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2年経過で要注意!iPhoneバッテリーの交換時期とは

渋谷店 2021-02-16 2025-07-18 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
2年経過で要注意!iPhoneバッテリーの交換時期とは

iPhoneは私たちの生活に欠かせないツールですが、長く使っていると誰もが一度は「バッテリーの持ちが悪くなったな…」と感じるものです。特に購入から2年が経過したiPhoneユーザーの多くが、バッテリーに関する問題に直面しやすいと言われています。充電してもすぐに減ってしまう、以前よりも充電頻度が高くなったなど、これらの症状はバッテリー劣化のサインかもしれません。
このブログ記事では、iPhoneのバッテリー交換に関する基礎知識から、交換時期を見極める具体的な目安、さらには交換方法や注意点、よくある疑問まで、専門家の意見を交えながら徹底的に解説していきます。あなたのiPhoneが最適なパフォーマンスを取り戻し、より長く快適に使えるようになるための情報が満載です。

iPhoneバッテリー交換の基礎知識と注意点


2年使用のiPhoneユーザーが陥りがちなバッテリー問題とは


多くのiPhoneユーザーが共通して感じるのは、やはりバッテリーの持ちが悪くなってきたことや、充電しても以前のように長く使えなくなったという点です。例えば、夜に充電して朝充電器を抜いても、通勤・通学の時間に少し使っただけで、以前よりもかなりバッテリーの減りが早いと感じることが増えるでしょう。バッテリーの減りが速くなると、当然ながら充電する頻度も高くなります。このような状態は、iPhone購入から約2年が経過したユーザーに特に多く見られる傾向があります。ヘビーユーザーであれば1年程度で、あまり使わない方でも3年ほどでバッテリーの持ちが悪くなったと感じることもあります。

スマホのバッテリー寿命と交換時期を見極める理由


iPhoneに搭載されているバッテリーは、ほとんどが「リチウムイオンバッテリー」と呼ばれる種類で、これ自体に寿命があります。リチウムイオンバッテリーは、充電と放電のサイクルを繰り返すことで徐々に性能が低下し、最終的に寿命を迎えます。
寿命が近づくにつれて、iPhoneが使える時間が短くなり、ひどい場合には電源が入らなくなってしまうこともあります。電源が入らなくなってからバッテリー交換が必要になるような事態を避けるためにも、バッテリーの寿命を正確に見極め、適切な時期に交換することが非常に重要です。劣化したバッテリーを使い続けると、重要なデータを取り出せなくなるリスクもあります。

バッテリー交換が“意味ない”と言われる理由は本当?


「バッテリー交換は意味がない」という声を聞くことがありますが、これは「どこに意味を求めるか」によって変わってきます。もしユーザーが「バッテリー交換によって飛躍的に使える時間が延びる」と期待している場合、現実にはそこまで劇的な改善が見られないことがあるため、「意味がない」と感じてしまうこともあるかもしれません。iPhoneの消費電力は長く使うほど増える傾向があり、使い方によっては新品の頃より早くバッテリーが減ると感じる場合もあります。
しかし、物理的な問題を抱えているバッテリー、例えば電源が入らなくなってしまった場合や、バッテリーが膨張して画面と本体の間に隙間ができてしまった場合など、明確な物理的障害がある場合には、バッテリー交換は非常に高い意味を持ちます。特にバッテリー膨張は、内部パーツの圧迫や画面の浮き出し、さらには故障に繋がる危険な症状であり、早急な交換が必要です。

iPhoneバッテリー交換の目安を徹底解説


最大容量85%・70%は危険信号?何パーセントから交換が必要か


iPhoneのバッテリー交換の最も明確な目安となるのが「最大容量」です。最大容量とは、リチウムイオンバッテリーに蓄電できる電気の量が、新品時の100%から何パーセント減っているかを示す数値です。よく誤解されがちですが、iPhoneの右上にあるバッテリーメーターの残量表示とは異なります。
Appleは、iPhoneのバッテリーが本来の蓄電容量の80%未満に低下した場合に、無償でのバッテリー交換を推奨しています(AppleCare+に加入している場合)。そのため、最大容量が80%を下回ったら交換時期と判断するのが一般的です。また、**85%**を下回ると交換を検討する良いタイミングと言えますし、70%以下になると、稼働時間が短いだけでなく、電源が入らなくなるなどのトラブルが増えてくる危険信号とされています。
iPhoneのリチウムイオンバッテリーは、フル充電サイクルを約500回繰り返すと、本来の容量の約80%に低下するように設計されています。毎日完全にバッテリーを使い切りフル充電するヘビーユーザーであれば約1年半、2日に1回程度の充電であれば約3年で80%に達すると計算できます。

