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iPhone Xのバッテリー膨張…その原因とは?解決の方法について
- 池袋店 2019-12-09 2020-05-08 池袋店修理担当 大町
iPhoneのバッテリー膨張は当店にご相談ください。
こんにちは。
池袋店スタッフSです。
今回もiPhoneXのバッテリー交換のご相談を頂いたのですが…
前回と事情が違うのは…バッテリーが膨張してしまっている点。
(前回の記事https://iphone-shuuri.jp/shop/tokyo/ikebukuro/blog/7865/)
「高性能かつ新設計のiPhoneXだからバッテリー膨張は起こらない?」
ところがどっこい…実は多い症状です。
【どうしても膨らむバッテリー】
これが開けた時の状態、山型にバッテリーが膨らんでいます。
(私はよく焼けた餅のようにと形容します、美味しそうですし…)
斜め上からのアングルでは分かりにくいので、もう少し低い目線で撮ると…
完全に膨らみの頂点がフレームより上にあるのがわかると思います。
iPhone6以降の薄型を特徴とするモデルではバッテリーとパネル、フレームのギャップが1ミリ以下の箇所も多く
少しでもバッテリーが膨張すると…液晶にアタリ(色の変色)が出たり、フレームとパネルの剥離が起きやすいのです。
今回の御客様も「不自然な隙間があり、膨張に気が付いた」と仰っていました。
ここからは個人的な体感になるのですが…
修理依頼の件数に対してiPhoneXのバッテリー膨張の御相談は他のモデルに比べ多い気がします。
使用から半年程度で膨張し始めたという御客様も居ました。
もちろん使用頻度、充電の方法、使用期間まで正確ではないので参考程度の情報ですから…鵜呑みには出来ません。
ですが本来であれば2年ほどは問題なく使えるはずのリチウムイオン電池の寿命としては…短く感じます。
【なぜバッテリーは膨らむのか?】
なにもiPhoneのバッテリーだって「美味しく焼けたよ」と示すために膨らんでいるわけではありません。
膨らむ原因にはリチウムイオンバッテリーの原理が関係しているようです。
基本構造としてリチウムイオンが電極の間を移動することで発電をしていますが
この移動、つまり反応が起きる際には微量のガスを発生させます。
(リチウムイオンのおならだと思って下さい)
健康な状態のバッテリーでは、ガスの量も少なく自然消化される程度のものですが…
リチウムイオンの効率低下(反応の鈍化)が起き、反応が鈍くなると同時にガスの量も増加します。
(食べ過ぎた日が続くとお腹を壊す、そんな感じです)
またリチウムイオンバッテリーは密閉状態で無ければ、空気や水と反応し
加熱や発火、発煙が起こる可能性があるため厳重にラミネートされているので…
自然消化されない量のガス+密封状態=膨張
となるわけですね。
【なんでiPhoneのバッテリーばかり…?】
なぜiPhoneのバッテリーばかり…と思われている方もいるでしょう。
ですが、そういうわけではありません。
どんなスマホでも状態によりけり、膨らむときは膨らみます。
ただ単純にiPhoneの構造はバッテリーの膨張が表面化しやすいということ。
あとはiPhoneのバッテリー容量がその他のスマホに比べ小さいため充電回数が多くなる点も影響しているでしょう。
また気圧の変化もバッテリーに影響するようで…
御客様からも「飛行機で移動したあとから膨らみ始めた」とお聞きしました。
記憶に新しいのは航空機内でのスマホ発火事件や、ノートPCの発煙事故。
原因は定かではないものの、少なからず環境の変化も関係しているでしょう。
「バッテリーの状態、不安だな…」
そう感じたらお気軽に当店まで御相談下さい。
それでは、スタッフSでした。