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iPhoneでもおなじみの保護フィルム。知っているようで知らない保護フィルムの話。

秋葉原店 2024-03-21 2024-03-21 秋葉原店店長 須山よしのり
iPhoneでもおなじみの保護フィルム。知っているようで知らない保護フィルムの話。

iPhoneを買ったら何をする?まずは画面の保護フィルム



2008年に前面ガラスパネルのiPhoneが日本で発売され今年2024年で早16年
空前のiPhone旋風が吹き荒れる中、様々なアクセサリーが登場してきました。
ケース、ケーブル、面白い機能を持つものetc...
iPhone用と銘打っておけば、何でも売れちゃう時代もありました。
もちろん今では見かけなくなったグッズも沢山ありますが…
その中で、最もポピュラーな存在になったのは「保護フィルム」です。
今では新型iPhoneの発表と同時に各社一斉に対応する画面保護フィルを出すほど。
iPhoneには欠かせない存在になりました。
目次

画面保護フィルムの必要性
保護フィルムの種類と特徴
ガラスフィルム
プラスチックフィルム(PET製フィルム)
マット(アンチグレア)フィルム
ペーパーライクフィルム
抗菌フィルム
100均フィルム
保護フィルムの選び方
画面の形状に合わせて選ぶのがベスト
1.画面の端まで平面の画面
2.画面の端が丸みを帯びている画面
3.折りたたみなどの特殊構造の画面
保護フィルムを貼っていてもダメ!NG行為3選
投げる、落とす
保護フィルムが損傷したまま使用する
無理に剥がそうとしない
保護フィルムを貼り、用途に合わせて最適に保護するために


 
 

画面保護フィルムの必要性



先程も書いたようにiPhoneは全面ガラスパネルで出来ています。
…なんてことは書かなくても百も承知と言われてしまうとそれまでなのですが
ガラスという素材は透明度が高く、感触もよく、またタッチパネルとなるとセンサー類の電気的または光学的信号を通す条件も満たしてくれます。
しかし強度の面では大なり小なり限界があります。
iPhoneに使用されるガラスが如何に特殊で強力なものでもガラスはガラス、その特性故にデメリットも存在します。
それは「割れてしまう」ことです。
つまりは一般的なガラスと注意点は同じ
衝撃、表面の傷、摩耗…
これらの破損要因を物理的に防ぐ、または損傷を軽微にする役割をもち尚且つそれ以外にも覗き見防止や反射防止、手触りの向上など機能性の高いフィルムも数多くあります。
割れてしまうガラスの画面を守り、ユーザーの選択で機能も追加できる
iPhoneになくてはならない心強いパートナーです。

保護フィルムの種類と特徴


では、そんなiPhoneの心強いパートナーである保護フィルム
先程も書いたように画面を守る用途の他にも、様々な特徴をもったフィルムがあります。

ガラスフィルム



迷ったらコレ、というほどド定番のガラス製フィルム
なめらかなタッチ感と他のフィルムでは味わえない透明度、何も貼っていないかのような一体感を得られる。
特徴が無いのが特徴、シンプルイズベストの代表格と言えるでしょう。
画面保護の観点では「ガラスの上にガラスを貼る意味あるの?」と思われてしまうかもしれませんが…ガラスフィルムにしか出来ない技があります。
それが「身代わり」です。
衝撃が加わった時に表面のガラスフィルムが代わりに衝撃を吸収し破損することで本体画面そのものに伝わる衝撃を和らげる。
(車のバンパーのような役割をしてくれるわけですね)
なので落としてしまった時に「ガラスフィルム割れちゃった…」と落ち込む方も多いのですがガラスフィルムが無かったら本体画面が割れていた、と考えると、その功績は計り知れません。

プラスチックフィルム(PET製フィルム)



