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iPad修理コラム

iPad Pro 12.9 (第1世代)バッテリー交換【充電出来ない原因】と【他の修理屋では修理非対応の理由】

最終更新日2020.05.08 作成日2020.04.27

iPad12.9インチの修理をやらない理由とは?


充電できない原因を考える
渋谷店ではiPadの修理が非常に多く頂いております。
少し前までは、iPadAirやiPadminiシリーズの修理が多いのが目立っていたのですが、最近ではiPad6・iPad7やiPadProシリーズの方が修理が増加傾向にあります。
渋谷エリアの店舗では、iPadAirやminiは勿論、iPad5以降の修理を行っている店舗は多くなって来ています。
しかし、修理できるその大半の店舗では基本的には「即日での修理は出来ない店舗」が多く存在します。
特に今回ご紹介させていただくiPadPro12.9インチのモデルに関しては、修理対応をしている店舗は殆どありません。
修理出来ても、基本的にはお預かり修理になります。
何故修理できる店舗が少ないのでしょうか?
 
 

修理できるスタッフがいない


iPadの修理は、iPhoneの画面交換とは全く違う分解方法です。
その為、修理のレベルの熟練度が必要になります。
当店のスタッフでも、iPad修理できるようになるには、早くて数ヶ月間の鍛錬が必要になります。
工具の使い方から、注意点まで、全て覚えた上で初めて任されるのです。
iPad12.9インチの修理は、特に難しいので経験と熟練度が必要とされます。
そういった経験豊富なスタッフがいない場合は修理が出来ません。
預かりになる場合は、修理できるベテランスタッフが常勤していない場合は預かりになる場合があります。
 
 
 

修理に時間が掛かる


多くの店舗ではiPad修理は預かり修理にしている所が殆どです。
その理由としては、とにかく修理に時間が掛かってしまうからです。
修理を初めてやる頃は、3時間~4時間かけて修理する事もあります。
修理中も、他の修理もあるので、同時進行で行わなければなりません。
その為、ある程度多めに時間を貰って修理をしているので基本的には預かりの修理になるのです。
しかし、iPad12.9インチに関しては、特に時間が掛かります。
多くの店舗では、メイン商材をiPhone修理である為、iPad1台に時間を割けられない為
効率重視で、1日以上預かって修理する、もしくは修理をやらないという理由もあります。
 
 

そもそも修理できる環境が整っていない


iPad修理には、iPad専用の工具やヒートガンなどの道具が必要になります。
mini4やAir2に関しては「半田」が必要になるので、半田ごての設備も必要です。
そういった道具が整っていない場合は修理する事ができません。
iPad12.9インチのモデルに関して言えば、とにかくデカいので、修理するにも最低限ヒートガンが無ければ
修理する事が出来ないでしょう。
「必要な道具がそろっていない」・・・
こういった理由も、修理をやらない理由の一つと考えられます。
 
私スタッフDが考える「修理をやらない理由」は上記の3つと考えています。
当店でも、12.9インチの修理は今まで非対応でおりましたが、お客様のお問い合わせを多く頂き、お声を第一に考えて、修理対応を開始したのです!
その為、渋谷エリアでは当店だけが即日修理可能です!
という事で、その修理の風景を皆様にご覧いただきたいと思います!
 
 
 
 

充電が出来なくなってしまったiPad12.9インチ



修理を始める前に、まずは端末の状態をご説明しましょう。
稀に充電が出来なくなったという症状でお問い合わせを頂く事がございます。
今回の症状としては、「電池マーク」が表示されて「充電の反応がある」状態でした。
充電コネクターの不具合と言う線が弱いと思ったので、テスターで電流値を測定して見ました。
測定して見ると画像の数値の「0.46A(アンペア)」で上げ止まり、その後「0.12A~0.35A」付近を上下動している状態を
保っていました。
通常の値ですと、iPadの場合1.5A~2Aが正常です。
この辺りでは、十分な電気が供給されない為充電が一行にされません。
 

