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iPod touchのバッテリー交換ができるお店が見つからない?当店にお任せください!

池袋店 2020-07-08 2023-07-27 池袋店修理担当 岩崎れい
iPod touchのバッテリー交換ができるお店が見つからない?当店にお任せください!
 
この記事でわかること

iPod touchに関する故障や、iPod touchの修理対応店が少ない理由、多い故障原因とその対策法に付いて説明しています。
・iPod touchの修理点の少なさは作業の難度のせい?
・iPod touchの一番多い修理内容は?



iPod touchは修理対応店が少ない…!



Apple社の音楽再生機器として特化した端末「iPod」
画面がついていない機種や、画面がついている機種、小さいものから大きいもの、カラーも色々とあるiPodですが、その中でもアプリを入れたり、写真が撮影出来たりするマルチに使用できるiPodが『iPod Touch』シリーズです。
好きな音楽をダウンロードして好きな場所で聴ける便利な端末で今も人気を誇る端末ですが、最近は個人の使用よりも、お店のハンディ(飲食店等の注文入力端末)にも使用されていることが増えています。
ですが、この iPod touch、修理店がとても少ないのです…!
今回はその修理店が少ない理由と、修理内容をご案内させていただきます。
 
 
 

 
 

なぜiPod touchの修理店が少ない?


そんなマルチに使用されているiPod Touchですが、
修理できる修理店が圧倒的に少ないのが現状です…(-_-;)
iPhoneやiPadの修理店は年々増加傾向にあるなか、iPod Touchを修理可能項目に入れている店舗はほとんどない状態です。
理由としてはiPhoneとは全く異なる内部構造によるものではないかと思われます。

iPhoneとは修理方法が全く異なり、バッテリー交換だけでもその方法やパーツが全くの別物です。
iPhoneを修理したことのある経験者でもiPodTouchを初見で修理するのは困難だと思います。
iPod touchのバッテリー交換は難易度「高」!

iPhoneでは画面修理の次に修理件数の多い「バッテリー交換」ですが、
iPod touchだと「バッテリー交換」対応している店舗が極端に少ないのです。

なぜ画面は対応しているのにバッテリー交換だけしないお店が少ないのかと言うと、iPod touchの画面パネルはiPhoneと比べると物凄く脆く、少しの力の入れ具合で簡単に液晶破損をさせてしまうほどなため、画面を無傷で開けてバッテリー交換だけをするには熟練の技術が必要となります。
加えて、先ほど挙げた内部構造の違いによるもので、バッテリー交換には「はんだ付けのスキル」が必須になります。
学生時代の技術等の授業で一度は授業ではんだを触っている方もいらっしゃると思いますが、iPod touchのバッテリー交換の難易度はそれとは比較にならないほど高い技術が求められます。
そのため、画面破損の恐れ+ハンダ付け技術不足といった理由で非対応としている店舗が多いのです。
 
 

iPod touchに多い故障は?



iPod touchの故障で一番多いのがバッテリーの膨張です。
画面とフレームの間に隙間が…ホームボタンが押しにくい…画面が浮いてきた…画面に薄いグレーの模様が出てきた…等の症状はバッテリーの膨張が原因となっています。
バッテリーの膨張が進行すると画面破損や基盤破損といった別の箇所の破損も招いてしまうので要注意なのです…!
バッテリーの膨張の原因としては
BGMにするために充電ケーブルを繋ぎっぱなしでの使用
BGM等で長時間の使用

経年劣化でバッテリーが膨張しやすくなる時期
壊れにくいので長年使用されている端末が多い
Apple非純正の充電ケーブルやACアダプタを使用されている方が多い
これらがバッテリー膨張をさせる要因となっています。
故障で次に多いのは充電口の破損・水没破損・画面の破損となっています。
充電口の破損は抜き差しでの摩耗以外に、充電口の破損や水没は飲食店のハンディ(飲食店等の注文入力端末)に使用されることが増えたせいで水濡れでのショートや調味料での異物侵入等が原因となっているケースが増えています。
 
 

バッテリー膨張の対策は?



