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スリープボタン陥没修理の詳細2020.08.30
地面に落下させるとスリープボタンが地面に直撃して陥没してしまうことがよくあります。
筐体にめり込んでしまって引っ張り出そうにもビクともしない状態に.....

スリープボタンの操作が一切できなくなるわけなのですが、iPadの電源が入っている限りはまだホームボタンがあるのでそれほど不自由なく使用できます。
しかし一つ問題が
それは一旦電源が落ちると再起動ができなくなってしまうことです。
スリープボタンが陥没した状態=ずっと長押しされた状態
ということになります。
iPadやiPhoneを起動する際に電源ボタンをリンゴマークが表示されてもなお長押しし続けることになってしまうので、また電源が落ちて、またリンゴマークが表示されて...の無限ループになってしまうのです。

今回はこのスリープボタンが陥没した状態でiOSアップデートをしてしまい、再起動を無限に繰り返す”リンゴループ”に陥ってしまったこのiPad6をどのように直すのか説明していきます。
分解して中からスリープボタンを取り出す
もはや外から引っ張り出すのは不可能なので一旦分解するしかありません。ガラスと液晶をはずして配線を保護しているプレートのネジを一個一個とり外していきます。

アウトカメラも邪魔なので取り外しておきます。やっと取外せました。

楕円の穴が見えますね。ここがさっきまでスリープボタンが入っていたところです。見た目にはそこまで歪んでしまったようには見えませんがほんの少しの歪みがボタンのクリック感に影響します。

うまい具合にボタンが上下に動くように穴の半径を広げて少し隙間を作ってあげる必要があるのですが、どうするのかというと、研磨用のドリルで削っていきます。少しずつ少しずつ.....慎重に、です。

できたと思ったらボタンを戻してカチカチとしたクリック感が戻ったかどうか確認。
パーツを元に戻して電源を入れます。
もう長押しは解除されているので今度は素直に立ち上がってくれるはず。

元のロック画面に戻ってきました。
あとは操作の確認をして終了です。
いままで全然押すことができなかったスリープボタンの操作も復活。データも無事です。
作業自体は非常にシンプルなのですが、分解が一番時間のかかる作業なので、もし同じような症状でお困りの方は当店まで(^_^)/
