-
iPhoneのバッテリー寿命を延ばす10の方法!長持ちさせるコツとは?
- 渋谷店 2025-04-10 2025-04-10 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也

iPhoneのバッテリーは消耗品ですが、使い方次第で寿命を延ばすことが可能です。充電の仕方や設定の工夫次第で、劣化を遅らせ、長く快適に使うことができます。本記事では、バッテリーを長持ちさせるための具体的な方法を10個ご紹介します。ちょっとした習慣の見直しで、充電の持ちが改善し、交換頻度を減らすことができるかもしれません。ぜひ、今日から実践してみてください!
充電は20〜80%をキープ!バッテリー劣化を防ぐ最適な充電方法
リチウムイオンバッテリーは、0%まで使い切ることや100%の状態が続くことによって劣化しやすくなります。
そのため、バッテリー残量を20%から80%の範囲で維持することが理想的です。
バッテリー充電の最適化を活用しよう
iPhoneには「バッテリー充電の最適化」機能があります。
iPhoneの使用状況を診断、夜間就寝時の充電などを最適化して80%で充電を止めて、いつも使用している時間帯に近付くタイミングで100%まで充電する仕組みです。
設定方法:
- 設定アプリを開く
- 「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」へ進む
- 「バッテリー充電の最適化」をオンにする
この機能を使うだけで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
純正の充電器を使うべき理由!非純正品のリスクとは?
Apple純正の充電器やMFi認証のアクセサリを使うことが、バッテリー寿命を延ばすために重要です。
またUSB-Cタイプを搭載したACアダプターに関しては、出力ワット数が大きい物が主流になりつつあり中には本来iPhoneの充電に不必要な出力を持ったものもあります。
「充電が早ければ助かる」というユーザーも多く「ワット数の大きいものを選びたい」という心理が働くのもわかるのですが…
結局はiPhoneやデバイスが対応していないと無意味。充電を早く済ませるよりも、自身のiPhoneが高速充電規格にどこまで適合しているのかを調べるほうが懸命です。
非純正品のリスク
- 過電圧や過充電の危険性 → バッテリーに負担をかけ、寿命を縮める
- 充電制御が不適切 → 発熱や劣化を引き起こす
- MFi認証なしのケーブル → 充電速度が不安定になり、バッテリーに悪影響
充電器やケーブルを購入する際は、Apple純正または**MFi認証(Made for iPhone)**のものを選びましょう。
高温・低温はバッテリーの大敵!iPhoneを適温で使うコツ
バッテリーは温度によって劣化が進みます。
Appleの推奨使用温度は**0℃〜35℃**ですが、特に35℃以上の高温環境では急激に劣化します。
特に生活の中で、この環境に陥りやすい条件は2つ「就寝時の枕元」と「無線充電」です。
就寝時は充電しながら使用が最もポピュラーで、周りには保温するための物質が溢れています。
この環境がiPhoneを高温にし、バッテリーのみならず本体や場合によっては人体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また無線充電は、iPhone8以降の背面ガラスパネルの内側にある充電コイルを使用した無線給電使用ですが
このコイルを使用した仕組み上、ジュール熱が起こりやすく通常の充電よりも本体が発熱します。
特に5W以上の給電能力を持つMagsafe規格品では顕著に現れますので、自然冷却が可能な環境下(熱伝導率の高いデスクや風通しの良い場所)の選択が必須になります。
バッテリーに優しい環境とは?
