iPhoneのバッテリーが膨張する！？

iPhoneにはバッテリーの膨張による危険性が常にあります。
しかし、「実際見てみないとどんな感じかもわからない」という方も多くいらっしゃいます。
今回はバッテリーの膨張や膨張した時の処置、バッテリーの劣化を防ぐ方法など、バッテリーの全てを分かりやすくご紹介！


 

バッテリーが膨張した端末を写真で見てみよう

では早速「バッテリーが膨張した端末ってどんな感じかわからない！見分けがつかない！」という疑問から写真で膨張したバッテリーを見て払拭しましょう

上記の画像を見てもらうと少し膨らんでいるのが分かりますよね？
バッテリーだけでみるとさらに分かりやすいです↓↓

横にしてみると一目瞭然

しかし、実際はパネルが星ネジで固定されております。ケースを付けている方は膨張していることに気づかないケースが多いです。
 

パネルが付いている状態で膨張しているかを見分けるには？

バッテリーは基本真ん中についており（機種により左右・形は異なります）膨らむと湾曲になるので真横にしてみてみると非常にわかりやすいです

触ってみると真ん中が圧迫されているような質感があります。
お手持ちにiPhoneがある場合はケースから外して、膨張していないかみてみましょう

何故バッテリーが膨らむの？

バッテリーは膨張する！という事がおわかりいただけたと思いますが、何故バッテリーが膨張するのでしょうか？
バッテリーが膨張する原因として、下記が挙げられます
○外部的要因
落としてしまったり、ぶつけてしまうと衝撃が端末全体にいきわたり、バッテリーフィルムを傷つけてしまったり、バッテリー内部が傷つき劣化してしまう事がございます。
また、高温での放置や使用はバッテリーの劣化を急速にします。
夏場の車内での放置や、アプリゲームなどにより端末に熱がある状態での使用はバッテリーの寿命を早めてしまいます
○内部的要因
リチウムイオン電池は、使用していくうちに徐々に劣化していきます。
劣化が進むと、内部で化学反応を起こしガスが発生し、バッテリーが膨張します。
衝撃などを与えていない場合でも膨張する場合は殆どが【バッテリーの劣化】によるものになります。

バッテリーが膨らむとどうなるの？

ではバッテリーが膨張している状態で放置していると端末はどうなるのでしょうか？
1：ガラス割れ・液晶割れの原因

バッテリーが膨張すると液晶パネルを持ち上げてしまいます。
液晶パネルには下部分に星型のネジでフレームと固定されている為、簡単には外れません。
その為バッテリーが膨張していくと、どんどんパネルが湾曲になっていき、液晶が圧迫によって割れてしまったり、映らなくなってしまう可能性が高くなります。
2：バッテリーを傷つけてしまう

バッテリーの黒いフィルムは内部の電池のショートを防ぐ・電流漏れを防ぐ役割を果たしていますが、
内部電池が化学反応により膨張してしまうと、このフィルムが破れてしまいます。
フィルムが破れるとショートしてしまう可能性がうんと上がり、最悪発火に繋がってしまう恐れもあります。
3：バッテリーの劣化

バッテリーが膨張すると勿論内部の電池の性能も大きく変わっていきます。
と、いうより内部電池の化学反応によりガスが発生して膨張している状態なので、
上記でお伝えした通り、バッテリーが膨らんでいる=バッテリーが劣化しているという事になります。
バッテリーが劣化すると熱を持ちやすくなったり、充電がある状態で電源が落ちてしまったりと様々な症状を巻き起こします

バッテリーが原因で起きた事故

バッテリーが膨張すると最悪発火するという事を先程お伝えしましたが「ちょっと火が出るくらいでしょ？」と思いがちですよね。
バッテリー自体も小さいですし、大きな被害はないように思われますが、実際にバッテリーの膨張が原因で大きな事故につながったケースもあります。
○中国ではiPhone 6s Plusのバッテリーが充電中に膨張、発火したので男性が火を消そうと手に取ったところ
2度の火傷を負ってしまいました
○アメリカでは車内に携帯を放置した所、膨張し発火、車1台全焼してしまう事故もございました。
○日本ではAirPodsですが、ズボンポケットに入れていたところ発火し、直ぐに気が付いた為怪我はありませんでしたが
ポケットに穴が開いてしまう事故もありました。取り出した際にバッテリーケースが膨張していたようです。
このようにバッテリーの膨張、発火による被害があるのです。私たちは常に危険物を持っている、という意識で端末を使用する必要がありますね。

バッテリーの膨張に気づいたときの処置

お次は持っている端末のバッテリーが膨張していることに気づいた場合の処置をお伝えします

1必ず使用をやめる

まず一番大切なのがやはり使用をやめる事です。膨張している状態での使用は非常に危険です！
○充電をしない
○電源を切る
を行い、衝撃が加わらないようにクッション付の袋、防災・防爆袋があれば中に入れましょう

2修理店や携帯ショップに問い合わせる

使用をやめた後は【すぐ】に修理店や携帯ショップに問い合わせをしましょう。
膨張したバッテリーは、危険物・爆発物です。専門知識を持った者が取り扱う必要があります

3バッテリーをとろうとしない

バッテリーが膨張するとバッテリーだけを取り出そうとする方もいると思いますが
絶対NGです！！

膨張したバッテリーは爆発物と一緒です。バッテリーに少しでも傷が付いてしまったり
衝撃を与えてしまうと発火する恐れが高くなります。怪我や火事の原因にもなるので触らないようにしましょう！

