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iPhone12シリーズの初期の不具合・現在の不具合

池袋店 2020-12-06 2023-07-11 池袋店修理担当 岩崎れい
iPhone12シリーズの初期の不具合・現在の不具合
 この記事でわかること 

発売から3年が経過したiPhone12シリーズの、現在での発売当初の不具合と、現在報告されている不具合と対処について紹介しています。
・発売当初に起きていたタッチ反応が悪い・バッテリーの減りが早いといった症状のその後の改善は?
・2022年頃から増え始めたiPhone12シリーズでの”突然死”の症状と、対策は?

 
 

iPhone12シリーズの不具合



2020年に発売して、現在3年ほどが経過したiPhone12シリーズ
まずiPhone12とiPhone12Pro
次にiPhone12miniとiPhone12Pro Max
従来のiPhoneに比べminiというバリエーションを1つ増やして登場となりましたが、当初から出ていた不具合や3年が経過した現在になって増えてきた故障があります。
当初出ていた不具合と、現在の不具合や故障のご紹介をさせて頂きます!




 
 
 

iPhone12miniでタッチ不良



発売当初にあった症状
不具合というよりも、仕様の穴に近い部分になります。
iPhone12miniでケースやフィルムを使用しているとロック画面のタッチ操作が出来なくなるというもの。
どうも原因はアース不足、もしくはタッチパネルの誤動作ではないかと言われています。
iPhoneなどに使われているタッチセンサーは指先が触れた際の微弱な電流を感知し、タップ位置やスライド動作を正確に処理するもので、電気を通す物であれば基本的に何でもタッチ操作が可能です。
ウィンナーやナスなど水分を多く含む食材でタッチが出来る、そんな話題も今も昔でしょうか。
しかしiPhone12miniではケースとフィルムを付けた状態でロック画面のナンバーディスプレイが押せなくなるというのです。
Twitterでも話題になりましたが、有志の方が編み出した方法として...
フレームとケースの間にアルミホイルを噛ませ、タッチ操作を行う手の一部をアルミホイルに触れさせる。
そんな解決策まで提案されています。
これはつまり、アースの役割をアルミホイルにさせているという事ですね。
微弱な電気のノイズを消して、正しく認識させる。
今日日、アース線が付いたコンセントをみることは少ないですが、大型家電やパソコンには未だに付いている刺股の形状をしたケーブルの役割をアルミホイルが担っている状態です。
 
現在では改善済
現在この不具合はソフトウェアアップデートで解消されたようですが、新規購入時にはiOSのバージョンが古い場合もあるので要注意です。
 
 

iPhone12全般に通信不良、バッテリーの異常消費も



発売当初にあった症状
先程の不具合はiPhone12miniに限定されていますが、今度はiPhone12シリーズ全般に起こる不具合です。
実は同様の話はiPhone11Proでも報告されているのですが...
モバイル通信が途中で遮断され、通話が切れるというものです。
実際、私の上司もこの症状でiPhone11Proを本体交換したそうなのですが、これは不便ですよね。
スマートフォン(電話)で通話が思うように出来ない、という...
 
現在では改善済
現在同症状の通信不良は起きていません。
ですが、iPhone12シリーズは5G回線搭載の最初の機種だったためか、4G/5Gの回線が安定してつかないといった別症状が出てきている端末もあるようです。
 


バッテリーも…

発売当初にあった症状
バッテリーの問題も顕著です。
通常はスリープ状態でバッテリーの消費は最低限に抑えられるはずですが...勝手にバッテリーが減っていくとか。
リチウムイオン電池は通常1年半から2年ほど耐用年数がありますが、そろそろ3年が経過してバッテリーも劣化が進んできてはいる時期ではありますが…。
劣化度合いは他iPhoneと比べて速くなっているように感じます。
iPhoneは12シリーズから5G回線が対応となりました。
実は5G回線は狭い範囲しかカバーできず、その範囲外になると4Gに切り替わり、5Gが捕まると5Gに切り替わります。
まだまだ国内の5Gのエリアは狭く、電車など早い移動中ですと5G回線の範囲が狭いので切れて、4Gに切り替わり、5G回線を探しといった状態が続いてしまい、その結果充電がガンガン減るといった症状もあるようです。

現在では一部改善、減りはあまり変わらず
スリープ中に徐々に減るといった症状は改善されたものの、依然としてバッテリーの減りは早く。
バッテリーの劣化も他機種よりも早く劣化しています。
5G回線・CPUは高性能で蓄電バッテリー量が少ないといった仕様部分も原因なのかと思われます。
 

無線充電が出来ない



発売当初にあった症状
iPhone8から搭載された無線充電機能。
iPhone11Proまでの「置くだけ充電」からiPhone12シリーズでは
MagSafe
という「くっ付く無線充電器」に進化しました。
MacからApple製品に親しんでいる方には馴染み深い名称ですが、簡単に言えば磁力で本体に固定される無線充電です。
よりライトニング端子での充電に近い感覚で、無線充電が行えるということもあって目玉機能の一つとされていますが、どうもこちらも充電が出来ない症状が報告されているそうです。
これに関しては完全にハードウェアの問題なのでiOSの更新などで対応は難しそうですが...
発売から3年が経過し他現在、非接触充電を頻繁にされている方のバッテリーの劣化の速さと、バッテリーの膨らみがちらほら症状としてでてきています。
気が付かないうちにバッテリーが膨らんでおり、落とした時の衝撃で画面が割れて
実はバッテリーが膨らんで画面を押し上げていたので、その圧力で画面が割れてしまったという故障原因も確認されています。
その場合画面と一緒にバッテリーも交換しないと画面が閉めることができません…
 
現在では改善済(?)
非接触充電が出来ないといった症状は出なくなったものの、一部端末で起こっていた症状だったように感じます。
ですが、バッテリーの劣化速度が早いままなのは変わらずです。
 
 

端末の突然死



2022年頃から、iPhone12iPhone12miniの突然死という症状がポツポツと出てきています。
普通に使用して置いておいて気がついたら使えなくなっていた…
寝て、起きて使用しようと思ったら使えなくなっていた…
と、いった症状です。
電源が入らないため、Appleに持ち込んでも原因不明と言われてしまい本体交換か買い替えを勧められるようです。
修理店としてご相談を頂いたところ、画面が壊れている、基盤が壊れている、画面と基盤が壊れているといった3パターンが確認できております。
すべての端末で起きるわけではありませんが、月に1~2度この症状でのご相談がありますので結構多い台数にこの症状が出る可能性があると思われます。
また、iPhone12Pro・iPhone12Promax、弟機のiPhone13でも症例は少ないものの同症状が出てきています。
推測となってしまうのですが、原因は発売当初より基盤・CPUチップ・バッテリーの相性が悪いと言われていたiPhone12シリーズ。
その相性問題なのか、コロナ禍での生産販売だったせいで生産ラインで何かが起きていたのか、経年劣化に弱い素材やレイアウトだった…のではないのかと思われます。
 
 

まとめ



新機種・新機能はどうしても不具合が出るとはいえ、各種色々な不具合が当初から出ていたiPhone12シリーズです。
現在では深刻な突然死といった症状もちらほら出てきており。
現在でもiPhoneSE1等の古い機種が問題なく使用できていたりする現状、突然死は経年劣化だけが原因ではない症状だとも思われます。
iPhoneは新しい機種が出るごとに、その端末ごとの不具合や故障が免れないのかもしれません。
色々と新機能が増えて複雑化してきているのが1つの原因かもしれませんね。
いざという時のために、定期的なバックアップをお忘れなく!
 
 
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