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最新iOS15にアップデートしたiPhone7を使ってみた結果。
- 秋葉原店 2021-10-06 2021-10-06 秋葉原店店長 須山よしのり
恩恵は無いけれど、難はある。
iOS15の配信が始まり2週間が経過、新たなアップデート[iOS15.0.1]の配信も始まっています。
一時、yahooニュースのトップにも「更新は控えたほうが良い」という著名人のSNSでの呟きが取り上げられていましたね。
主にiOS15の導入で懸念されるのは「バグや不具合がないか」
もしくは「バッテリーの消費が早くなるのか」この2点だと思います。
実際、海外ではバッテリードレインといって、iOS更新後のバッテリーの異常消費について常に話題になっていますね。
一方日本国内でiPhoneユーザーが多いと言われている割には、一部のクラスタを除いてあまり話題に上がらない内容なので、積極的に話題にしていこうと考えています。
そこで当店スタッフは自前のiPhone7に配信直後からiOS15を導入。
iPhone7を選んだ理由としてはスマホ修理ジャパン秋葉原店でバッテリー交換の相談件数が比較的多い機種…というのもあるのですが、一番の理由は「安く手に入る」から、です。
今iPhone7を使い続けている人も、中古でiPhone7を手に入れようとしている人もiOSは更新を行うと古いバージョンに戻したり、変えたりすることが出来ません。
ある種の不可抗力にお悩みの方へ、少しのヒントになればとも考えています。
今回、検証に使うiPhone7
普段は仕事用の連絡+通勤退勤時の暇つぶしに使用している、このiPhone7。
バッテリー最大容量99%で、良好です。
さらに細かく使用環境を箇条書きにしていくと
・画面照度は自動
・GPSはアプリ使用時のみ許可
・Wi-FiとBluetoothは常時オン
・Siriは常時オフ
・接触通知もオフ
・SIMはOCNモバイルONEのDocomo系回線(データ専用)
こんな感じでしょうか。
一般的な使用例と、そう大差は無いと思います。
仕事中はメッセンジャーアプリの使用、カメラの使用が主で、たまに動画編集などの高負荷の処理も行います。
通勤退勤の使用時間は合わせて計2時間はYou Tubeの視聴やプライムビデオの視聴くらいですかね。
では、バッテリー消費量はどうか。
ここで過去10日間のバッテリー使用状況をグラフで表示してみました。
・上段、緑のグラフが「一日で使用したバッテリー消費量」
・下段、青のグラフが「画面オンの時間」
緑のグラフが長いほど、消費したバッテリー量が多く
青のグラフが長いほど、1日に使用した時間が長い
※グラフ左部の水曜日がダントツで消費量も使用時間も多いのはPremiereRushを使用して、動画の編集とエンコードを行い高負荷の処理で異様にバッテリーを消費した為です。
それ以外は通常使用ですね。
そしてグラフでは
・毎日、3時間から4時間ほどiPhone7を使用している。
・夜にはバッテリー残量が50%を切る
ということがわかります。
平均値が分かった所で、さらに細かく24時間以内のグラフを出してみましょう。
このグラフでは
・上段、緑のグラフが「バッテリーの残量」
・下段、青のグラフが「使用時間」
さらに、上段のグラフ上で黄色い表示の部分が低電力モード中を表し
緑の斜線が表示されている時は充電中を表しています。
大体、家を出るのが朝9時で帰宅は夜22時手前なので
iPhoneの活動時間も凡そ12時間~13時間になります。
グラフを読み解くと
・バッテリー残量50%を切ったら省電力モードを入れている
・朝9時から活動して、帰宅後充電するまでの間にバッテリー残量は30%を切っている
以上のことがわかります。
ただし、注目して頂きたいのが「画面オンの時間」です。
これは言葉そのままの意味で「スリープを解除している時間」を表していてユーザーがiPhoneを使用して操作を行っている時間と同じ意味になります。
つまり当店スタッフのiPhone7は…
平均3時間の使用で、バッテリー残量が30%切る
ということになりますね。
これを長いと受け取るか、短いと感じるか。
使用状況によって変わってくるでしょう。
もちろん、もっとiPhone7を使用する時間が短ければバッテリーの持ちも良くはなります。
ですが…
仕事と通勤退勤時の暇つぶし程度でバッテリー最大容量90%以上のiPhone7が平均使用時間3時間で、バッテリー残量30%以下になる。
となると…最大容量85%以下でゲームやアプリを使う時間やiPhoneの使用時間が長い人ではどうなるのでしょう。
iPhone7をiOS15に更新して2週間使用したまとめ。
今回、iPhone7をiOS15に更新して使っているわけですが…
正直に申しますとiPhone7をiOS15にアップデートするメリットは殆どありません。
新機能への対応も殆どありませんし…
難点であるバッテリーの消費は、先述したとおりの結果です。
これを良しとして、最新iOSを使ってみたい。という方だけアップデートをする意味があると考えています。
ですが冒頭で「iOSは更新を行うと古いバージョンに戻したり、変えたりすることが出来ません。」と書いたように、一度更新したiPhoneは、元のバージョンに戻せないと考えて下さい。
もしもバッテリーが寿命なのにiOS15に更新してしまって、充電していないと使えないと感じている方は当店まで一度ご相談下さい。
経験、知識を元に、お客様に最適な解決策を御案内致します。