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中学生にスマホ制限は必要?
- 小岩店 2023-12-10 2023-12-10
そこで今回は、中学生にスマホ制限が必要とされる理由を確認し、そのうえで中学生がスマホを使用するメリットと、中学生のスマホ制限に使える「フィルタリングアプリ・サービス」について解説します。
そもそも、中学生にスマホ制限は必要?
2021年度の内閣府の調査によると、自分専用のスマホを持つお子さまの割合は、小学生(10歳以上)で63.3%、中学生にいたっては91.1%にもおよびます。
このように、友人などの大半がスマホを使う環境下にある中学生は、スマホを通じてトラブルに巻き込まれるといった、さまざまなリスクにも晒されます。
そこで多くの親を悩ませるのが、「わが子のスマホに、使用時間や機能の制限をすべきかどうか?」ということです。
この章では、世間一般で中学生にスマホ制限が必要とされる理由を見ていきます。
勉強時間が減る
中学生が長時間スマホを使用すれば、勉強時間が減る可能性は高まります。なお調査・研究には、「使用時間が長くなればなるほど、学力低下する傾向」を示すデータが多く見られます。
例えば2022年に国立教育政策研究所が発表した調査結果では、SNSや動画視聴を一日1時間以上行っていると回答した生徒の割合は、小学校が約50%、中学校では約75%でした。
そして、小学生・中学生ともに、1日あたりのSNS・動画視聴の時間が長いほど、各教科の平均正答率が低い傾向があることがわかっています。
また、睡眠と記憶・集中力には密接な関係があることから、長時間のスマホ使用によって眠りの質が悪くなると、勉強に支障をきたすという見解もあります。
目が悪くなる
小中学生におけるデジタル端末の使用と近視の関係は、文部科学省などでも注目されています。
2021年には、文部科学省の主導によって、子どもの近視に関する調査が全国の学校で行われました。
現在のデジタル化社会において、スマホに一切触れない生活をすることはかなり難しいものです。
しかし、中学生にスマホを買い与える際には、目の健康を考えた使い方を模索することも大切です。
トラブルや犯罪に巻き込まれる
近年では子どものスマホ利用の増加にともない、中学生もスマホトラブルに巻き込まれやすくなっています。なお、総務省では以下のような事例を紹介しています。
- ・不適切な情報を見てしまう
- ・うっかり課金で高額請求がきてしまう
- ・見ず知らずの大人と知り合ってしまう
- ・犯罪行為に巻き込まれてしまう
- ・SNSで誹謗中傷を受けてしまう
- ・個人情報が漏えいしてしまう など
中学生にスマホを買い与える場合、こうしたトラブルの存在を把握したうえで、適切な予防策を講じる必要があります。
中学生のスマホ使用にはメリットもある
中学生のスマホ使用には、先述のような懸念事項もあります。しかし、適切な使い方ができれば以下のような効果・メリットも得られます。
ICTメディアリテラシーが身に付く
ICTメディアリテラシーとは、各自が高い情報モラルを持ち、インターネットやスマホなどのICTメディアをトラブルなく使いこなす能力を指します。
デジタル化社会では、中学生に限らずすべての人にICTメディアリテラシーを持つことが求められます。
中学生の場合、ICTメディアリテラシーを身に付ける方法としてトラブルの事例を親子で把握する、総務省や文部科学省から発表されている情報などから正しい知識を学ぶことで高いICTメディアリテラシーを身に付けることができます。
勉強に活用できる
スマホの活用シーンは、SNSやゲームといった遊びだけではありません。
例えば、スマホを使ってネット上の正しい情報を探し読み解き、活用することも、ICTメディアリテラシーに関連する立派な学習です。
また、例えば科学や歴史などについて学んだことをブログにまとめて発信することも、ICTメディアを使いこなすという意味で、ICTメディアリテラシーの向上につながります。
なお、近年では暗記や計算のトレーニング、学習時間の管理といった高校入試対策に使えるスマホアプリもたくさん登場しています。こうしたアプリをうまく活用すれば、中学生がスマホを持つことで成績アップなどの効果も期待できます。
緊急時に活用できる
中学生になると、部活や学習塾などで遅い時間帯の帰宅が多くなります。そこで、最近では夜間や緊急時の居場所確認・連絡のために、お子さまにスマホを持たせる親も多くなりました。
スマホによる居場所確認は親子の安心につながる便利な機能ですが、本人のプライバシーに関わることなので事前に本人の同意を取るようにしましょう。
中学生のスマホ制限に使える「フィルタリングアプリ・サービス」
フィルタリングサービスとは?
フィルタリングサービスとは、青少年を有害情報との接触などから守り、安全安心なネット利用の手助けをするアプリやサービスの総称です。
2008年に「青少年が安全に安心してネットを利用できる環境の整備等に関する法律(平成20年法律第79号)」が制定されたことで、ネット接続サービスの使用者が青少年である場合に、原則として、フィルタリングサービスを提供する義務が携帯電話事業者に課せられるようになりました。
フィルタリングサービスの設定を有効化すると、お子さまがスマホを利用する際、有害なサイトやアプリの閲覧・利用、また利用できる時間などを制限することが可能になります。