この記事でわかること
iPhoneの画面が破損してしまった時に出る症状と破損度合いの見分け方、破損してしまった後の対処法の紹介をしております。
・画面破損の種類、軽度重度の違いとは?
・破損してしまった時は使い続けれる?
・破損したら修理どうしたらいい?
画面の破損には種類があります!
落として画面が割れてしまった…
ぶつけたら画面が割れてしまった…
画面に黒い模様が…
画面に線が出てきた…
画面の端が黄色くなってきた…
画面の破損によって起こる症状は色々とあります。
ですが、その症状によって破損度合いが変わってくるのをご存知ですか??
今回はiPhoneの画面割れと液晶割れで何が違うのかについて勉強していきたいと思います。
iPhoneの画面破損にも種類があります。
画面が割れているが、映像に乱れやタッチ不良がない場合
画面が割れていて、映像に乱れやタッチ不良がある場合
画面が割れていなくても、映像に乱れやタッチ不良がある場合
画面が割れていなくても、画面が点かない場合
この症状の診断で
軽症(ガラス破損)と
重症(液晶破損)の2種類に分けることが出来ます。
・画面割れ(ガラス割れ)は液晶画面にかからない表面のガラス部分の割れです。
また、液晶画面にかかるガラス部分の破損でも”ガラス表面”の破損であればガラス割れになります。
・液晶画面の破損には、ガラスの背面まで破損しているもの、黒い円形状に液晶の液が漏れているもの、様々な色の線が入っているもの、黄色の斑点があるもの、白い光が透けた部分ががあるものなどの液晶部分の破損です。
ガラスの割れを伴うことがほとんどですが、iPhone12以降の機種はガラス強度のUPと本体フレームのデザイン変更により液晶のみの破損も増えてきています。
加えて、液晶と基板を繋ぐケーブルの破損というケースも有り、無数の薄いグレーの四角がいっぱい表示されるもの、液晶の一部または全部が表示されないもの、タッチ操作が反応しないものなどがあります。
この症状の場合はガラスの割れを伴わないこともあります。
そのため、ガラス部分が割れたりヒビがなくても、圧力や落下の衝撃によって液晶だけ・ケーブルだけ破損といった事が起こることがあります。
パーツとしては一緒に接着されているのですが、ケーブルがそれぞれ違うため、
簡単に言えば
iPhoneの 画面ガラス と 液晶パネル は 別々の部品 ってことです!
iPhoneは画面が割れたまま使っていいの??
iPhoneは多少のガラス部分の割れやヒビではタッチが効き端末の使用が出来ます。
Android機種は一部のヒビでもタッチが効かなくなるといった機種もあるので、便利(?)ではあるかもしれません。
ですが、
この割れていても操作ができるといった仕様のせいで深刻化するケースが相次いで起きています。
割
問題なく使えるからとiPhoneの画面割れを修理せずにそのまま放置しているのは実は大変危険です。
それは、割れ・ヒビの放置が別の破損を引き起こしてしまうことなんです…!
◆ 怪我の原因に
iPhoneのガラスは機種によって多少の差はあるものの鋭利なガラス片になることが多く、それを放置したまま使用するということは、割れたガラスをそのまま触るということになります。
ガラス片でケガをしてしまう危険性があるため小さなお子さんやペットを買っている人には要注意です。
(修理店スタッフの私も、修理の際に刺さってしまって抜けない透明な小さな棘の痛みと腫れに数日悩まされる事が多々あります…)
◆ 水没してしまう可能性に
画面が割れたまま使用していると水没のリスクが高まります。
直接水の中に落とすとかではなく、雨や蒸気、湿気にも極端に弱くなってしまうからです。
心当たりがないのに故障したというケースで多く見られるのが、少しの雨粒や結露したコップの水で内部水没したというiPhoneです。
画面が割れのiPhoneをお風呂に持っていくとか死亡コース行き行為です。
◆ 液晶割れの原因に
ガラスは一度割れてしまうと、極端に全体の強度が弱くなってしまいます。
パリッっと張っていたラップに水を乗せると結構強く耐えてくれますが、少しでも裂け目や穴が空くと決壊してしまいますよね?
