バッテリーの限界が来ている…iPhone7

こんにちは。
池袋店スタッフSです。
今回はiPhone7のバッテリー交換について。
iPhone7に限らず、発売から4年ほど経つと
バッテリー交換の御依頼が急激に増えますね。
少し前まではiPhone6sやiPhoneSEが殆どでしたが…
最近はiPhone7/8が殆どです。
時の流れを感じますね…
私も老けたような気がします。

【iPhone7からの恒例、温め作業】

まずは温める作業から。
耐水構造を持っているiPhoneでは画面と本体の間に薄いシール材が挟まれています。
iPhone7はそこまで手強く無いのですが…熱により粘着力を弱めます。
この工程を通すことで、経年劣化の激しいパネルや
ガラスにヒビの入ったパネルでも比較的キレイに開けて
バッテリー交換に移れます。

【パネルから、開けていく】

ほどほどに温めたあとは、薄いヘラでパネルに隙間を作り
樹脂製のヘラを長辺に沿ってススーッと走らせ、慎重に本体との嵌合を緩めていきます。
ここのやり方は様々で…
吸盤で画面を吸い付けて外す方法もあれば…
薄いヘラで直接、本体とパネルを固定するツメを外す方法もありますが…
慎重かつキズを付けずに外せる方法でオススメなのは、やはりススーッ…ですね。

【小さな巨人、バッテリーと対面】

…写真、ブレちゃってますね。
従来のiPhoneは縦にカパッと開けていたのですが
iPhone7からは横開き、その上で開き角度が狭いので…
写真を撮るのも一苦労です。
小さな巨人、なんて書きましたが
iPhoneの内部の殆どがバッテリーです。
何時間も高性能なチップを動かすわけですからね、当たり前といえば当たり前…

【バッテリーを外す前に、コネクタを外す】

「開けたんだから、すぐ外して大丈夫だよね…？」
…ダメです。
まずは基板上に繋がっているバッテリーコネクタを外さなければいけません。
電源を落としても、バッテリーからは電気が供給されています。
例えばこのまま基板に触ると…簡単にショートします。
特にiPhone7はバッテリー端子の付近に映像端子
充電用のチップ類が集中しているので、少しのことが致命傷に…
なので必ずバッテリーの端子を外してから
バッテリー交換の作業に入って下さい。

【パッと外したら、あとは簡単】

…と、写真と言葉では簡単に行っていますが
慣れが勝負な粘着テープの取り外し作業があります。
私は「ひっぱりテープ」なんて呼んだりもしますが…
バッテリーの固定には引き抜くと粘着が弱まる特殊なテープが使われていて
伸縮性の高い素材なんですが…これが途中でブチッと切れてしまうと…
バッテリーの下にシュルル…と引っ込んで隠れてしまいます。
そうなると、面倒です、めちゃくちゃ面倒ですので…
切れないように、ゆっくり引き抜くことがポイントです。

【新しいテープ、新しいバッテリーをつける】

もちろん、新しいバッテリーにもひっぱりテープを付けます。
ちなみに市販されているiPhoneのバッテリー交換キットには入っていないこともあります。
バッテリーテープは、通電不良を防ぐためにもあった方が確実です。
「なんとなく入ったからいいや」
…ほんとうにそれでいいですか？
あとから大変なことになるかも、しれませんよ？

【そして、端子を固定する金具を装着】

バッテリーの固定も大事ですが、端子の固定も大切です。
最初の説明では省略しましたが、iPhoneには
端子を抑えるためのプレートが基板にネジ止めされています。
例えば、このプレートを付けた時に…
「うまく収まらないな…」と感じたときは…
どこかに作業不備が隠れている可能性がありますので
慎重に事を進めましょう。
端子が緩んでいたり、ケーブルが上手く収まっていないなど…
注意深く振り返る必要があります。

【充電出来るか、バッテリーに問題が無いか】

そして交換が完了したあとは動作確認です。
電源が入るか
最大容量のステータスが表示されるか
充電されているか
…とチェック
更にパネルの動作確認、各種機能が正常に動作しているか。
隅々までチェックします。
これだけの作業を20分程度の間に、すべて行い
お客様へのお引渡しを待つわけです。
バッテリー交換一つにしても
奥が深いのがiPhone修理の道。
「電池がもたない」
「急に電源が落ちる」
などお困りの際は、是非一度ご相談ください。
スマホ修理ジャパン池袋店 スタッフSでした。