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故障とは限らない?iPhoneのイヤホンジャックがうまく機能しないときの対処法!
- 渋谷店 2020-07-23 2020-07-26 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
故障とは限らない?iPhoneのイヤホンジャックがうまく機能しないときの対処法!
皆さんは音楽を聴いたり、通話をしたりするときはどのようなスタイルですか?
私は、通話のときはスマホを受話器のように耳にあてます。音楽を聴くときは本体スピーカーから流すのが好きなのですが、これが出来るのは実家近くの田舎道を歩くときなど場面が限られます。
電車内など多くの場合は、スマホに直接差し込んだイヤホンでこっそりと聴いています。
近年は、街中やオフィスでワイヤレスイヤホンを使っている人をよく見かけます。当初は、ワイヤレスイヤホンをして通話しているのを気づかず、独り言を言っているのかなと思ってしまうこともありましたが、もう今では珍しい光景ではありませんね。
ピタっと耳にフィットしたまま颯爽と歩く姿、余計な動きをせずに通話する姿に密かに憧れもありますし、イヤホンジャックを搭載していないスマホも増えているのでそろそろ、、、とも思いますが、まだしばらくは私は有線のままで使っていきそうです。
イヤホンジャックとは
イヤホンジャックは、音楽プレーヤーやスマートフォン本体にある丸い差込口で、そこからイヤホンやヘッドホンを接続して音楽を聴いたり通話したりすることができます。
大人から子どもまで多くの人にとって身近で日常的に使われる技術であり、”機械は苦手”という人やご高齢者でも比較的抵抗のない部分ではないでしょうか。それもそのはず、この技術の歴史は古くさまざまな音響機器に採用され長く活躍しているので、一度は使用したことがあるという人も多いかと思います。
多くのスマートフォンにも採用されていますが、iPhone7以降はイヤホンジャックが廃止されているため、それを理由に以前の機種を使い続けているユーザーも少なくないようです。
電話交換台で使われていた技術
音響機器などの本体にあるフォーンジャックと、イヤホンやヘッドホンなどに付いている棒状のフォーンプラグで1対になっており、フォンコネクタと呼ばれています。19世紀に手動の電話交換台で交換手が操作するときに使われていたため、この名がついているそうです。
その頃の電話機は、プッシュボタンやダイヤルは付いていないので相手番号に直接の連絡はできないため、まず交換台へ連絡して相手先の番号を伝えて電話を依頼して、交換手が手動でプラグを繋げることで通話が出来るという仕組みでした。ジャックに対してプラグを抜き差しすることで容易に接続ができるので、この技術が適していたのでしょう。フォンコネクタは繋げたり取り外したりを頻繁に行う用途に向いていて、誰でも簡単に使えることも幸をなし活躍の幅が広がったといえます。
電話交換台のほかにも、これまでにマイクやスピーカー、電子楽器など”音”に関わるさまざまな機器に使われてきました。コンサート会場やライブハウスの音響設備から家の中で使用するオーディオやラジオ、テレビなど、また持ち運べるウォークマンやiPodなどの音楽プレーヤー、そしてパソコンやゲーム機などの多くの機器に搭載されていて、昔も今も欠かすことのできない技術の一つです。
電話交換台で使われていたのは、6.3㎜の標準サイズの端子です。そのほか4.4㎜、3.5㎜、2.5㎜のサイズがあり、2極・3極、また現在では4極以上のさまざまな機能をもつ構造のものもあります。
スマホの多くはミニプラグといわれる3.5㎜のジャックを採用していて、スマホ用のイヤホンにはステレオとマイク機能をもつ4極のものが多くみられます。
古くは電話交換台で活躍したフォーンジャックが、現在多くのスマホに昔の”電話”とは違った役割で搭載されていることに時代の変化や周りの技術の進化を感じますが、それ以上にこの技術の用途の幅広さや採用され続ける安定感など、絶対的な存在感に驚かされます。
イヤホンジャックの故障?原因と対処法
ワイヤレスイヤホンの使用が増えた今でも、有線のイヤホンやヘッドホンを使用している人、つまり”スマホのイヤホンジャック”を使用している人もまだまだ多いのも確かですよね。古くから安定した技術のイヤホンジャックですが、使っていてる上で「故障かな」と疑うような、うまく機能しないこともあると思います。そのようなお困りのときに役立つ対処法をいくつかご紹介します!