【事例あり】バッテリー劣化のサイン・症状と確認方法


最大容量の低下以外にも、バッテリーが劣化していることを示す様々なサインや症状があります。以下のような症状が見られたら、バッテリー交換を検討すべきでしょう。

  • バッテリー残量の急激な減少: 以前に比べてバッテリーの減りが明らかに早くなったと感じる場合。

  • 突然のシャットダウン: バッテリー残量が十分にあるにも関わらず、突然電源が落ちてしまう現象。特に、最大容量が70%以下になるとこの現象が頻繁に現れることがあります。

  • 本体の発熱: 充電中だけでなく、通常使用時にもiPhone本体が触れないほど熱くなる場合。これはバッテリーの劣化が急速に進んでいるサインであり、発煙・発火の危険性もあるため、早急な対応が必要です。

  • バッテリーの膨張: 画面が浮いてきたり、本体が歪んだりしている場合。これは非常に危険な状態であり、内部パーツの圧迫や不具合、画面割れに繋がる可能性もあるため、直ちに使用を中止し、修理に出すべきです。

  • アプリが頻繁に落ちる: アプリケーションの動作に必要な電力が供給されず、アプリが強制終了してしまう場合。

  • 充電に時間がかかる/充電できない: 充電マークは表示されるのにバッテリー残量が増えなかったり、充電が極端に遅かったり、全く充電されない場合。

  • 画面が暗くなる、スピーカーの音量が小さくなる: バッテリー劣化が原因で、iPhoneのシステムが電力消費を抑えるために、画面の明るさやスピーカーの最大音量を自動的に制限する場合があります。



これらの症状は、バッテリー交換によって改善が見込まれます。

iPhoneが突然シャットダウンする原因とチェックポイント


iPhoneが突然シャットダウンする主な原因は、バッテリーの著しい劣化にあります。特に最大容量が70%を切ったバッテリーは蓄電能力が低くなり、本体を起動し続けられる電力が不足するため、電源が落ちやすくなります。場合によっては、まだ30%や20%のバッテリー残量があるにも関わらず、突然シャットダウンすることがあります。
突然シャットダウンしてしまう場合のチェックポイントとしては、まず設定アプリでバッテリーの「最大容量」を確認することです。ここが大幅に減っている場合は、バッテリーが原因である可能性が高いと判断できます。

アプリや設定でバッテリー状態を簡単に確認する方法


iPhoneのバッテリー状態は、以下の簡単な手順で確認できます。

  1. 「設定」アプリを開く

  2. 「バッテリー」をタップ

  3. 「バッテリーの状態と充電」 (または「バッテリーの状態」) をタップ

  4. 「最大容量」の数値を確認


この「最大容量」の横に表示されているパーセンテージが、現在のバッテリーの最大蓄電能力を示しています。もしバッテリーに異常がある場合は、ここにメッセージが表示されることもあります。

バッテリー交換のタイミングを判断する3つのコツ


バッテリー残量や充電回数・本体の発熱リスクを見逃さない


バッテリー交換のタイミングを判断する上で、先述の「最大容量」を確認することが最も重要です。それに加えて、いくつかの要素を見逃さないようにしましょう。

  • 充電回数: iPhone 15や16など比較的新しいシリーズでは充電回数を確認できますが、それ以前の機種ではパソコンを使用しないと確認できないことが多いです。

  • 本体の発熱リスク: iPhoneは極端な温度環境に弱く、特に高温環境ではバッテリーに大きな負担がかかります。バッテリー保護のために充電速度が遅くなったり、充電が一時停止したりする場合もあります。夏場の閉め切った車内や直射日光が当たる場所での使用・充電は避けるべきです。過度な発熱は、バッテリーの急速な劣化だけでなく、発煙・発火といった危険な状況に繋がる可能性もあります。


 
 
iPhone11以降のバッテリーとパフォーマンス(apple公式)https://support.apple.com/ja-jp/106348

 
 

iOSのアップデートや初期化で改善する可能性は?