- 直射日光を避ける → 車内や屋外での放置に注意
- 充電中の発熱に注意 → ケースを外すと放熱しやすい
- 極端な低温環境を避ける → 氷点下ではバッテリーの性能が著しく低下
温度管理を意識することで、バッテリー寿命を長く保つことができます。
充電しながらの使用はNG?バッテリーに優しい使い方とは
充電しながらゲームや動画視聴をすると、バッテリーに大きな負担をかけることになります。
これは当たり前のことですが、充電しながらの使用は禁止と言っても過言ではないほどiPhone本体やバッテリーに負担をかけます。
たしかにアプリ、特に熱中する時間の長いゲームや、処理性能を必要とするアプリはバッテリー消費量が早く「充電しながら使わないと、このあとの外出に響く」ということもあるでしょう。
ですが、よく考えれば、そんなときに使わなければいけないアプリは存在しません。
娯楽よりも優先すべきタスクがある場合は、そもそものiPhoneの使用時間をコントロールし、ながら充電をしない環境作りに集中しましょう。
バッテリーに優しい使い方
- 充電しながらの負荷の高いアプリ使用を避ける
- 充電中はできるだけ低負荷な状態にする(画面をオフにするなど)
- ワイヤレス充電も発熱しやすいため注意

低電力モードを活用!バッテリーの消耗を抑える設定方法
バッテリーを長持ちさせるために、「低電力モード」を有効にするのも効果的です。
低電力モードでは「画面照度」「通信」「通知」「アプリ更新」など様々な機能を抑制することで、物理的にバッテリーを節約してくれます。
重要な着信などが省略されることはありません。
あくまで不必要と判断されたアプリ(使用頻度や時間が少ないもの)からの通知が削減されるので、普段iPhoneを管理しきれていないユーザーにも最適なモードといえます。
設定方法:
- 設定アプリを開く
- 「バッテリー」→「低電力モード」をオンにする
消費電力を抑えることができます。
アプリのバックグラウンド更新を制御!電池持ちを良くする設定
不要なアプリがバックグラウンドで動作すると、バッテリーを消費します。
特に位置情報(GPS)を多用するものは注意が必要です。
代表的なものは位置情報ゲームですが、時代遅れなSNSサービスも頻繁に位置情報を利用することがあります。
設定内のバッテリー項目から、どのアプリがバッテリー消費をしているか確認できるので管理しましょう。
設定方法:
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「Appのバックグラウンド更新」を選択
- 使っていないアプリの更新をオフにする
これにより、無駄なバッテリー消費を減らすことができます。
自動輝度調整&ダークモードで消費電力をカットする方法
画面の明るさが高すぎると、バッテリーの消耗が早くなります。
現行品のiPhoneは全てがOLEDディスプレイになりました、従来のLCD方式に比べて省電力性能が上がりました。
とはいえiPhoneの消費電力の3割は画面といっても過言ではありません。
どうしても1日中iPhoneを眺めていたいユーザーにはとっておきの方法があります。
設定方法:
- 設定アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」→「自動調整」をオンにする
- 「ダークモード」を設定する(OLEDディスプレイのモデルなら効果大)
特にダークモードはOLEDディスプレイの仕組みを活かした方法で、LCD方式はどんな色でも均等にバックライトの消費電力が負担されていたのに対し、OLEDディスプレイでは発色によって使用電力が可変式となり、中でも黒い画面では殆ど電力を消費しません。
どうしても長い時間iPhoneを使用したい場合には最適といえます。
iOSの最新バージョンにアップデート!バッテリー最適化の重要性
Appleは定期的にバッテリー消費を改善するアップデートを提供しています。
古いiOSのままだと、余計なバッテリー消費が発生することも。
ただし注意が必要なのはiOSアップデートから2週間前後はバッテリー消費量が増加する傾向にあります。
これはiOSの最適化のために、内部システムデータを更新する間にバックグラウンドで稼働し続けるプログラムが働くため。
またこの傾向はメジャーアップデートの際に如実に現れるため、大数が更新された場合はより気長に待つ必要があります。
快適な環境が勝手に更新される機械はこの世にありませんので、情報の収集と管理を手元にあるiPhoneで行いましょう。
設定方法:
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新バージョンを確認
定期的にアップデートを適用することで、バッテリーの最適化が期待できます。
使わない機能はオフに!Bluetooth・Wi-Fi・位置情報の管理術
不要な機能をオンにしたままだと、バッテリーを無駄に消費します。
特にWi-FiやBluetoothなどの短距離、中距離の無線機能は常に周辺の対応機器を検索し、リストアップしていきます。
外出時、Wi-Fiの必要がない場面ではこまめに切ることで僅かながらiPhoneのバッテリー持続時間が保たれるでしょう。
オフにする機能:
- 使わないBluetoothやWi-Fi
- 不要な位置情報サービス
- 常時オンのAirDrop
設定アプリからこまめに管理すると、バッテリー持ちが向上します。
またコントロールセンターからオフにすることで、iPhoneが必要な環境に置かれたときに自動で有効化されるので、管理が面倒な方にはこちらもオススメです。
iPhoneのバッテリー寿命を延ばすためにできること【まとめ】
バッテリーを長持ちさせるためには、日常的な使い方を見直すことが重要です。
- 20〜80%の範囲で充電する
- 純正充電器を使用する
- 高温・低温を避ける
- 充電しながらの使用を控える
- 低電力モードやバックグラウンド更新の管理を活用する
これらのポイントを意識すれば、バッテリー寿命を大幅に延ばすことができます。正しい使い方を習慣化し、長く快適にiPhoneを使い続けましょう!