一番多い故障のバッテリー膨張ですが、絶対とは言えませんが対策法があります。
バッテリー膨張を招く、原因を潰していく形となります。
BGMにするために充電ケーブルを繋ぎっぱなしでの使用
  →充電が20%程度になるまで充電はせず、100%になったら充電ケーブルを抜く
BGM等で長時間の使用
  →長時間の使用は避ける

Apple非純正の充電ケーブルやACアダプタを使用されている方が多い
  →非純正の充電ケーブルは使わず、Apple純正やApple認証の充電ケーブルやACアダプタを使用をする
ただし、現時点で劣化が始まっており少しでもガスが内部に出来てしまっている場合はあまり効果はありませんのでご注意を!
 
 
 
 

iPod touchのバッテリー交換工程


~iPodTouch第6世代 バッテリー膨張による交換依頼~
ここで実際に当店へご依頼頂きましたお客様の実例をご紹介いたします。
ご相談の症状はiPod Touchを横から見ると画面が浮き隙間が出ているとのことです。

画面とフレームの間に隙間ができている場合、内部のバッテリーの膨張が一番に想定されます。
iPod touchは画面とバッテリーの間にネジで固定された金属板が存在しており、画面が浮いているということはその金属板までもバッテリーが押し上げてしまっているということです。
そのため、現段階では動作等には問題が無いが、膨張したガスを蓄えたバッテリーが中にあるという危険な状態です。
このまま使用し続けていた場合、発火や爆発などの危険があるということです。
 

バッテリーを固定しているテープを取り、ベロンとバッテリーを剥がします。
バッテリーはiPod touchの左側に短いケーブルで本体基盤に固定されています。
 

保護シールを外した下で、iPodTouchのバッテリーは基板に直接はんだ付けされています。
この部分から一度バッテリーの接合部分を剥がし取り、新しいバッテリーをはんだで付け直さなくてはいけません。
もちろん基板に付属する部分の為、熱を加える時間や場所を失敗すると基板の破損・バッテリーの破損に繋がる恐れがあります。
 

銀色の3つの縦棒がハンダ付けする箇所です。
力の入れ具合や加える熱量を間違えてしまうと、基板側の端子ごと剥がれてしまい基盤を破壊してしまう可能性が高い作業です。
 

新しいバッテリーの接合部分をピッタリと合わせて、動かないように固定してハンダで接着します。
ここで綺麗に清掃した後、電源を入れてバッテリーの貯まり具合、画面の破損がないか、動作に問題がないかをチェックします。
 

動作チェック・バッテリーの貯まり具合に問題がなかったので、今回も無事にiPod touchのバッテリー交換作業 完了です!
iPod touchのハンダ作業はiPod touchの破損具合・コテの熱量・ハンダの具合・基盤の清掃度合い・バッテリーの固定位置調整等の要因によって日毎難易度が変化します。
正直、iPhoneよりも断然難しい修理作業です…!
 
 
 

iPod touchの修理は早めに



最近はiPadTouchのバッテリーの膨張が多発しております。
(上記写真の左は普通そうに見えますが、実は両方とも膨張しているiPod touchのバッテリーです)
リチウムイオン電池が正常に使用できる期間はおおよそ2年と言われており、最後の機種であるiPod touch7でも発売から現在は4年が経過しています。
そのため、徐々にバッテリーの劣化は進んできています。
ですが、バッテリーの劣化で起こる膨張を放置することは、炎上・爆発などが起こる高い危険性を秘めておりとても危険です。
買い替えようにも、iPod touchシリーズは2022年5月に生産終了し、以後新機種が入手できなくなりました。
現在では中古のiPod touchを購入するか、修理するかの選択肢しか無くなってしまったということです。
加えて、端末は年数が経過するほどパーツの入手が難しくなります。
iPod touchは6/7世代共通・5/6/7世代共通といった形でパーツが九通しているとは言え徐々にパーツの入手も難しくなってます。
これらの理由で、iPod touchの修理を考えている場合は早め!がオススメということです。
 
 

まとめ



元々2~3年の寿命であるリチウムイオンバッテリーですが、夏の暑さ冬の寒さによってバッテリーの劣化の速度は早くなります。
また、iPod touchの使用方法や、充電方法、使用充電ケーブルやACアダプタによっても劣化や膨張を招きます。
端末の異変は徐々にくるものと、急激に来るものがありますので定期的に端末のチェックをして軽症のうちに異変に気がつくことと、端末の異変に気がついたら早めの修理をすることで、安全に使用できる期間を伸ばすのが長期的使用にも繋がります。
劣化が進みやすくなる夏・冬の前後は、特に端末の異変にはご注意くださいませ!
 
 
 
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