手軽に安価で表面の傷を防止する目的なら軟性プラスチックフィルム(PET製フィルム)がオススメです。
こちらはガラスフィルムにはない特徴をいくつも持っており
・比較的安価
・柔軟でどんな画面にも貼りやすい
・薄い
主にこの3つがオススメできる理由です。
また一般的にガラスフィルムよりも強度に劣る、というイメージもありますが実際のところはハッキリとしているわけではありません。
一般的な窓ガラスの飛散防止シートや、防犯対策グッズを見ていると異素材がガラスに貼ってあったほうが強度が上がるということもあります。
またスマートフォンの中には特殊な形状をもったガラス面のモデルも存在しており、そんな画面でも心配なく貼れる安心感がありますね。
また傷についてもPET素材の柔軟性を活かして、軽微なものであれば自己修復を行うモノもあり、その点は硬いフィルムには無い特徴と言えるでしょう。
自己修復ってどういうこと?プラスチック(PET製)フィルムには「自己修復」という機能もあります。
これはPET素材の柔軟性を活かして、小さなキズを時間経過と共に目立たなくするものです。
PET素材は非常に柔らかく、一見キズのようにみえるものも実は凹んでいるだけだったりします。
そういった状態であれば低反発クッションのようにゆっくりと元の形状に戻る力があるので、例えば爪で押した程度のものであれば1日経てば元通り、となるわけです。
これもガラスフィルムのような硬い素材にはない特徴ですね。

マット(アンチグレア)フィルム



先にも書いたガラスフィルムやPETフィルムに機能を追加したものがあります。
その中の一つがマット(アンチグレア)フィルムです。
ガラスやPETの特徴は其々書いてきましたが、どちらも指触りは「なめらか」
感じ方次第では、若干の摩擦抵抗(ヌメッとした感じ)を覚える方も多いハズ。
また透明なガラスフィルムやPETフィルムは表面に光沢を帯びており日中の屋外では反射、映り込みが顕著に現れます。
そこを解決する機能性フィルムがマット(アンチグレア)フィルムです。
表面がサラサラとした質感で、指触りも摩擦抵抗を感じにくく
外からの光を吸収してくれるので映り込みや反射も軽減されます。
画面についた指紋も比較的目立ちにくいので、指紋の後が気になる方にもオススメです。
ただ、マットな質感ということで液晶表示の透明感を遮ってしまう面もあり文字の精細さや画像、写真の鮮明さが若干失われてしまうデメリットがあります。

ペーパーライクフィルム



こちらは近年iPadなどの大型タブレット向けの製品で、よく見かけるようになったもの。
名前からわかるように、表面が限りなく「紙」に近い質感になるように加工されておりApple Pencilや液晶タブレットなどのデジタル機材でも、アナログ紙に描画する感覚を得るための物です。
材質は基本的にPET製でガラス製のものはあまり見かけません。
見た目は先述したマット(アンチグレア)フィルムに似ているのですが感触は摩擦抵抗が強く、Apple Pencilや液タブ付属のプラスチック製のペン先特有の「滑りすぎる」感覚が軽減されるため、筆圧が高い方でもペン先のブレを抑える事ができます。
もちろん、絵を描く以外にも
1.大学でデジタルノートとして手書きメモを頻繁に作成する
2.会議での速記メモ、注釈をつける等に使用する
そんなノート代わりに使用されている方にもオススメ。
 

抗菌フィルム



2019年あたりから目立つようになった「抗菌」の文字
以前までは綺麗好きだけが気にしていた消毒や抗菌グッズも大衆に求められるようになりました。
それは保護フィルムも例外ではなく、現代の身近な道具となれば抗菌をしたくなるのも想像に容易いところ。
実際、私達が使っているiPhoneも表面の細菌は便座よりも多い…
なんて風説があるくらいです、常に手に持って使うのですからイメージし易いですよね。
一般的な「抗菌」を謳うフィルムには
1.界面活性剤が塗布、または含まれていることで一部のウィルスの繁殖を防ぐ
2.ウィルスが付着した際に、イオンと活性酸素の働きで菌の繁殖を防ぐ
この2つの効果が期待出来ます。
実際、ウィルスが持つエンベロープ(タンパク質の外殻)には界面活性剤が有効とされていて…またイオンが発生させる活性酸素もウィルスや細菌に効果的に働くというのも実証されています。
それがiPhoneのフィルム上で上手く機能するか…目に見えない世界で起きていることなので、どこか眉唾もの、という感じも拭えなくは無いのですが…
無いよりかはあったほうがいいよね、の感覚を優先して抗菌機能付きを選ぶのもありですね。