そのような感じで、少しの欠け・ヒビが出来てしまった場合、無傷だった頃と同じように扱ってしまうと全体の強度が落ちてしまっているため、少しの衝撃でも大きく破損してしまいます。
少しのガラス割れ・少しのひび割れだけでも、次は液晶の故障の原因に繋がりやすいのです。
画面が割れてしまった場合
上記の通り割れて放置状態にしておくと怪我や故障箇所が増えたり、完全に操作できなくなってデータが消失してしまう危険があります。
そうなる前に修理や本体交換、買い替えの検討が必要となります。
その選択の条件としては、
AppleCare保証に加入しているか
データーのバックアップが取ってあるか
本体内部のデーターが必要か
故障箇所が画面のみなのか
などによって変わってきます。
♦AppleCare保険に入っている場合♦
iPhoneの正規店は、Appleの直営店である「Apple Store」と、Appleの正規サービスプロバイダー(カメラのキタムラ等)で持ち込み修理か配送修理を選んで
修理してもらえます。
持ち込み修理の場合は、まずは来店予約を取り、予約日に修理が必要な iPhone を Apple Store または Apple 正規サービスプロバイダ(カメラのキタムラ等)に直接持っていきます。
来店予約がない場合は数時間の待機や、お断りされる場合が多いようです。配送修理(エクスプレス交換サービス)をご利用の場合は、Apple 指定の配送業者がお客様の iPhone をお引き取りにきてくれます。
詳細はAppleへ
しかしAppleの保証修理では大きなデメリットがあります。
そのデメリットは、Appleでは故障した端末の修理ではなく、故障した端末と同じ機種の整備品端末との本体交換となるためすべてのデーターが消えてしまいます。
最近では画面のみ・バッテリーのみの修理を請け負うようになったようですが、あまり良い話は聞きません…
(当店にも修理相談で、Appleでバッテリー交換したら基盤破損されていたので基盤修理を…や、Appleでの画面交換後FaceIDが不調…等々が…)
♦バックアップを取っていない場合♦
バックアップが無い状態で画面破損してしまった場合、バックアップが取れる状態(画面が見える・タッチが効く)であれば即座にiCloudやPCにバックアップを取りましょう。
バックアップが取れるのであれば、Appleでの本体交換・機種変更でもiCloudやPCからデーターの救出が可能です!
バックアップが取れない状況(画面が見えない・タッチが効かない)状態だった場合、街の修理店へ早めに駆け込みましょう。
街の修理店ですと、画面割れまたは液晶割れ程度の修理なら画面以外の箇所には触れないため、バックアップが無くてもデーターが入っている箇所や基盤が破損していなければ画面交換のみでデーターはそのまま取り出せるようになります。
また、修理にかかる時間は1時間程度で済みます。
しかしこちらにもデメリットがあります。
デメリットとしては、街の修理店はApple公式修理店ではない為、Apple純正のパーツは入手できません。
壊れてしまったiPhoneから回収して清掃・再生させたパーツや、互換品での交換修理となります。
さらに、Apple正規店以外で修理を受けると、Appleの保証が切れてしまいAppleCare保証から非対象端末となってしまいます。
それでもデーターを残したまま修理を…!となると街の修理店以外では直せないので、データーが必要!といった場合には強い味方となってくれます。
正規店にしても非正規店にしてもどちらもメリットとデメリットがあります。
iPhoneの破損状態やデーターの有無によってどちらも利点がありますので、悩んだ時はApple・街の修理店両方で相談するのもいいと思います。
ですが、
消えたデーターを戻すことは誰も出来ませんので後悔のない選択をオススメいたします!
まとめ
画面割れと液晶割れは別物で、画面割れは液晶画面にかからないガラス部分の割れです。
人間の怪我で例えると、画面割れは切り傷、液晶割れは骨折ですね。
切り傷は浅いキズなので傷跡や痛みは多少残っても動くことはできます。
ですが、放置すれば破傷風になったり膿んだりして壊死したり、骨まで症状が進んでしまうことがあります。
ただの画面の割れやヒビだと思っていても、その次は深刻な液晶割れの原因になったり、水没の原因になってしまいますので割れやひび割れの放置はせず、早めに修理のご検討を!