バッテリーの持ちが一時的に悪くなったと感じる場合、iOSのアップデートやiPhoneの初期化によって状況が改善する可能性もあります。

  • iOSのアップデート: ソフトウェアアップデートには、節電技術の更新が含まれていることが多く、バッテリー性能の低下を抑える効果が期待できます。ただし、iOSのアップデート直後(約2週間前後)は、アプリの消費電力が増える傾向があり、一時的にバッテリーの持ちが悪くなる可能性があります。これは、アップデート後にソフトウェアを整理する期間があるためです。

  • 初期化: もしiPhoneのバッテリー消費が、異常に電気を消費するアプリケーションが原因であった場合、初期化によってその問題が改善される見込みがあります。しかし、最大容量の数値自体がアップデートや初期化によって増えることはありません。


これらの対処法は、バッテリーの根本的な劣化を解決するものではなく、一時的なソフトウェアの不具合やアプリケーションの問題によるバッテリー消費を抑えるためのものです。バッテリー自体の劣化が進んでいる場合は、交換が必要になるでしょう。

「即日交換」「予約」「来店」タイミング選びの注意点


バッテリー交換を依頼する際、お店の選び方や来店のタイミングにはいくつかの注意点があります。

  • 即日交換: 即日交換を希望する場合は、非正規修理業者が最も選択肢が多くなります。在庫があればそのまま来店して交換してもらえることが多いです。電話などで問い合わせれば、かかる時間などを教えてもらえるのも強みです。

  • 予約: Apple StoreやApple正規サービスプロバイダで交換を依頼する場合、事前の来店予約が必須です。予約なしで来店すると、長時間待たされたり、修理が当日中にできない「預かり修理」になったりする可能性があります。

  • 来店のタイミング: 正規店では、予約日に来店してもすぐに修理に入るのではなく、まず端末の状態を確認し、ユーザーが訴える症状と合致するかどうかをしっかり見た上で、対応を決定します。そのため、即日での修理が難しいケースも多いです。一方、非正規業者であれば、その場で症状を聞き、すぐに作業に入れるため、内容によっては即日対応が可能かどうかをその場で案内してくれます。


出張先や外出先で急なバッテリー問題が発生した場合など、即応性を求めるのであれば非正規業者の方が早く結果を出せるでしょう。

iPhoneバッテリー交換の流れとおすすめ方法を徹底比較


iPhoneのバッテリー交換を依頼する方法は、大きく分けて「Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダ」と「非正規修理業者」の2種類があります。

Apple Store・正規サービスプロバイダ・非正規修理業者の違い


項目 Apple Store・Apple正規サービスプロバイダ 非正規修理業者
使用するパーツ Apple純正パーツを使用 Apple純正品は取り扱いはなく、互換性のある交換パーツを使用
技術者 Appleの安全・性能基準に基づいて設計、テスト、製造されている。スキルを認められた担当者が修理。 技術力は店舗によって様々なのでお店選びが大切。
保証 引き続きAppleの保証を受けられる。修理完了後90日間の保証あり。 非正規店で修理するとAppleの保証対象外になる場合がある。
バッテリー認識 交換後もソフトウェアで純正バッテリーとして認識される 互換バッテリーはソフトウェアで認識されず、最大容量の数値が当てにならなくなる。修理歴に「不明なパーツ」と表示される場合がある。
質の違い 純正バッテリーとしてソフトウェアで認識されることで、パフォーマンスが確保される。 バッテリーとしての質はほぼ同程度だが、ソフトウェアで認識できないことでパフォーマンスに影響が出る可能性。安いバッテリーは品質が低い場合もある。

