-
水没しない端末は無い??
- 川越店 2020年10月16日 2025年8月7日 川越店店長 奥田かなこ
修理業者では良く
水没修理
の依頼がきます。
これは5や5Sのような耐水機能がない端末だけでは無く、
7や8,Xや11ProMaxでもよく見受けられます。
え??6sから防水じゃないの??
と思われがちですが、実は
iPhoneは防水ではない
のです。今回はiPhoneの耐水性についてお話させていただきます。

「IP規格」というのはご存知でしょうか?。IP規格とは「IEC(国際電気標準会議)」によって規格化されている防水や防塵のための保護規格のことで、性能を等級によって分類されております。例えば、性能は“IP○”と表記され、〇の部分に防水性能が記されております。この数値で防水か、耐水か、どのくらいの強さがあるのかが分かります。
IP規格の数値
0:水の侵入に対して保護されていない
1:垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
2:垂直より左右15度以内の水滴によって有害な影響を受けない
3:垂直より左右60度以内の水滴によって有害な影響を受けない
4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
5:いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
6:いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
7:規定の圧力や時間内であれば水中であっても有害な影響を受けない
8:水面下で使用することができる(メーカーと機器の使用者間の取り決めによる)
上記のように、数字が大きくなればなるほど防水性能が高くなっていきます。「防水」とは製品への水の侵入を防ぐことで、「耐水」は水に耐えうる力があるというだけなのです。
つまり、iPhoneは「いくらか水に強いが完全に撥水する能力は無い」ということになります。
いくらか水に強いなら水中で使用したりしなければ水没しないってことよね?
ということについて。
耐水
が
防水ではない
ということを理解していただいた後は
経年劣化による耐水機能の低下
を理解していただきましょう!
もともと耐水の役割を果たしているのは1mmにも満たない薄いテープです。
撥水性があり、強い粘着テープが端末をしっかり圧着させていることで内部への水の侵入を防ぎます。
ただしこのテープ
非常に熱に弱く
埃や砂にも弱い
のです。
熱はどれくらいの熱か??気になりますよね。
夏などの気温が高い日、
バッテリーの劣化などにより端末自体が人肌くらいに暖かい時
そんな熱でもテープはどんどん劣化していきます。
また、お外で仕事をされている方などは
砂埃などが蓄積されていき、耐水性、防塵性は低下していきます。







