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見逃せない!iPhone基板が壊れる5つの理由
- 秋葉原店 2025-04-10 2025-04-10 秋葉原店店長 須山よしのり

iPhoneは精密な電子機器であり、基板の故障が発生すると電源が入らない、充電できない、タッチ操作が効かないなどの深刻なトラブルにつながります。基板故障の主な原因には、水没や衝撃、過電流、静電気などがあり、日常の使い方次第でリスクを大幅に軽減できます。本記事では、iPhoneの基板が壊れる5つの主要な原因と、それを防ぐための対策について詳しく解説します。大切なiPhoneを長持ちさせるために、ぜひ最後までご覧ください!
水没・湿気による基板の腐食
iPhoneの基板が壊れる原因のひとつに、水没や湿気の影響があります。
近年のiPhoneは耐水性能が向上しているものの、防水ではないため、水が内部に侵入するリスクはゼロではありません。
例えば、お風呂やキッチンでの使用、雨の日の持ち歩き、ポケットの中での汗による湿気の影響など、日常のささいな行動が基板の腐食を引き起こすことがあります。
基板が水に濡れると、ショートを引き起こすことがあります。
また、水分が蒸発しても、内部に残ったミネラルや不純物が基板上に蓄積し、長期間にわたって腐食を進行させることもあります。
このため、当初は問題なく使えていても、時間が経つにつれてタッチ操作が効かなくなったり、起動しなくなったりすることがあります。
水没による基板故障を防ぐためには、iPhoneを水回りで使用しないことが重要です。
万が一水に濡れてしまった場合は、電源を入れずに速やかに修理店へ持ち込むのがベストです。
また、湿気が多い環境での使用を避け、防水ケースを活用するのも有効な対策です。
落下や衝撃による基板の破損
iPhoneを落とした経験がある人は少なくないでしょう。
しかし、多くの場合、画面の割れや本体の傷に意識が向きがちで、基板の損傷には気づきにくいものです。
実際には、強い衝撃によって基板上の電子部品がダメージを受けたり、ハンダが割れて接触不良を起こしたりすることがあります。
特に、落下によって基板上の配線が断線すると、電気の流れが遮断され、一部の機能が使えなくなることがあります。
たとえば、Wi-FiやBluetoothが突然つながらなくなる、タッチ操作が一部反応しなくなる、充電ができなくなるなどの症状が現れることがあります。
これは、各機能を制御するチップが衝撃によって故障した可能性が高いためです。
基板の破損を防ぐには、耐衝撃性の高いケースを使用することが効果的です。
また、なるべく落とさないようにストラップを利用したり、ポケットやバッグの中でしっかり固定することも重要です。
万が一、落下後に異常が見られる場合は、iPhone修理専門店で診断してもらうとよいでしょう。
過電流・ショートによる基板の損傷
iPhoneの基板は非常に繊細な電子部品で構成されており、過電流やショートが発生すると一瞬で故障してしまうことがあります。
特に、非純正の充電器やケーブルを使用することで、電圧や電流の制御が適切に行われず、基板がダメージを受けることが少なくありません。
また、充電端子にホコリや水分が付着している状態で充電を行うと、端子がショートし、基板に異常な電流が流れることがあります。
この結果、電源が入らなくなったり、充電ができなくなったりするケースが報告されています。
過電流やショートによる基板故障を防ぐには、Apple認定の純正品またはMFi認証のアクセサリを使用することが大切です。
また、充電前に端子の汚れを確認し、水分がある場合はしっかり乾燥させてから接続するようにしましょう。
高温環境での使用が基板に与える影響
iPhoneは高温に弱いデバイスです。
Appleの公式情報によると、iPhoneの推奨使用温度は0℃〜35℃であり、それを超えると内部の電子部品にダメージを与える可能性があります。
特に夏場の車内放置や直射日光の下での長時間使用は、基板に深刻な影響を与えることがあります。
高温環境では、基板の電子部品が熱膨張を起こし、ハンダの接合部に負担がかかります。
これが続くと、ハンダクラック(微細なひび割れ)が発生し、接触不良の原因になります。
結果として、タッチ操作の遅延や、突然のシャットダウンなどの不具合が起こることがあります。
iPhoneを高温環境で使用しないためには、直射日光の当たる場所での放置を避け、冷却ファン付きのスマホスタンドを活用するのもよいでしょう。
特に、ゲームや動画視聴などで負荷をかける際は、適度に休ませることが重要です。
経年劣化とハンダクラックによる故障
どんな電子機器でも、長年使用すると経年劣化が進みます。
iPhoneの基板も例外ではなく、長期間使用することで内部のハンダに微細なクラックが入り、接触不良を引き起こすことがあります。
ハンダクラックは、iPhoneを何年も使用しているうちに、基板の温度変化や衝撃の影響で発生します。
この現象が起こると、突然電源が入らなくなったり、特定の機能が動作しなくなることがあります。