Q&A
iPhoneのバッテリー寿命はどれくらい?
一般的にiPhoneのバッテリー寿命はおよそ2~3年程度とされています。これは、フル充電サイクル(0%から100%まで充電し、使い切るまでを1回と数える)を約500回繰り返すと、バッテリーの最大容量が新品時の80%前後に低下するという目安があるためです。もちろん、バッテリー寿命は使用状況や環境によって前後します。丁寧に扱えば3年以上快適に使えることもありますが、高温下での使用や頻繁な高速充電など過酷な条件では寿命が短くなることもあります。いずれにせよ、長期間使っていると1回の充電で使える時間が徐々に短くなり、最終的にはバッテリー交換が必要になるでしょう。
充電をしながら使用すると、どれくらいバッテリーに影響があるの?
充電中にiPhoneを使用するとバッテリーに悪影響を与える可能性があります。主な理由は、充電しながらの使用で端末が熱を持ちやすくなるためです。リチウムイオンバッテリーは高温に弱く、過度な発熱はバッテリーの劣化(容量の低下)を早めてしまいます。特に負荷の大きいゲームや動画視聴をしながら充電すると、バッテリーへの負担が増えて寿命が縮む恐れがあります。そのため、充電中は可能な限り使用を控え、端末を発熱させないようにすることがバッテリー寿命延長のポイントです。とはいえ、短時間の軽い使用であれば大きな問題にはなりにくいですが、長時間の酷使は避けるよう心がけましょう。
「バッテリー充電の最適化」をオンにすると、充電速度は遅くなる?
「バッテリー充電の最適化」をオンにすると、満充電までのペースが意図的に調整されます。具体的には、iPhoneがユーザーの充電パターンを学習し、まず80%まで通常通り迅速に充電した後、残りの20%を必要なタイミング(例えば朝起きる時間)に合わせてゆっくり充電します。これはバッテリーが常に100%の状態で長時間放置されるのを防ぎ、劣化を抑えるための機能です。そのため、この機能をオンにすると100%に達するまで若干時間がかかる場合がありますが、充電自体が極端に遅くなるわけではありません。日常的に見れば大きな支障はなく、むしろバッテリーの寿命を延ばすメリットがある設定と言えます。
バッテリーが劣化しているかどうかのチェック方法は?
iPhoneのバッテリーの劣化状態は設定画面から確認できます。手順としては、「設定」アプリで「バッテリー」を選び、「バッテリーの状態と充電」(機種やiOSのバージョンによっては「バッテリーの状態」)をタップします。そこで表示される「最大容量」の数値が現在のバッテリー容量の目安です。この最大容量が新品時(100%)からどの程度減少したかで劣化具合が分かります。一般的に最大容量が80%前後まで低下していればバッテリーはかなり劣化しています。また、同じ画面に「ピークパフォーマンス性能」の項目もあり、バッテリーが著しく劣化している場合は性能管理(スロットル)機能が働いている旨のメッセージが表示されます。さらに、体感的に「フル充電しても以前より電池の減りが早い」「突然電源が落ちる」といった症状があれば、それもバッテリー劣化のサインです。
iPhoneのバッテリーを交換する目安は?
iPhoneのバッテリー交換時期の目安は、バッテリーの最大容量が新品時の80%程度に低下したタイミングです。Appleでは最大容量が80%未満になるとバッテリーが「著しく劣化」した状態とされ、実際に電池持ちやパフォーマンスに影響が出やすくなります。一般的には購入から2~3年ほどでこの状態に達することが多いため、そのくらい使用したら一度バッテリー状態を確認すると良いでしょう。また、最大容量の数字に関係なく、バッテリー残量の減り方が明らかに異常(急激に減少する等)だったり、端末が突然シャットダウンしたり、本体が膨張・発熱するといった症状が見られる場合は、早めにバッテリーの点検や交換を検討すべきです。
