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※注意 iPhoneXs 【少しの水没でも致命傷になる!!】 「タッチ操作不能」
- 渋谷店 2019年10月18日 2025年9月9日 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
スマホ修理ジャパンです。
本日はiPhoneXsで水没後タッチが効かなくなってしまったお客様の修理をご紹介します!

お持ち込み時の状態ですが、端末の表面などに割れの破損はなく、非常に綺麗な状態でした。
それなのにタッチ操作が全く出来ず、通常使用が出来ない状態でした。
再起動等を行い、一時的なバグなのではと思い、設定を弄りましたが、全く効果が表れませんでした。

よーく見てみると、インカメラ部分に若干水滴の様な物が見えます。
お客様のお話ですと、「水辺で使用していて、気づいたらカメラに水滴が付いていた」との事でした。
これは・・・もしや・・・・水没(-_-;)
そう思い早速作業を行わさせて頂きました。

開封後の内部の状態を確認します。
パッと見で確認すると、そこまで水没してるという様な状態ではないように見えます、、、、
が、しかし!!!!
よくよく見てみると、発見しちゃいました。。。。。

カメラの部分に水滴が!!!
でもかなり少量の付着なので、これが原因でもなさそうです。
だけでもだっけーど。
もう一か所水滴の付着している部分を発見しました!

充電コネクターやバイブのある下部の個所にビッシリと水滴が付着しています。
この様子だと、結露の様な状態なので、恐らく下部のスピーカー部分から浸水してしまい、時間が経ってこの様な状態に
なってしまった可能性があります。
大量の水が浸入した感じでもないので、まずこの水分を全て除去し、水分が一切ない状態に洗浄します。
と、その前に、液晶パネルを取り除きます。

分解後の画像です。
パネル自体は見てみると、全く水没している様な感じでも無さそうです。
水没シールも、変色が薄っすらピンクになっている程度で、水没は軽度であることが分かります。
ですが、一か所かなり水分が付着している部分がありました。

パネルの下部の右側の部分をご注目ください。
この部分にはICチップが組み込まれている個所になります。
そして左側にも水分の付着が・・・・
充電コネクター部分が一番水没していた所を見ると、下の部分が集中的にダメージを受けている事がわかります。
タッチが効かなくなった原因はこの個所の水没による故障の可能性が非常に高いです。

そして、インカメラ部分には水没していると言っても少量の水滴がついているだけでした。
ここに関しては特に問題視しなくても大丈夫そうです。

そして、組み上げ直した後の状態を見て頂きたいと思います。
バックプレート側の水分を全て取り除き、綺麗な状態にしました。
パネルも新しい物を組みましたので、これで全ての水分は除去作業は終了です。
早速起動してます♪

起動後は、正常に立ち上がりました。
タッチ操作の動作確認を行います。

緊急電話を使用する時の画面になります。
ボタンを押してみると、タッチが全ての個所で効くようになりました!
(画像はお客様のプライバシーの関係上、この状態で撮影しました。)
と言う訳で、端末内部の洗浄と、液晶交換で改善し、無事に直すことが出来ました!
ここまでの作業で概ね1時間程度でした。

【耐水】を過信してはいけません!
iPhoneXsは水没の耐久レベルがIP67等級とiPhone11シリーズより一段階下の耐水性能を有しています。
このIP67等級もかなり耐水性としては高い物と言えるでしょう。
しかし、耐久性が高いからと言っても、絶対に水没しないとは言えません。
水没は、スピーカー部分等のわずかな隙間から浸水してしまいます。
くれぐれも過信せず、水辺での使用は細心の注意を払って使用してください(;^_^A
万が一水没してしまった場合はたとえ起動していたとしても早めに修理店へお持ちください。
水没は時間の経過とともに症状が悪化する傾向にあります
少し怖いことを申しましたが、何はともあれ水没の場合はお早めにご相談、ご来店くださいませ。