経年劣化による基板故障を防ぐためには、適切なメンテナンスが必要です。
内部の発熱を抑えたり、充電環境の見直し、使用環境の見直し行うことでホコリや汚れを取り除くと、故障のリスクを軽減できます。

充電器・ケーブルの不具合による基板損傷
iPhoneの充電器やケーブルが原因で基板が損傷するケースは意外と多く報告されています。
特に、安価な非純正品や劣化した充電ケーブルを使用すると、過電流やショートが発生し、基板に重大なダメージを与えることがあります。
非純正品や劣化した充電ケーブルのリスク
非純正の充電器やケーブルは、Appleの基準に適合していないものが多く、電圧や電流の制御が不安定になりがちです。
その結果、iPhoneに通常以上の電流が流れ、基板の回路がショートすることがあります。
また、劣化したケーブルは内部で断線しかけていることがあり、充電中に火花が発生するリスクもあります。
充電ポートの汚れによるトラブル
充電ポートにホコリや水分が溜まっていると、接触不良やショートの原因になります。
特に、ポケットの中でスマホを持ち歩くことが多い人は、ポート内部にホコリが詰まりやすいため、定期的にクリーニングをすることが重要です。
基板損傷を防ぐ方法
- Apple純正またはMFi認証(Made for iPhone)の充電器・ケーブルを使用する。
- 充電前にポートの汚れを確認し、エアダスターなどでクリーニングする。
- 劣化したケーブルは早めに交換し、安全な充電環境を整える。
ソフトウェアの不具合が基板に影響を与えるケース
iPhoneの不具合というと、物理的なダメージをイメージしがちですが、実はソフトウェアの問題が基板に悪影響を与えることもあります。
特に、iOSのアップデート失敗や、不正なアプリの使用が原因で、基板に負担をかけるケースが報告されています。
iOSアップデートの失敗によるトラブル
iOSのアップデート中に電源が切れると、システムが正常に書き換えられず、iPhoneがブートループ(リンゴループ)に陥ることがあります。
この状態が続くと、内部で異常な電流が流れ、基板の一部にダメージを与える可能性があります。
基板への影響を防ぐ方法
- iOSアップデートはバッテリーを十分に確保した状態で行う。
- 非公式のアプリや、不審なサイトからのダウンロードを避ける。
- iPhoneが異常に熱くなる場合は、すぐに再起動し、不具合の原因を特定する。

修理・改造による基板へのダメージ
iPhoneの修理やカスタマイズを試みる人もいますが、不適切な修理や改造によって基板が損傷するリスクがあります。
特に、自分で修理を行ったりすると、思わぬトラブルが発生することがあります。
自分で修理を試みるリスク
YouTubeやネットの情報を参考に、自分でバッテリー交換や基板修理を試みる人もいますが、基板は非常にデリケートな部品です。分解中にケーブルを誤って引っ張ったり、静電気で基板を破損したりすると、iPhoneが完全に動かなくなることもあります。
安全な修理方法
- 修理が必要な場合は、Apple正規サービスプロバイダーまたは信頼できるiPhone修理店を利用する。
- 自己修理はリスクが高いため、専門知識がない限り避ける。
静電気が基板に与えるリスク
静電気は目に見えないため軽視されがちですが、iPhoneの基板にとっては大敵です。
特に、乾燥した冬場は静電気が発生しやすく、気づかないうちに基板を破損させてしまうことがあります。
原因として多いものとは言えませんが、精密機器であることを考えれば原因の一つといえます。
静電気が基板に及ぼす影響
iPhoneを使用中に静電気が発生すると、一瞬で基板上の電子部品に過電流が流れ、ショートすることがあります。
特に、電源ボタンや充電ポートに触れた際にバチッとした感覚がある場合、基板にダメージが及んでいる可能性があります。
もちろん、iPhoneにも元より対策はされていますが、それを越える可能性は常にあると考えれば未然にトラブルを防げます。
静電気を防ぐための対策
- 冬場は加湿器を使用し、室内の湿度を適切に保つ。
- 衣類やカーペットなど、静電気が発生しやすい素材に注意する。
- iPhoneを触る前に金属部分(ドアノブなど)に触れて放電する。
まとめ
iPhoneの基板が壊れる原因は多岐にわたりますが、主なリスクとして以下の9つが挙げられます。
- 水没・湿気による基板の腐食
- 落下や衝撃による基板の破損
- 過電流・ショートによる基板の損傷
- 高温環境での使用が基板に与える影響
- 経年劣化とハンダクラックによる故障
- 充電器・ケーブルの不具合による基板損傷
- ソフトウェアの不具合が基板に影響を与えるケース
- 改造による基板へのダメージ
- 静電気が基板に与えるリスク
これらの原因を理解し、日常的に適切なケアを行うことで、基板の寿命を延ばし、iPhoneをより長く快適に使用することができます。万が一、不具合が発生した場合は、自己修理を試みるのではなく、専門の修理業者に診断・対応を依頼することが最善策です。
Q&A
iPhoneの基板が壊れているかどうかを確認する方法はありますか?
