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iPod touchの画面浮き!歪みのせい?まさかのバッテリー膨張?
- 池袋店 2021-02-08 2022-04-07 池袋店修理担当 大町

iPod touchの画面浮き!歪みのせい?まさかのバッテリー膨張?
よくご相談を受ける「何もしていないのにiPodの画面が浮いてきた!」
これはiPodだけでなく、iPhoneやiPad、そしてエクスペリアなどのアンドロイド端末でも見られることです。今回は、この状態について解決策を探っていきたいと思います!
画面浮きの状態

写真の通りiPod touch(第6世代)の画面が浮きあがり、少しですが隙間が開いています。これを見ると、”画面浮きと言ってもこんなものか”と思ったかもしれませんが、”このくらいのうちに気づけて良かった”と言うべきでしょう。
そしてこの浮き上がりからすると、十中八九はバッテリー膨張の影響と思われます!
こんなに早い段階で、早くも”私の解答”をお伝えしてしまいましたが、あくまで”私の”です。画面浮きに関しては、もちろんまだほかの原因も考えられるので、現時点で”正解”とは言い切れません。これまでの経緯やほかの状況も確認しながら、私が何故そう思ったかを解説していきたいと思います!
バッテリー膨張以外の可能性
一般的に考えて、画面浮きが起こる原因は色々と考えられます。まず思いつくのは、やはり画面の問題か、もしくは画面が収まっている本体側やフレームの問題でしょう。

・強くぶつけた衝撃などで、本体側から画面がズレた
落としたり、ぶつけたりすることが今まで全くなかったとは言いきれないようですが、今回の端末に関してはそういったタイミングで画面浮きが発生したとは考えにくいようです。
冒頭の写真の通り、今回の端末は画面の真ん中あたりが浮き上がっていました。衝撃などで本体から画面が外れかけているのであれば、おそらく多くの場合はハマっている周囲のフレーム部分のうち、4つの角や、短辺部分から浮き上がることが多いのではないでしょうか。
・端末を落とすなどして、物理的に壊れた
この端末に関しては、画面割れも、表示またはタッチ不良のいずれもありません。パネル剥がれなども見られず、現時点では画面が物理的に壊れた可能性は低いかと思います。ただ、本体と画面の引っかかり部分や、そのほか内部を確認しないとハッキリとはわからない部分ももちろんあります。
また、もし現時点で物理的に壊れている部分が確認できていたとしても、まず画面浮きが先に起きて、それが原因で圧力がかかり画面が壊れることも考えられます。
・何かに挟んだり、車に轢かれるなどして本体やフレームが曲がった
端末の外側から真っ先に確認できるのが”歪み”です。このiPodに関しては、もちろん浮き上がった画面側は緩かに弓のようなカーブを描いています。ですが、背面や周囲のフレーム部分を確認したところ、歪みや曲がった形跡は全くと言っていいほど見られません。
iPodだけではなくiPhoneやiPadについてもフレームは意外と簡単に曲がりやすい部分なので、車に轢かれたり挟んだりしてしまった場合はもちろん、踏んづけてしまったり、上に寝転んでしまったり程度でも注意が必要です!
iPod touch 端末内部の確認
端末の外側からだけでは原因が確定しないので、次にiPod内部の確認をします。
画面を持ち上げると、まず端末内部のほぼ全体を覆っている銀パネルが見えてきます。このパネルを外すと、下にバッテリーや基盤が見えてくるのですが、よく見るとすでにこの時点でパネルが歪んでいるのがわかります。

【チェックポイント】
・パネルに反射している光が曲がっている
・ネジ部分がへこんでいるように見える ※特に左側がわかりやすいです!
おそらく、膨張したバッテリーにパネルが押し上げられている状態です。
では実際に銀パネルを外して、さらに内部を確認してみましょう!

【チェックポイント】
・バッテリーがフレームの高さに収まっていない
・平らなはずの表面に丸みがある
やはり予想通りバッテリーが膨張していました!
当初の予想通りではありますが、端末の外側および内部をここまで確認しないと原因がハッキリしないのも確かです。
バッテリー交換で解決
膨張したバッテリーを新しいバッテリーに交換して、さきほど外した銀パネルと画面を元に戻していきます。画面と本体に隙間がない状態で、しっかり端末を閉じることが出来ました!

今回のiPod touch(第6世代)はバッテリー交換で解決できました!
画面浮きの状態で持ち込まれた端末は様々な原因が考えられますので、1つ1つそれぞれの状態確認が必要不可欠です!