主に充電されない考えられる原因は2つ


ここで考えられる原因は2つです。
・バッテリーの劣化
バッテリーが古くなると、充電出来る能力が著しく落ちてしまい、充電に必要な電力を蓄積できなくなります。
iPadのバッテリーの交換目安は2年~3年と言われています。
消耗品の為、定期的に交換すれば半永久的に使い続けられます。
 
・充電コネクターの不具合
iPhoneもiPadも同じ「ライトニングケーブル」を使用しています。
このライトニングケーブルはApple独自の規格となっており、正しく使わないと
端末側で不具合を起こしてしまう原因になる場合があります。
例えば、充電する際のケーブルが非純正の場合や車での充電が多い場合は充電回路に異常が出る場合があります。
十分な充電が行われなかった場合は、いつまで経っても充電出来ません。
この場合は、充電コネクターの交換を行う必要があります。
 
主にこの2つを視点にして修理を行っていきます。
 
 

分解開始



それでは、修理に取り掛かります。
まずは液晶を外す作業ですが、これがとても時間が掛かります。
ご覧の通り、ホットプレートが全く収まってないので、数回に分けて暖める必要があります。
 
 
 

作業する事、30分以上・・・・ようやく開ける事に無事に成功しました。
開けてみるとやはりデカいだけありますね・・・
 
 
 

中央のプレートを外せば、パネルを折り外す事が出来ます。
これでパネルの分解作業は完了!
続いて、バッテリーを取り外します。
 
 
 

バッテリーを取り外す



バッテリーを外す為には、この中央のシールドと言われる部品を外して作業を行います。
固定している9本のネジを全て外し、シールドをゆっくり持ち上げて外します。
 
 
 

シールドを外すと、ようやくバッテリーを固定しているネジが見えました。
これをまずは外します。
 
 
 
 

続いてライトニングのネジと、スピーカーに繋がっているケーブル2本を外します。
 
 
 
 
 

そしてお決まりのホットプレートでしばらく暖めます・・・・・
暖める事で基盤に固定している粘着テープを剥がしやすく出来るので、浮き上がった状態で
バッテリーを外します。
1回暖めても足りないので、数回に分けて行います。
 
 
 
 
 

格闘すること30分・・・・やっとの思いで外す事が出来ました!
物がデカいので、バッテリーも巨大でした(-_-;)
この後は新しいバッテリーに交換して組み上げていきます。
 
 
 
 

交換完了!



バッテリーの交換終了しました!
作業自体は、外す事が出来ればスムーズに出来ます(^^♪
 
 
 

この後は元の状態に組み直して、動作確認を行います!
 
 
 
 

バッテリー交換で復活!



バッテリー交換後は特に異常はなく、スムーズに起動出来ました!
修理前は全く起動出来なかったので、ホッと一安心ですね(;^ω^)
 
 
 

電流チェックも行いましたが、2A前後を維持している状態でした。
今回の故障の原因はバッテリーにありましたね(;´Д`)
充電の%はどうでしょう・・・?
 
 
充電スタート時

 
 
 
しばらく放置・・・

こちらも問題なく上昇しました!
これで全てチャックは終了です!
 
なかなか長い戦いでしたね・・・・
時間にして2時間以上は掛かったと思います。
やはりでかいと時間が掛かるし、非常に大変ですね。
 
 


最後に・・・・



今回は多少時間は掛りましたが、無事に交換する事が出来ました。
これだけの端末なので、修理しないというのも分かりますね。。(;´・ω・)
とにかく!復活して本当に良かったです!!
iPad12.9インチの修理は、バッテリー交換以外でも画面修理も行っております!
冒頭でもお伝えした通り、修理対応をしている店舗は非常に少ないので、お困りの方は是非当店に
一度ご相談くださいませ!
皆様のお問い合わせお待ちしております!
 
今日のブログはここまで!
それでは!
 
 
 
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