iPhoneの基板が故障すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 電源が入らない、または突然シャットダウンする。
- 充電ができない、もしくは異常に発熱する。
- Wi-FiやBluetoothが使えなくなる。
- タッチパネルが正常に反応しない。
- バックライトが点かず画面が真っ暗になる。
これらの症状が複数同時に発生する場合、基板が損傷している可能性が高いです。正確な診断は専門の修理業者に依頼するとよいでしょう。
iPhoneの基板が故障した場合、自分で修理することはできますか?
基板の修理は専門的な知識と技術を必要とするため、一般のユーザーが自分で修理するのは非常に困難です。基板には非常に小さな電子部品が密集しており、ハンダ付けや電子回路の修復には専用の設備が必要になります。
また、自己修理を試みて基板に更なるダメージを与えてしまうと、修理店でも対応できなくなる可能性があります。そのため、基板故障が疑われる場合は、Apple正規サービスプロバイダーや信頼できる修理業者に相談することをおすすめします。
iPhoneの基板を長持ちさせるための予防策はありますか?
iPhoneの基板をできるだけ長く使うためには、以下の点に注意するとよいでしょう。
- 水濡れ対策:水気、湿気の多い場所での使用を避ける。
- 落下防止:耐衝撃ケースを装着し、ストラップを活用する。
- 充電環境の管理:Apple純正またはMFi認証の充電器・ケーブルを使用する。
- 高温環境を避ける:直射日光の下や車内に放置しない。
- 定期的なメンテナンス:充電ポートのクリーニングや、定期的なバックアップを行う。
これらを意識することで、基板への負担を減らし、iPhoneの寿命を延ばすことができます。
Phoneを充電中に発熱するのは基板故障のサインですか?
iPhoneは充電中にある程度の発熱をするのが通常ですが、異常に熱くなる場合は基板に問題が発生している可能性があります。特に、以下のような症状が同時に見られる場合は注意が必要です。
- 充電が異常に遅い、または進まない。
- iPhoneの画面がフリーズする、または動作が重くなる。
- iPhoneの背面が熱くなりすぎて持てなくなる。
このような状態が続く場合、充電回路や基板に問題がある可能性が高いため、一度修理店で診断してもらうことをおすすめします。また、非純正の充電器やケーブルを使用している場合は、すぐにApple純正品またはMFi認証製品に変更することを検討してください。
iPhoneの基板修理の費用はどれくらいかかりますか?
iPhoneの基板修理費用は、故障の程度や修理店によって異なりますが、一般的には15,000円〜50,000円程度が相場です。特に、基板交換が必要な場合は高額になる傾向があります。
Apple公式の修理サービスでは、AppleCare+に加入している場合、保証対象の修理費用が安くなることがありますが、保証対象外の修理は高額になることが多いです。
修理費用を抑えるためには、
- 基板に負担をかけないように普段から予防策を徹底すること
- 修理業者の料金を比較し、信頼できる業者を選ぶこと
が重要です。
修理費用が高額になる場合は、新品や中古のiPhoneへの買い替えを検討するのもひとつの選択肢です。
