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故障・トラブル対策
iPhoneのセンサー不良を見逃すな!症状と解決策を徹底解説
- 秋葉原店 2025年1月23日 2025年7月4日 秋葉原店店長 須山よしのり
iPhoneセンサー不良が引き起こす代表的な症状とは?
iPhoneは多くのセンサーを搭載しており、これらが正確に機能することで、スムーズな操作体験が実現します。しかし、センサーに不具合が発生すると、思わぬトラブルに見舞われることがあります。
センサー不良によって引き起こされる代表的な症状を見ていきましょう。
- 画面が回転しない:加速度センサーが機能していない可能性があります。
- 通話中に画面が消えない:近接センサーが反応していないため、頬で誤操作をしてしまうことがあります。
- Face IDが認識されない:TrueDepthカメラやFace IDセンサーの不良が疑われます。
- 歩数計が動かない:モーションセンサーや加速度センサーの不具合が影響している可能性があります。
これらの症状は日常的に使用する機能に直結しており、放置すると使い勝手が著しく低下します。

加速度センサー・近接センサー・Face ID……どのセンサーが壊れやすい?
iPhoneに搭載されているセンサーの中でも特に故障しやすいものがあります。
以下は特に注意が必要なセンサーです。
1. 加速度センサー
- 役割:端末の向きや動きを感知し、画面の回転や歩数計などの動作を制御します。
- 故障の兆候:画面が回転しない、ジャイロ機能が効かない。
2. 近接センサー
- 役割:通話中に画面を消灯し、誤操作を防ぐ役割を担っています。
- 故障の兆候:通話中に画面が消えない、タップミスが増える。
3. Face IDセンサー
- 役割:顔認証によるロック解除や支払い認証を担当します。
- 故障の兆候:Face IDが反応しない、顔が登録できない。
中でも注意が必要なのがFaceIDに使用されるセンサーです。
これはiPhoneXからiPhone16まで殆どの機種に搭載されている顔認証センサーです。
通常その他のセンサーでは1つのパーツに1つの機能が割り当てられていますが…
iPhoneの高精度顔認証には最低でも3つのパーツが関連付けられ、そのすべてが正常でなければいけません。
これは即ち、可動部や部品点数が多い機械ほど壊れるリスクを抱える部位が増える事と同意義といえます。
またパーツの位置関係から考えても、外部からの影響を受けやすい筐体上部にあることは耐久性への懸念が捨てきれません。
「ほんの少し落しただけ」「ほんの少し濡れただけ」それが思わぬ故障の原因となりやすい箇所と言えるでしょう。

センサー不良が疑われるときにまず試すべき基本チェックリスト
センサー不良が疑われる場合は、以下のチェックリストを活用して問題を特定しましょう。
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- 再起動を試す
- iOSのアップデートを確認
- ケースやフィルムを外す
- センサーが汚れていないか確認
再起動やiOSアップデートを行うことで、ソフトウェアの予期せぬ挙動不良を防ぐことができます。
ハードウェア(パーツ)の損傷がない限り、この方法で改善が期待できます。もしそれでも改善が見られない場合は、センサーを塞いでしまっている汚れや、汚れが溜まりやすい保護フィルムやケースを外してチェックすることが重要です。
特に環境光を受け取る部位の近接センサーは外部からの汚れに弱く、また皮脂やホコリなどの影響を受けやすい部位と言えます。
そこに保護フィルムなどの汚れを蓄積する要素が絡むことで悪化してしまう場合も多く確認できます。
iPhoneが画面回転しない!加速度センサー不良の対処法
加速度センサーに不具合が発生すると、iPhoneを横向きにしても画面が回転しません。以下の方法で対処しましょう。
- 画面回転ロックを解除する:コントロールセンターで回転ロックがかかっていないか確認します。
- リセットを行う:設定アプリから「一般」→「リセット」→「すべての設定をリセット」を選択します。
- センサーアプリで診断:サードパーティ製のセンサー診断アプリを使用して、センサーの状態を確認します。
加速度センサーについてはソフトウェア起因のエラーやバグにより画面回転ができない状態になることが多くあります。
iPhoneの基本機能である画面回転ロックのオンオフで改善することが殆どですが、アプリケーションによっては
独自の動作をするように設定されているものも多数あり、例えばInstagramの縦画面限定、youtubeの全画面再生など、アプリや機種によっても挙動が異なります。
またiPhoneの場合、大画面モデル(Plus・Max)ではホーム画面の横表示が可能ですが、通常モデルではできません。
機種を乗り換えた場合は、ご自身のモデルにあう設定が存在しているかの確認も重要と言えます。

