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水没は突然?そんなことはありません。
- 渋谷店 2021年4月14日 2021年4月14日 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
水没と気付かないまま御相談に来られたお客様。

「液晶がチカっとして消えた」
そんな御相談から始まった修理。
しかし端末の状態を見てみると…これは水没のようです。
お客様曰く
「自転車での配送中、ハンドルにマウントしておいた」
とのことで、しかも今日4月14日の事です。
そう、今日は雨…その上湿度も最強です。
この中でほぼ裸の状態で雨に曝され続けたiPhone7
水没するのは、修理屋さんからすると当然です。
…とはいえ、お客様はiPhoneの耐水性に絶対の信頼を寄せているパターンが殆ど。
(CMや謳い文句のせいですね)
こういう時スタッフは「あちゃー…」という気持ち以上のものは抱きません。
だって、私もCMを見たら同じように思いますからね。
「水没するのに、耐水っておかしいじゃないか」
ごもっともです
しかしiPhoneのスペック表には誇らしげにIP等級を用いた表記があります。
確かに、テストを行いそれだけの結果を残しているのでしょう。
そう、新品の状態なら
というのもiPhoneの耐水構造は大きく分けて二種類の方法によって保たれています。
1.イヤホンジャックなどの水の侵入し易い穴を廃止
2.本体フレームとガラスパネルの間の密着度を向上させるガスケットシール
ですが、構造上の穴をどんなに減らしても…
穴が無かったら音が出ないから、電話として成り立たない
これが一番大きなポイントです。
穴があるから水が入る、穴がないと通話が出来ない。
これを解決する技術があったとしても、iPhoneのサイズの中に収めるのは不可能でしょう。
いちいちBluetoothイヤホンで通話をするわけにはいきませんしね。
そして次のポイントになるのがガスケットシールです。
一般的にはパネルテープなんて表記で売っていたりもしますね。
このガスケットシール、粘着素材の柔らかいゴムなんですが…経年劣化で簡単に溶けてしまいます。
(加水分解をイメージして頂くと分かりやすいですね、ベタベタのボロボロになるやつです)
これが溶け始めるとパネルとフレームの間に隙間が発生し簡単に水没します。
なので…
耐水性の秘訣は新品であること。
という事になりますね。
実際、iPhoneの耐水テストも新品の端末を特定環境下で何分間使えるか?までしかチェックしていないでしょうし。
もちろん、水に沈めて1時間は使用出来ても水分による腐食は2~3日後に現れるのが殆どですから、無意味であることにかわりはありません。
水分が近くにある場所では絶対に使わないでください。
いいですか、絶対にですよ?


