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渋谷店で人気のiPodtouch バッテリー交換、その工程
- 渋谷店 2021-01-24 2021-01-24 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
iPodtouchのバッテリーは、コネクターではなくハンダで溶接してある
個人でもバッテリー交換はできますが、家にハンダごてがないと、なかなかハードルの高い修理になります。わざわざバッテリー交換のためだけにハンダごてを買う方もあまり
しかし当日修理が可能な店舗ににお持ち込みいただければ、約1時間ほどで新しいバッテリーに交換することができます。今回はそんなiPodtouchのバッテリー交換はどうやって行なっていくのかをお見せしようと思います。
現在対応している機種
2021年現在でiPodtouch5、6、7世代を対応中です。
構造はどれも似ていてバッテリー交換の仕方は一緒です。今回は一番お持ち込みの多いiPodtouch6で説明します。
側面の方から見るとほんの少しですが画面が盛り上がっています。バッテリーが膨らんでいるようです。
バッテリー交換開始
まず液晶画面を開きます。(液晶画面は本体につながったままバッテリー交換をするので無理に画面のコードを引っ張ったりしないよう注意)バッテリーの上に金属のプレートで蓋をしてねじ止めされていますのでこれらを一個一個取っていきます。
金属プレートを取り外すと
バッテリーが現れました。
次はハンダの接続部分を溶かして外しますが、その前に...
接続部分を覆っているシールを剥がします。
その下にあるもう一枚の黒いシールも剥がします。
そうすると本体とバッテリーが接続されている3箇所の接点が現れます。
この3つの接点部分にはんだごてをあててゆっくりと剥がしていきます。この時に注意することは無理やり引っ張って剥がそうとしないこと。特に真ん中の充電端子は基盤側のコーティングまで一緒に剥がれてしまいやすく、その後半田付けできなくなってしまいます。そうなると充電自体ができなくなってしまうので特に個人で修理する際は気をつけましょう。
必須アイテムはフラックス
ハンダが乗るポイントにダマにならずにうまく均等にハンダを弾いてくれるものです。これを接点にあらかじめ少量塗っておきます。
しっかりと温めて剥がす
ハンダを付け足しながらしっかり溶けるまで温めてあげます。そうすると自然とバッテリー側の接点が浮いて剥がれてきます。
バッテリー背面の両面テープを剥がす
使っている時にバッテリーが動いてカタカタ言わないように後ろ側が両面テープで固定してあるのでタグを引っ張って剥がします。
新しいバッテリーを入れる
並べてみると今まで本体に入っていたバッテリーが膨らんでいるのがはっきりとわかりますね。
今から左側の新しい方を入れます。
新しいバッテリーをはんだ付け
新しいバッテリーの背面に両面テープを貼ったらあとは先ほどと逆の手順の作業をするだけです。
バッテリーをいれたらハンダで溶接しましょう。接点両脇にある透明の部分に基盤側の金色の点が透けて見えるように位置を合わせてハンダを当てます。
電源を入れてみる
この段階で一度電源を入れて正常に起動したらちゃんと充電ができるかどうかケーブルをさして確認します。
正常に充電が溜まっていくようであれば成功なので組み上げて完成させましょう。
忘れがちですが、先ほど剥がした接点を覆う黒いシールは捨てずにはちゃんと元の位置に貼り直しましょう笑
プレートのネジも閉め忘れのないように。
完成
先ほど側面から見た時に盛り上がっていた箇所も平らになって元どおりです。
今回の修理画像でiPodのバッテリー交換に興味を持ってくれたら嬉しいです。自身がある方はぜひ挑戦してみてください。