通話時に画面がついたまま?近接センサーが反応しない場合の確認ポイント
通話時に画面が消えない場合、近接センサーに不具合がある可能性があります。以下の確認ポイントをチェックしましょう。
- 保護フィルムを外す
- センサー部分の汚れを拭き取る
- ソフトウェアアップデートを行う
- 初期化して再設定する
近接センサーは通話時に頬が触れて画面の誤操作をしないように画面のみを消灯する機能です。
なので通常時はあまり気が付かないセンサーの一つですね。
通話開始時にセンサーに入る光を計って機能がオンになり、その初期値が0(つまりは通話開始時にセンサーが塞がれている、またはセンサーが壊れている)の場合は画面消灯が出来なくなります。
そのような状態になった場合は受話口付近を掃除したり、上から覆っている保護フィルムなどを剥がしてチェックしましょう。
直前に落下などの外的要因による衝撃が加わっている場合や、高温多湿や水分を多く含んだ環境で使用された場合は物理破損の確率が上がりますので注意が必要です。
Face IDがうまく作動しない!センサー不良と設定ミスの違いを見極める
Face IDが反応しない場合、不良と設定ミスの違いを見極めることが重要です。
- 設定ミスの可能性:顔の登録が適切に行われていない。
- 不良の可能性:Face IDを再設定しても反応しない。
対処法:
- 「設定」→「Face IDとパスコード」で顔の再登録を行います。
- TrueDepthカメラの汚れを拭き取ります。
先にも書いたようにiPhoneの高精度顔認証機能であるFaceIDは非常に繊細な機能です。
少しでも認証に必要な要素を妨げるものがある場合は絶対にロック解除はされません。
しかしどんなに繊細とはいえ、システム内で動くプログラムである以上はソフトウェアバグの可能性も捨てきれません。
まずはFaceIDの再設定を試してみましょう。
「設定」→「FaceIDとパスコード」の項目内にある「FaceIDをセットアップ」を確認しましょう。
このときに「FaceIDをセットアップ」の文字がグレー色で押せない場合は、物理破損の可能性が高く
また再起動などをした際に通常起動すら難しくなる可能性が高いので、要注意。
この時点でバックアップがない場合は、すぐに作成してAppleサポートや修理店に相談しましょう。
センサー不良の主な原因 – 落下や水濡れ、経年劣化が影響する?
センサー不良の主な原因として、以下が挙げられます。
- 落下衝撃:センサー自体が壊れることがあります。
- 水濡れ:内部に水が入り込み、センサーの動作に影響を与えることがあります。
- 経年劣化:長期間の使用による摩耗で、センサーの感度が低下することがあります。
センサー類はそのものは比較的、単純な原理で動作しているものですが
信頼性を高めるために様々な要素が複雑に絡み合って、完璧に動作するように計算されています。
そこに外部からの衝撃や水分の侵入、または使用年数が長い等の要素が絡んだ場合、容赦なく壊れてしまいます。
人体であれば自然治癒も期待できますが、機械が自然に直ることはありません。
普段から投げない、落とさない、濡らさない、お風呂で使わない、など様々な安全対策を行うことで
iPhoneのセンサーだけではなく、iPhoneそのものを長く使用することができます。
【保存版】iPhoneセンサー不良を未然に防ぐ日常的な使い方のポイント
- 落下防止のためにケースを使用
- 防水対策を徹底
- 定期的にセンサー部分をクリーニング
- 最新のiOSにアップデート
根本的な対策は、すべてiPhoneを壊さないようにするものと同じで
とどのつまりiPhoneを大切に扱いましょうといったところと同意義です。
特にセンサー類を代表する内蔵パーツは衝撃に非常に弱く、ケースの使用は絶対と言えますが
何よりもiPhoneを落とさないことが重要です。
歩きながらiPhoneを使用する行為は、人間で言えば揺れる高層マンションの外壁に命綱なしでへばりつくようなものです。
「そんな大げさな…」と思われる方もいらっしゃると思いますが、iPhoneのサイズスケールで考えても妥当な表現だと私は思います。
つまり人間の感覚で捉えた衝撃やリスクは、iPhoneのサイズや使用環境で考えたときに、そのスケールがあまりに小さく考えられているということです。
人間を高所から突き落として怪我だけで済んだら奇跡です。
なのにiPhoneは「落しただけで壊れた」と言われる始末なんですから、不思議ですよね。
とにかく、iPhoneを使用する際は安全な場所で立ち止まって、また御風呂や水気の多い場所などの不必要な場所での使用を控え、汚れなどの付着があった場合は直ちにキレイに拭き取って使用しましょう。
まとめ:iPhoneセンサー不良は早期対応がカギ!放置せずにしっかりメンテナンスを

センサー不良は放置せず、早期に対応することでiPhoneの寿命を延ばし、快適な操作を維持できます。
今回紹介した対処法を参考に、ぜひ日頃からメンテナンスを行ってください。