店舗/持ち込み/配送/出張――自分に合った依頼方法の選び方


依頼方法 メリット デメリット
Apple Storeに持ち込み 安心の純正パーツ交換、AppleCare+適用可能。 事前予約必須、店舗が少ない場合がある。診断に時間がかかる可能性。
Appleの配送修理 店舗が近くになくても利用可能。 修理期間中の代替機は自分で用意する必要がある。5〜7営業日かかる場合がある。
Apple正規サービスプロバイダに持ち込み Apple Storeと同様のサービスを多くの場所で受けられる。 事前予約必須、診断に時間がかかる可能性。
非正規店に持ち込み 即日対応が期待できる、費用が安い傾向にある。 非純正パーツ使用、Apple保証がなくなる可能性。
バッテリー交換キットで自分で交換 費用を最も抑えられる リスクが非常に高い (故障、発熱などにより起動できなくなる場合もある)。専門知識と技術が必要。

自分で交換するのは非常にリスクが高いため、推奨されません。iPhoneが使えなくなったり、発熱したりする恐れがあり、また「技術基準適合証明(技適)」が無効になり電波法違反になる可能性もあります。

バックアップやiCloudなど事前準備ガイドと注意点


バッテリー交換に出す際の事前準備は、正規店を利用するか非正規業者を利用するかで異なります。

  • Apple Store・正規サービスプロバイダを利用する場合:

    • データのバックアップが必須です。原則として、修理に出すと全てのデータが消去された状態で返却されます。iCloudやPCにバックアップを取っておきましょう。

    • 「iPhoneを探す」機能をオフにする必要があります。これをオフにするにはApple IDとパスワードが必要なので、事前に控えておきましょう。



  • 非正規修理業者を利用する場合:

    • 基本的にはバックアップは必須ではありません。データが消えることは稀ですが、精密機器を扱うため万が一のリスクはゼロではありません。そのため、大切なデータがある場合は、iCloudやその他の方法でバックアップを取っておくと安心です。




どちらの場合でも、万が一の備えとしてバックアップを取っておくことを強くお勧めします。

コスト重視?即日対応?交換手順・時間・費用の比較


修理業者 Apple Store・正規サービスプロバイダ 非正規修理業者
費用 AppleCare+に加入し、バッテリー容量が80%未満なら無償。保証対象外の場合、機種により10,500円~19,400円(税込)。診断後に確定するため、事前には不明な場合がある。 一般的に正規店より安い傾向にある。2025年4月現在で4,950円~12,800円程度(税込)。
時間 予約が必要。診断に時間がかかり、即日修理が難しい場合が多い。配送修理では5~7営業日。 在庫があれば即日交換可能。30分~1時間程度で完了する場合が多い。
交換手順 予約・来店後、まず端末の状態を確認し、ユーザーの訴える症状と合致するかどうかをしっかり見た上で、対応を決定。預かり修理になる場合もある。 電話や問い合わせで症状を伝えれば、かかる費用や時間をその場で伝え、すぐに作業を開始できる。

バッテリー交換後に後悔しないためのポイント&注意点


純正・正規バッテリーのメリットと非正規のリスク


iPhoneのバッテリー交換において、純正バッテリーと互換バッテリー(非正規バッテリー)の選択は重要なポイントです。

純正・正規バッテリーのメリット:



  • ソフトウェアによる認識: 純正バッテリーは、iPhoneのソフトウェアに確実に認識されます。これにより、バッテリーの最大容量や状態が正確に表示され、iPhone本来のパフォーマンスを維持しやすいと考えられています。

  • 保証の継続: Apple Storeや正規サービスプロバイダで交換すれば、引き続きAppleの保証やAppleCare+のサービスを受けることができます。


非正規(互換)バッテリーのリスク:



  • ソフトウェアによる非認識: 最近のiPhoneは、搭載されているパーツをソフトウェアで認識する仕組みになっており、互換バッテリーはほとんど認識されません

  • 最大容量表示の不正確さ: 互換バッテリーを取り付けると、設定アプリで確認できる最大容量の数値が全く当てにならなくなります。iOSのバージョンによっては「不明なパーツ」というステータスや「Appleが知らないバッテリーが付いている」という文言が追加されることもあります。

  • パフォーマンスへの影響: バッテリーの質自体はほぼ同程度とされる互換バッテリーでも、ソフトウェアが認識できないことでパフォーマンスに影響が出る可能性があるとされています。

