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SIMピンが無い時「つまようじ」で代用は絶対にダメ!
- 秋葉原店 2023年3月8日 2023年3月8日 秋葉原店店長 須山よしのり
SIMピンが無い時「つまようじ」で代用は絶対にダメ!

普段何気なく使っているiPhoneやiPad…
ふと、SIMカードを取り出さないといけないタイミングが訪れた時。
「あれ、SIMを引き抜く専用のアレ(SIMピン)どこいったっけ」
という経験は殆どの人があると思います。
かくいう修理店のスタッフである私も「無いな」と思うくらいですから。
困ったことに友達や同級生、同僚、上司、周囲の人間がSIMピンを持っている可能性は限りなく低く
さりとて通りすがりの人間に「SIMピン貸してください」は尚のこと可能性は低く、違う可能性を高める危険すらあります。
一番困る「つまようじ」で代用

そんなSIMピンが無い時、身の回りの「細くて入りそうなもの」を探すと思います。
まず結論として
「つまようじ」は絶対に使わないでください。
確かに「細くて入りそう」ですが、絶対に入りません、99.9%入りません。
残りの0.01%は「凄い偶然が重なって、奇跡的に成功する」確率です。
正確には「穴には入るけどSIMトレー取り出し機構に届かない」ですね。
内部機構も含めて、詳しく説明していきます。
SIMピンでトレーを取り出す仕組み

この仕組を理解すると何故SIMピンの代用が、つまようじではダメなのか分かって頂けるはずです。
まずiPhone各モデルごとに構造に差はあるのですが、今回は一番わかり易い「iPhone6」を使用します。
iPhone6内部のSIMトレー周辺はこんな感じ

赤い枠でマークしたところに「SIMカード」が乗った「SIMトレー」が格納されます。
では早速、SIMピンを差して見ましょう。

そうすると内部では赤い丸で囲った、取り出し機構のレバーにSIMピンの先が当たります。
まずこのレバーに先がシッカリと当たる細さと長さが必要になりますね。
次に、このままSIMピンを押し込むと…

レバーも押し込まれ、SIMトレーが排出可能な場所まで移動します。
この時のSIMピンの周辺に注目して頂きたいのですが…

表面から見て、想定しているよりも深く刺さらないと
SIMトレーの排出レバーまで届かないということがわかります。
長さを測ってみると凡そ6ミリ、結構な長さが必要になります。
実際に「つまようじ」で試してみる

ここまで正しくSIMピンを使用し内部でどのように作用するか見てきました。iPhoneのモデルによって形は違えど同じ原理で動作します。
では同じことをつまようじでもやってみましょう。

一見すると、結構届いている感じ…?
差し込んだ感覚も「なにかに当たっている」と感じます。
では先端部分を拡大して…

確かに、SIMトレー排出機構に先端が当たっています!
実は、私が間違っていたかもしれません!
つまようじでもSIMピンの代わりになるかも!
結果、SIMピン代わりにはなりません

全く押し込めていませんでした。
そうなんです、淡い期待をいとも簡単に砕いていきます。
つまようじが届くのは精々3ミリ程度まで、SIMピンの半分までしか刺さりません。
ですが原因は長さではなく「太さ」
たしかにつまようじの先端は細く、穴に入り込むことは出来ます。
ただし奥まで届かせるには、根本まで一定の太さの物でなければいけません。
これではどんなに押し込んで、奥に当たっている感覚があったとしても
いつまでもSIMカードは取り出せません。
またつまようじがSIMの穴に詰まると…
分解しない限りキレイに取ることは出来ません。