100均フィルム



他にも紹介したフィルムは、高価格帯のもので3000円程度を目安に販売されています。
個人的には「10万以上の物を守るなら妥当かな」と思ったりもするのですが…
確かに割れたり汚れたりしてしまうものに数千円投資する、となると抵抗感がある方も多いハズ。
それが100円で手に入るなら…
絶対に100均の保護フィルムしか使わない!…と、根強い人気があるのにも納得です。
目立った機能性はないものの、最新機種用のフィルムが並ぶのも比較的早くガラス製もPET製も選べるラインナップの豊富さ、画面サイズに合わせた選択肢もしっかりとあります。
もちろん値段が安いという点も人気の理由ですが、必要十分であるという評価も聞こえてきます。
実際に100均フィルムと他のフィルムで差があるか?と言われると…
目に見える差はありません。物によっては若干厚みが薄いかな…?といった感じ。
というのも簡単に100均フィルムといっても、製造業者や卸業者は別々のことがほとんどで中身のフィルムも「その時100円で売れるもの」を仕入れて販売をしているようで、品質にもバラつきが…
なので特定の気に入ったフィルムを張り替えながら使う、となると前回購入したものと同じものが手に入らない可能性も出てきますね。
また需要の高い機種(iPhoneなど)にラインナップが限定される点も注意が必要です。
 

保護フィルムの選び方



では、そんな保護フィルム、どんな物を選べばいいか?と悩まれる方も多いでしょう。
実際、家電量販店やネット通販で検索をかけると…無数の保護フィルムと対面することになります。
この選び方、まず重要なのは「機種」です。
意外と自分が使っている機種がわからない、という方もいらっしゃるようで…
大抵の場合、保護フィルムは機種ごとに専用品が用意されています。
例えば端末購入直後は、機種のパッケージに名称が書かれているので注意深く確認すること。
既に使用している端末の場合は、設定のデバイス情報(端末情報)から「機種名」が書いてある項目を探しましょう。
もし「機種名」が見つからない場合は、もう一つの表記「型番」または「モデル番号」を探しましょう。
(型番やモデル番号をネット検索にかければ正式な機種名が確認出来ます)
さあ、ご自身の機種が確認出来たら理想の保護フィルム選びの始まりです。

画面の形状に合わせて選ぶのがベスト


まず絶対条件になるのが、画面の形状です。
スマートフォンの画面には
1.画面の端まで平面の画面
2.画面の端が丸みを帯びている画面
3.折りたたみ式などの特殊構造の画面
と、大まかに3通りあります。

1.画面の端まで平面の画面



この中で一番選択肢が多いのは「1.画面の端まで平面の画面」の端末。
・ガラスフィルム
・プラスチックフィルム(PET製フィルム)
・マット(アンチグレア)フィルム(ガラス製/PET製)
・ペーパーライクフィルム
・抗菌フィルム
・100均フィルム

材質から機能性まで様々な種類のフィルムに対応できます。
使ってみたい、もしくはこの機能があったらいいな、の直感で何を選んでも対応機種さえ間違えていなければ問題なし。

2.画面の端が丸みを帯びている画面



特定の機種では画面の両端が丸く、曲面になっているものがあります。
そこに硬いガラスフィルムを全面に貼り付けるのは至難の業で
また、完全にフィットするガラスフィルムを探すのも難しいです。
こういった機種では柔らかい素材のものがオススメ。
・プラスチックフィルム(PET製フィルム)
・マット(アンチグレア)フィルム(PET製)
・ペーパーライクフィルム
柔軟性を活かして、曲面までピタッと張り付いて守ることが出来ますし
貼り付けの難易度も比較的低く、また失敗のコストを恐れずに何度でもチャレンジが出来ますね。
 

3.折りたたみなどの特殊構造の画面



これは相当特殊な端末ですが、最近見かけるようになった
液晶を折り畳めるタイプの端末。
画面全体が中央部から谷折りになるので曲面よりも選択肢が限られ
・プラスチックフィルム(PET製フィルム)
オススメできるのはコレだけ。
しかも特殊加工で機能がついたものはPET製でも折りたたむ際に柔軟性不足になってしまうので…
厳密にはPET製フィルムの中でも薄く柔らかいものでしか対応出来ません。
また市場規模もニッチな製品なので、購入先も主にネット通販に限定されてくるでしょう。