イヤホンが原因の場合の対処法
イヤホンジャックにイヤホンを挿しても音が聞こえないという場合、スマホ端末の問題ではなくイヤホンの故障ということが考えられます。
一番近くにあるのに、意外と盲点だったりします。
例えばスマホに繋げてイヤホンを使用している最中に、スマホ本体を落としてしまったりコードを引っかけてしまったりすると内部の銅線が切れてしまうことがあります。またイヤホンのコードは、使っていない時にそのままカバンなどに入れておくと不思議なほど自然と絡まってしまいます。絡まらないようにスマホ本体などに巻き付けた収納やコード自体を結んでおいても、常にもしくは何かの拍子にやはり強くひっぱられたり、強く曲げられたりして、傷つけ断線してしまうこともあります。
イヤホンを抜く時にコードを引っ張らないなど丁寧に扱うのはもちろんですが、使っていない時の収納や状態にも気を付けながら使っていきましょう。コードの部分が強化されているイヤホンやヘッドホンもあるので、購入時点での選択も大切です!
イヤホンの故障が疑われるときは、新しいイヤホンで一度試してみてもし音が聞こえるようであれば、やはり元のイヤホンが故障している可能性が高いでしょう。そうなると考えられる対処法としてはイヤホンの修理、もしくは別の有線イヤホンか思い切ってワイヤレスイヤホンに切り替えるかどちらにしても新しいイヤホンを用意する必要があるでしょう。
設定が原因の場合の対処法
スマホの設定により不具合を感じることもあります。とても単純なことですが、例えば”極小音”になっていたり、”消音”になっていたりすると、接続したイヤホンから音を聴こうとしても聴こえないのも当然のことです。一度は音量の設定を確認しましょう。
そのほかBluetoothの設定が影響していたり、一時的なシステムの不具合ということも考えられます。ワイヤレス設定などを確認し、順序を変えてイヤホンの抜き差しをしてみるなどして、必要があれば再起動などを試すことで、うまく機能することがあります。
イヤホンジャックが原因の場合の対処法
イヤホンジャックにイヤホンを挿しても接続され無かったり、イヤホンから音が聞こえない場合に加え、イヤホンを繋げていない状態なのに端末本体のスピーカーから音が出ない場合も、イヤホンジャック側の問題が考えられます。
イヤホンジャック内部に綿ホコリが詰まっていたり、ホコリが水分や油分と混ざってしまいこびりついていたり、またはほかの異物が入り込んでしまったりで接触不良を起こしている場合があります。汚れが接触を妨げているのであれば内部の清掃で復活することがありますが、清掃中にイヤホンジャック内部を傷つけたり破損しないよう十分注意が必要です。
イヤホンジャック内部が汚れていなかったり清掃しても改善されない場合は、イヤホンジャックの故障が考えられます。
故障しているのであれば、使い方を変えるか、パーツ交換で修理するかが主な解決策でしょう。
・イヤホンジャックを使わない
接続が認識されない状態なら、イヤホンを使わないようにすることでもう故障は気になりません。それでもどうしてもイヤホンを使う場面はあるということなら、思い切ってワイヤレスイヤホンに切り替えるという方法ですね!
・イヤホンジャックにスピーカーを繋げて使う
イヤホンを繋げていないのに本体スピーカーから音が出ない場合は、イヤホンジャックの故障で常に”プラグを挿している状態”と認識されている可能性があります。別のスピーカーを繋げることで、スピーカーから音を出す方法を試してみましょう。
・パーツ交換で修理する
イヤホンジャックを新しいパーツに交換して、修理で直す方法です。パーツの故障の場合、交換することで根本的な解決になるので、今後も快適に使っていくことが出来るでしょう。
自分で対処できない場合は、修理屋に気軽に相談しましょう!
イヤホンジャックの修理はもちろん、清掃だけの場合でも修理屋へ依頼することをオススメします!
ゴミやホコリ、そのほかの異物が詰まって不具合が出ているとき、イヤホンジャックから取り除き、内部を清掃するには細心の注意が必要になります。清掃中に内部を傷つけてしまい破損してしまうこともあります。
清掃で済むかどうか、故障してしまったのかご自身で判断がつかない場合でも、その時点で修理屋へ相談してしまうのが得策かと思われます!