  • 保証の無効化: 非正規店での修理は、Appleの保証やAppleCare+の対象外となるケースが多いです。

  • 品質のばらつき: 非正規店が使用する互換バッテリーの品質にはばらつきがあり、価格が安いところは原価の安いバッテリーを使用している場合もあると指摘されています。


表面的なリスクは、OSでのバッテリー管理やチェックができなくなる点に留まります。しかし、正確なバッテリー状態を把握できないことは、将来的なトラブルを見逃す原因にもなりかねません。
 

 

修理店選びのコツ


iPhoneのバッテリー交換を依頼する修理店を選ぶ際には、以下の点を重視しましょう。

  • 説明の透明性: バッテリー交換によって端末にどのような影響が出るか(特に非純正バッテリーの場合のソフトウェア認識の問題など)を、しっかり説明してくれる業者を選びましょう。昔は説明がなくても問題なかったかもしれませんが、最近のiPhoneの仕組みの変化を理解し、顧客に丁寧に説明し、同意を得てくれるところが信頼できます。最大容量が見られなくなるなどの重要な情報を伝えない業者も存在するため注意が必要です。

  • 信頼できる業者: Apple Store、Apple正規サービスプロバイダ、または総務省登録修理業者などの信頼性の高い第三者修理店を選びましょう。安易に安価な修理店を選ぶと、品質の低い部品を使われたり、別の箇所を損傷されたりするリスクもゼロではありません。

  • 保証の有無: 店独自の保証(例:初期不良に対する1ヶ月保証など)があるかどうかも確認ポイントです。



 

AppleCareやキャリア保証は使える?修理・交換の適用条件



  • AppleCare+: AppleCare+に加入している場合、お使いのiPhoneのバッテリー蓄電容量が本来の80%未満に低下している場合は無償でバッテリーを交換できます。通常使用によるバッテリーの劣化はAppleの製品保証の対象外ですが、AppleCare+には過失や事故による損傷に対する保証も含まれます。

  • キャリア保証: Softbank、docomo、auなどのキャリア保証を利用できる場合もありますが、まずはご契約の携帯キャリアに連絡して、バッテリー交換が保証対象となるかを確認することをお勧めします。キャリア保証によってはバッテリー消耗が対象外となる場合もあるため注意が必要です。

  • 修理・交換の適用条件(店独自の保証): 例えば、非正規修理店独自の保証(例:1ヶ月間)がある場合、バッテリー残量があるのに突然シャットダウンしてしまうバッテリーが原因で充電がたまらないといった初期不良が適用条件となることが多いです。


非正規店で修理した場合、Appleの保証やAppleCare+が無効になる可能性があるため、修理を依頼する前に自身の保証状況を確認し、どの修理方法が最適か検討することが大切です。

バッテリーが膨張/故障時の対処法と画面割れへの影響


バッテリーの膨張は、iPhoneに起こる非常に危険な症状の一つです。

  • 膨張時の対処法: バッテリーが膨張していることに気づいたら、すぐに使用を中止し、バッテリーを交換するしかありません。膨張したバッテリーをそのまま使い続けると、内部からパーツを圧迫し、画面が浮き上がったり、他のパーツに不具合が発生して操作不能に陥ったりする可能性があります。一時的に膨張が収まることもありますが、それを繰り返すと最終的に本体が「ぱかっと開く」ような状態になることもあります。

  • 画面割れへの影響: バッテリーの膨張によって画面が割れるのは「結構なレアケース」とされています。多くの場合、膨張に気づかずに使い続けている人が、落とした拍子に膨張した部分から画面が割れるというケースが見られます。保護ケースを付けたまま使用していて膨張に気づかず、突然画面が割れるということもあります。膨張による画面割れは、液晶まで破損しやすい傾向があり、通常の画面割れよりも修理が難しく、コストがかかる可能性があります。

  • 基板への影響: バッテリーの劣化による膨張の他に、基板の制御系が故障してバッテリーに負荷がかかり膨張するパターンもあります。この場合、新しいバッテリーに交換しても症状が改善しないことがあるため、専門家による診断が必要です。バッテリーが異常に発熱したり、充電器を繋がないと電源が入らない状態になったりする場合は、制御系の故障が疑われます。



