をします。
フレームに汚ればあれば取り除いて、水没マーク(白シール→濡れると赤くなる)もチェックして本体に問題が無いかチェックします。
問題が無ければ、近接センサーと画面のコネクタを元の箇所に取り付けてからバッテリーのコネクタを取り付けます。
電源を入れて、
タッチが全面で効くか
通話時画面の明暗機能(顔に近づけると画面が暗くなる)は効くか
通話時の相手の声が聞こえるか(通話料がかからない為、時報でチェックしています)
インカメラ・アウトカメラは映るか
FaceIDの機能は問題ないか(faceの設定時反応するか)
充電は問題なく反応して、貯まるか
等々をチェックし、問題がなければ銀パネルとネジ5本を戻し、画面を閉めて、特殊ネジ(星ネジ)2本で固定します。
・修理完了

画面を閉じた後、
再度
タッチが全面で効くか
通話時画面の明暗機能(顔に近づけると画面が暗くなる)は効くか
通話時の相手の声が聞こえるか(通話料がかからない為、時報でチェックしています)
インカメラ・アウトカメラは映るか
FaceIDの機能は問題ないか(faceの設定時反応するか)
充電は問題なく反応して、貯まるか
等々を確認し、問題が無ければ修理は完了です!
お渡しまでの時間に余裕があるときは、本体外側や充電口もチェックし汚れや埃があれば清掃もしております。
まとめ

iPhoneの修理は動画やブログなどで説明しているのを見ていると、「自分でも簡単にできそう」と思う方もいらっしゃると思います。
ですが、意外と気を付ける箇所は多く、少しのミスでパーツを破損させてしまったり、本体を壊してしまったり、元々使えていた箇所を破損させてしまったりというケースが増えています。
特に、破損が酷い状態の修理はどこが元からの破損なのか、自分のミスで破損させてしまったのかの判別が付きにくく手遅れになってしまう事もありますので、少しでも不安がある場合はいくつかの修理店に相談しててから修理を依頼するのが良いかと思います。
自己修理は自己責任です!!
事故修理をされる際は、お気を付け下さいませ!
(因みに当店の男性スタッフは話しやすい&面白いスタッフばかりなのでご安心ください。女性スタッフもいますのでお気軽にご相談下さいね!)