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故障・トラブル対策
油断大敵!!iPhoneを防水ケースに入れても水没します!
- 渋谷店 2020年2月9日 2025年10月30日 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
防水ケースに入れているから大丈夫!なんてのは大間違い!
乾燥で顔がパッサパサになっているスタッフです。
本日はiPhoneXsの修理で、「タッチが出来ない」症状でお持ち込み頂きました。
画面は点いていたのですが、操作出来ない状態なので、バックアップも取れない状況でかなりお困りのご様子でした。
早速持ち込まれた時の状態をご説明いたします。
ご来店時の状態

画像を見て頂くと分かる通り、電源を切ろうとして「スライドOFF」にしようとすると、スライドできず又、×マークを
押しても解除も出来ない状態でした。
画面は割れているので、落とした衝撃で使えないのでは?と思いましたが、お客様にヒヤリングした結果、「防水ケースに入れて海で遊んでした」との事が判明しました。
ふとケースから取り出すと、ケース内が多少水浸しになっていたそうです。
これはもしや水没したのでは??と思い、早速内部を点検させて頂く事になりました。
分解して、基盤周りを点検

パネルを開けて、いつもの手順でコネクターを外し、基盤周りを見てみました。
肉眼では腐食してる部分が無かったのと、水没を示すシールも変色していなかったのと、海水も
残っていなかったので、基盤までは浸水していない事が分かりました。
ですが、ある一部分だけ、明らかに水没した形跡があることが分かりました。
ネジが錆びている

錆びていた部分は、端末の下部の左側にあるネジが一本錆びていました。
海水が浸水すると、塩分が強い為、必ずどこか一部が錆びしている場合が多く、水没反応が無くても
ここで水没した事が分かります。
更に、パネルの方にも浸水した形跡がありました。

ご覧いただくと、パネルの下部の右側に、シミの様な模様があるのがお分かりいただけるでしょうか?
ここにはタッチ操作に関係するICチップがあります。
見てみると、ここにも浸水した形跡がありました。
恐らく、時間が経過したことによって、徐々にダメージが蓄積されてしまい、最終的にタッチが効かなくなってしまった様です。
という事で、原因も判明したので、パネルをちゃちゃっと交換していきたいと思います!
近接センサー移植

iPhoneXsで移植するのは、「近接センサー」だけなので、これを移植します。
パネルテープを貼替

最後にパネルテープを新しい物に張り替えます。
綺麗に張り替えられたら、パネルを組み付けて行きます。
動作確認

組み付け後は、問題なく起動し、画像の通りタッチ操作も出来る様になりました。
その他動作も通常通り使用出来たので、これで全ての作業は完了です。
防水ケースに入れているからと言って安心しないでください!!

去年の夏も、「防水ケースに入れていて水没した」というお客様が非常に多くいらっしゃいました。
防水ケースは値段に比例して性能も上がりますが、どのケースを使用しようが、絶対に過信しないでください!
特にジップロックに入れている方や、100均で買った防水ケースは超NGです!!(全員浸水しています)
なので、耐水性能が高くても今回の様にiPhoneXsで完全な水没でないにしても、液晶に不具合を起こしている事例は
他でも少なくありません!!!
ですので、一番いいのは、水辺で使用しない!!(中でも海は厳禁!!)
これを読んだのであれば、肝に銘じて今年の夏に活用してくださいね!!!
最後までお読みいただきありがとうございました!!