膨張したバッテリーは、画面以外の他のパーツに影響を与えることはほとんどないとされていますが、安全のためにも早急な交換が不可欠です。

【Q&A】iPhoneバッテリー交換に関するよくある疑問


交換でバッテリーは本当に長持ちする?寿命を伸ばすためのコツ


バッテリー交換によって、蓄電容量は新品の頃の100%に戻ります。しかし、「交換すれば本当に長持ちするのか」という問いは、少し複雑です。iPhoneの消費電力は、長く使えば使うほど増えていく傾向にありますし、使い方次第では新品の頃よりも早くバッテリーがなくなるように感じることもあります。交換で改善されるのはあくまで「蓄電量」の部分であり、デバイス全体の消費電力が新品時と同じになるわけではないため、「長持ちするか」の体感はユーザーによって異なるでしょう。
バッテリー自体の寿命を延ばすためのコツはいくつかあります。

 
充電中にスマートフォンを使用しない これが最もバッテリーに優しい使い方です。充電中はスマートフォンを置いておくようにしましょう。
適切な環境温度で使用する iPhoneが最適な状態で動作するのは16℃~22℃の範囲です。特に35℃を超える極端な高温環境はバッテリーに回復不能な損傷を与える可能性があるため、避けるべきです。暑い寒いといった温度変化にも弱いため、頻繁な温度変化も良くありません。
iOSを最新の状態に保つ ソフトウェアアップデートには節電技術の更新が含まれていることが多いため、こまめにアップデートしましょう。
低電力モードを活用する iOS 9から追加された低電力モードは、バッテリー残量が20%以下になった際に消費電力を自動的に抑えてくれます。バックグラウンドでのアプリ更新などをカットしてくれます。
画面の明るさを調節する 画面の明るさを落とし気味にするか、自動調節機能をオンにすることで消費電力を抑えられます。
Wi-Fiを活用する データへのアクセスには、消費電力が少ないWi-Fiを使うことをお勧めします。
通知機能やバックグラウンド処理を見直す 不要な通知をオフにしたり、バックグラウンドでのアプリ更新を停止したりするのも有効です。
過充電・過放電を避ける(最適化機能を活用する) リチウムイオンバッテリーは、満タン充電や0%の状態で長く放置すると劣化が進む性質があります。iPhoneの「バッテリー充電の最適化」機能をオンにすると、充電パターンを学習し、満充電状態を減らしてバッテリーの劣化を遅らせてくれます。長期間使用しない場合は、50%ほど充電してから電源を切って保管すると良いでしょう。

 

 
これらの習慣を守ることで、バッテリーの寿命とされる約1年半から2年(または2〜3年)を十分に活用できるでしょう.

交換後のパフォーマンス低下や再起動など症状の原因と対処法


バッテリー交換後にも関わらずパフォーマンスが落ちたり、突然シャットダウンしたりする症状が見られる場合、いくつかの原因が考えられます。

  • バッテリー自体の問題: 交換した新しいバッテリー自体に初期不良や問題がある可能性。

  • ソフトウェアによるバッテリー非認識: 最近のiPhoneは搭載パーツをソフトウェアで認識する仕組みになっているため、非純正の互換バッテリーに交換した場合、本体側のソフトウェアがバッテリーを正確に認識できないことがあります。これがパフォーマンス低下に繋がる可能性があります。

  • 本体側の制御系の問題: バッテリーの問題だけでなく、iPhone本体の基板など制御系がダメになっているケースも考えられます。この場合、新しいバッテリーに変えても症状が改善しないことがあります。


対処法としては、



  • バッテリーキャリブレーション: ソフトウェアがバッテリーの実容量を正確に認識できていない場合に有効なことがあります。具体的には、バッテリーを完全に放電(0%まで使い切る)し、その後、一切使用せずに100%まで充電し、さらにそこから2時間ほど充電したまま放置します。これを2~3回試すことで、ソフトウェアがバッテリーの蓄電能力を正確に認識し、パフォーマンス低下や突然のシャットダウンが改善される可能性があります。

  • 修理店での再診断: 他店で交換後に不調を感じる場合は、交換したバッテリー自体に問題がある可能性も高いため、信頼できる修理店で再診断してもらうことをお勧めします。