保護フィルムを貼っていてもダメ!NG行為3選



さあ、自分の機種に合う理想の保護フィルムを見つけられたでしょうか?
これで万全の状態で使えます…が!
どんなに画面を保護フィルムで強固に守っても…絶対にNGな行為を3つ紹介します。

投げる、落とす



紹介してきたどのフィルムも画面の保護を優先して作られてはいますが…
それはあくまでガラス面のキズや、意図せぬトラブルに見舞われた際の「お守り」として、です。
例えば…カバンやポケットの中で硬いものと干渉してしまっても安心。
なんてレベルの事柄に対処するためのものです。
異常な衝撃や落下に対処できるか?と言われると…運次第では大丈夫、といった表現に留まります。
また衝撃や落下については、画面のガラス損傷以外にも液晶損傷や、その他のパーツ損傷、外装の劣化を招きますので画面表面どころの騒ぎではなくなってしまいます。
なので…
「保護フィルムあるし、大丈夫でしょ」
と、安心しきっていると痛い目を見ます。
絶対に落とさない、投げないで下さい。

保護フィルムが損傷したまま使用する



画面保護フィルムは、どの種類であってもキレイな状態で初めて効果を発揮します。
異常な汚れや剥がれ、フィルムの浮き、カケや割れがある場合は…
全く保護の意味を成しません。
保護フィルムと画面の間に浮きや隙間が生じていると、間にゴミや汚れ、チリが入り込み余計に画面の劣化を加速させる可能性が高くなります。
またガラスフィルムの場合はフィルムが割れた状態では全く強度が保てないので、ほとんど保護性能を失っている状態です。
むしろ本体画面に割れ目が食い込み、損傷リスクを高めてしまいます。
保護フィルムが損傷、劣化している場合は速やかに貼り替えましょう。

無理に剥がそうとしない



先にも書いたように保護フィルムは消耗品です。
なので貼り替えるタイミングが定期的に出てきますが…
この貼替えの時に絶対に無理矢理剥がさないで下さい。
というのも実際にフィルムが貼られている場合は、そこまで力を入れなくても簡単に剥がせますが…
半ば無理矢理な力や方法を必要とするときは…
実は保護フィルムが貼られていない(すでに剥がれている)可能性が高いです
実際にこういったケースはよくあり…
・本体購入時にキャリアショップで貼ってもらった(はず)
・販売店で貼ってもらった(はず)
など、基本的に自分でフィルムを貼ったのではなく、サービスや人任せにしている場合に散見されます。
そういった方は、そもそも画面にフィルムが付いている状態と付いていない状態の区別が出来ておらず、知らず知らずの内に剥がれてしまっていても気が付きません。
もし、保護フィルムが付いている前提で、実は貼られていない画面からフィルムを剥がそうとしているとしたら…
それは本体の画面を剥がそうとしている状態、という可能性があります。
なので無理矢理に剥がさなくてはいけない状況では、自分の行動を疑いましょう。
取り返しがつかなくなります。
理想的な剥がし方は…
ガラスフィルム→フチに爪を引っ掛けて、ゆっくりと浮かせる
プラスチック(PET製)フィルム→セロテープなどをフチにつけて、浮かせていく
これで剥がれない場合は、剥がす必要のないものだと認識しましょう。
 

保護フィルムを貼り、用途に合わせて最適に保護するために


 

さて、ここまで書いてきた中で保護フィルム選びに重要な要素として…
1.自分の使っている機種を把握する
2.機種にあった仕様のフィルムを選ぶ(ガラス/PET+機能性や価格)
3.保護フィルムの役割と正しい機能を理解する
この3点に気をつけていれば、保護フィルム選びに失敗することはありません。
便利なスマートフォンやタブレットをより安全に、時には用途にピッタリの毎日持ち歩く最高の道具としてのポテンシャルを上げながら買い替えの時まで過ごしていけるでしょう。
保護フィルムをうまく活用して、不意なトラブル対策をしながら画面をキレイに使っていきましょう。
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