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iPhoneが熱くなる!どこが熱いかで分かる故障と対策
- 秋葉原店 2021年8月1日 2021年8月2日 秋葉原店店長 須山よしのり
夏、本番。気が付かなかった不調が顕に。

いやー暑いですね。
それもそのハズ今日から8月、夏も本番です。
ここから2ヶ月くらい先まで涼しくなりません。
(一部の寒がりを除いて)秋冬の気候が恋しいと思う一方で、涼しい頃には気が付かなかったであろう
iPhoneの熱問題
これが浮き彫りになる季節でもあります。
実際、店頭で頂くご相談の中でも
「iPhoneが熱を持つ」
という類のものは、夏場に多く、冬場にはそうそう無いご相談です。
当たり前といえば当たり前ですが、環境温度が低く、iPhoneも熱くなりにくいからですね。
しかし夏場に増えるiPhoneが熱くなるというご相談は、度々修理スタッフを悩ませます。

夏場の前提は「あつい外気温」です。
当店にご来店される段階で、もうiPhoneは外気温にやられてアッチッチな状態が殆ど。
気温が30℃を超える炎天下の中、バッグやポケットに入った状態、手に持たれた状態で来られるわけですからiPhoneが熱を持つのは当たり前。
その段階で
「普段からiPhoneが熱くて…」
と言われても、クーラーの効いた室内に8時間缶詰の修理スタッフにはピンと来ないのは道理です。
しかし修理人なのでポカーンとしているわけにも行きません。
お客様からお話を伺い、症状と状況、原因の振り分けを行います。

大抵の場合、iPhoneの発熱をユーザーが感知するのは
背面に指が触れたとき
でしょう、これも構造に理解があればこそ当たり前なのですが
iPhoneが金属筐体、もしくはガラス筐体で出来ている理由は
排熱
つまり、金属やガラスに熱を導いて外に逃がすためです。
なので背面が熱いと感じるのは、むしろ正常と言っても過言ではありません。
ただし
背面全体が熱い場合
人肌より少し暖かいくらい
という条件の注意書きも必要です。
逆にいえば部分的に手に持てないくらい熱いときは、危険信号です。

背面で部分的に熱をもつと危険な箇所はここです
最新機種iPhone12シリーズを除いて、ほぼ全てのiPhoneでは
赤い枠の部分にロジックボード(電子基板)が位置しています。
この基板は通常使用時も情報処理チップが発する熱で暖かくなりやすいのですが
何も操作をしていない状態で手に持てないほどの発熱をする場合
・基板内部でショート(短絡)が起きている
・基板の回路上で電流が上手く流れず、異常な負荷がかかっている
・SoC(情報処理チップ)が物理的に破損している
などの異常を抱えている可能性が高く注意が必要です。
仮に、現状は動作している場合も電源が入らなくなる可能性が高い端末です。
こういった場合に考えられる原因は
・物理的な損傷(落下、衝撃、圧力による歪み)
・液体などの侵入(水、ホコリ、体液、化学薬品)
この2つに、更に製造当初からの初期不良の可能性もあります。

いままでは背面の異常発熱について、書いてきました。
ここからは珍しい画面側の異常発熱についてです。
本来、画面側には使用中に熱を持ちやすいパーツは殆どありません
あったとしてもほんのり温かい程度で収まります。
ですが特にiPhone7/iPhone8/iPhoneSE(2020)では

ホームボタンと通話用スピーカー
この部位が熱を発している場合、故障が疑われます。
ホームボタンの発熱は
・ホームボタンが壊れている
・ホームボタンが水に触れた
この2つが原因です。
通話用スピーカーの発熱は
・近接センサー
・インカメラ
・照度センサー
この3つが原因の場合が多く、どちらも注意が必要です。