バッテリー消耗を抑える設定&低電力モード活用術


バッテリーの消耗を抑えるためには、設定の見直しと「低電力モード」の活用が有効です。

  • 低電力モード: バッテリー残量が20%以下になると自動的に表示され、オンにすると処理性能が約15%カットされます。これにより、バックグラウンドでのアプリの更新などが停止され、バッテリー消費を抑えることができます。古い機種ではアプリの動作が少し遅く感じる場合もありますが、バッテリーを長持ちさせるには非常に有効です。GPSを使ったアプリなどは精度が落ちる可能性もありますが、ナビ案内中はメインアプリとなるため影響は少ないでしょう。

  • 「バッテリー充電の最適化」をオンにする: この機能は、フル充電状態の時間を減らし、バッテリーの劣化を遅らせる効果があります。iPhoneがユーザーの充電習慣を学習し、80%を超えると充電速度を自動的に遅らせる、または一時停止させるといった動作をします。

  • 画面の明るさ: 自動調節をオンにするか、手動で明るさを落とすことで消費電力を削減できます。

  • Wi-Fiの活用: モバイルデータ通信よりもWi-Fiの方が消費電力が少ないため、可能な限りWi-Fiを使用しましょう。

  • 不要な機能のオフ: 使用していないバックグラウンド処理のアプリは終了させる、不要なGPSやBluetoothは無効にする、通知機能をオフにするなど、細かな工夫もバッテリー消費の抑制につながります。



iPadや他のスマホのバッテリー交換も同じ基準で良い?


iPadや一般的なAndroidスマートフォンのバッテリー交換も、iPhoneと同様にリチウムイオンバッテリーの寿命や劣化症状を基準に判断して良いでしょう。バッテリーは消耗品であり、使用に伴い劣化するという基本的な特性は変わりません。
ただし、iPadやAndroidスマートフォンの場合、iPhoneほどバッテリーの状態を詳細に確認できる機能が搭載されていないことが多いのが違いです。iPhoneのように設定から「最大容量」をパーセンテージで明確に確認できる機種は少なく、仮に表示されても「健康状態が良いか、普通か、悪いか」といった大まかな目安しか表示されないことがあります。
そのため、iPadやAndroidスマートフォンのバッテリー交換時期は、体感的なバッテリーの持ちの悪さ、突然のシャットダウン、本体の発熱、バッテリーの膨張といった症状から総合的に判断することが重要になります。

まとめ:iPhoneバッテリー交換のベストタイミングと安心・安全な方法


iPhoneのバッテリーは消耗品であり、購入から約2年が経過すると多くのユーザーがバッテリーの持ちの悪さを感じ始めます。交換のベストタイミングは、設定アプリで確認できる「最大容量」が80%未満になった時が最も明確な目安です。しかし、最大容量が80%以上であっても、本体の異常な発熱、突然のシャットダウン、アプリの頻繁な強制終了、バッテリーの膨張といった症状が見られた場合は、早急なバッテリー交換を検討すべき危険信号です。特にバッテリーの膨張は、iPhoneに深刻なダメージを与える可能性があるため、直ちに対応しましょう。
バッテリー交換を依頼する際は、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダApple純正パーツによる修理を受けるのが最も安心で、既存の保証も継続されます。費用は高めですが、AppleCare+に加入していればバッテリー容量が80%未満の場合に無償で交換可能です。ただし、事前予約が必須で、診断に時間がかかり即日対応が難しい場合もあります。
一方、非正規修理業者即日対応が可能な場合が多く、費用も比較的安価な傾向にあります。しかし、使用されるのは互換性のあるパーツであり、ソフトウェアでバッテリーの状態が正確に認識されない、Appleの保証が切れる可能性があるといったリスクがあります。修理店を選ぶ際には、非純正パーツ使用時のリスクを明確に説明してくれる信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
バッテリーの寿命を少しでも延ばすためには、充電中のiPhone使用を避ける適切な温度環境で使用するiOSを常に最新に保つ、「バッテリー充電の最適化」や低電力モードといった機能を活用するなどの予防策を日頃から実践することが大切です。
あなたのiPhoneが快適に長く使えるよう、この記事がバッテリー交換の適切な判断と安心・安全な方法選びの一助となれば幸いです。

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