バッテリーの交換、正規店と非正規店どっちがいい？？

バッテリーが膨張した！劣化した時はどこで修理をした方がいいのでしょうか、それぞれのメリットデメリットを紹介いたします！

正規店での修理

メリット
○純正品のバッテリーが付いている
純正品が付いているため、端末によってはバッテリーの劣化状態が見れなくなる、といった不具合はございません。
○保証を利用する事で安価で交換が出来る
Applecare等の保証に入っている場合は、比較的安価で新品との端末交換が可能です。
○新品の端末と交換できる
正規店での交換は基本端末交換となっている為、新品の端末が戻ってくるため、非常に綺麗です。

デメリット
○保証に入っていない場合は高額になる
Applecareに入っていない場合でもApple製品の場合は交換が可能ですが、高額になります。
○データを初期化する必要がある
新しいものと交換となる為、データ消去する必要がございます。バックアップをしっかりとる必要がございます
○日にちが掛かる場合が多い
在庫状況により1日~1週間前後かかる場合が多いです。

非正規店での修理

メリット
○即日対応の店舗が多い
バッテリーの在庫により異なりますが、即日対応の業者様が多く、最短で15分前後で完了する店舗さんもございます。
お急ぎの場合は非常に便利です
○データ消去の必要が無い
部分交換となるので初期化の必要がありません
○比較的安価
正規保証が付いていない場合は正規店ですと高額になりますが、非正規店では安価で修理が出来ます
デメリット
○正規店での保証が使用できなくなる
Applecareがある状態で非正規店での修理を行った場合は端末が保証対象外になります
○純正のバッテリーではない為、交換時に不具合が起こる可能性がある
部分交換となっており、端末によっては【バッテリーが非純正です】というポップアップがでて
修理歴がつきます。その場合は買取や下取りに大きく差が出てしまう可能性が高いです
また、これも端末によりますが、設定→バッテリー→バッテリーの状態から確認できる
最大容量のパーセンテージが-表記になり見れなくなる場合があります。
この最大容量のパーセンテージで簡易的にバッテリーの劣化状態が見れるようになっている為、
バッテリーの劣化自身でも確認したい場合は正規店での交換が必要です。
○バッテリー以外の故障に繋がる可能性もある
端末交換ではなく、部分交換となっている為、端末の状態などにより作業中にほかの部品が傷ついてしまう可能性もございます。

自己修理は絶対NG、な理由

自分の好きな時に修理ができ、部品も安価で手に入る場合がある為実際に自己修理は多くの人が経験しております。
そもそもバッテリーの処分や交換は、専門家が取り扱う事で安全に修理が出来ているのです。
自己修理はデメリット（リスク）が非常に多く、そして壊れてしまう可能性も高く、オススメは出来ません。
自己修理をしようとしてバッテリーを傷つけてしまい発火してしまったケースも多くみております。
バッテリーの交換をしたい場合は専門家がいて、交換に適した場所で、交換に適した道具で行う事が重要です。

バッテリーの劣化を防ぐ為に日常で出来る事

バッテリーが劣化すると膨張に繋がる可能性が非常に高くなりますが、
残念ながらバッテリーは消耗品です。使用をしていれば必ずいずれ経年劣化します。
ではそのバッテリーの寿命を延ばすために出来る事は無いのでしょうか？
実はバッテリーを長持ちさせるための秘訣はあります！！
少し難しい部分もあるとは思いますが是非実践してみてください

1：適度に劣化状態を確認する

端末にはバッテリーの劣化状態を簡易的に確認するシステムがございます。
設定→バッテリー→バッテリーの状態
から確認出来るパーセンテージが80%前後の場合はバッテリーが劣化している【交換時期】になっております。
また、パーセンテージが80%以上でも、バッテリーが劣化状態にあると端末内は判断した場合、
【修理】「バッテリーが著しく劣化しています」という文言がバッテリー状態の表示上部に追加されます。
一度劣化してるバッテリーの劣化状態を防ぐ事は出来ないので交換や修理を行いましょう。
適度に（1週間や2週間に1度）チェックし、いち早くバッテリーの劣化に気が付くことも端末を長持ちさせる秘訣となっております

2：バックグラウンドを消す

バックグラウンドはiPhoneを使用している方はよく聞く【タスク】になります。
タスクはスタンバイしているアプリになっている為、維持をさせるために電力も少なからず必要となり、このタスクが多いと電力の消耗にもつながってきます。こまめにタスクを切る様にしましょう
○ホームボタンがある端末はホームボタンをダブルクリックでバックグラウンドを見る事ができます。
ダブルクリックしてもホームに画面になる場合はバックグラウンドが無い状態です。
○ホームボタンが無い端末は端末の下中心画面を上に軽くスワイプをして頂くとバックグラウンドが出てきます。
スワイプしてもホーム画面になる場合はバックグラウンドが無い状態です。
 

3：純正の充電器を使用する

充電機器は必ず純正品を使用しましょう。
実はApple純正ケーブルやACアダプタは厳しい品質基準を満たしたもののみが販売されています。
つまりiPhoneの為に造られた専用ケーブルです。
非純正のケーブルはその厳しい基準に満たしていないものが数多くあり、安価な物なので使用している方も少なくても5割は要るとは思います。
○安全性が低い
○差込口が大きいものもあり、端末内の部品を傷つけてしまう
○バッテリーに余分な電力を送ってしまい劣化につなげてしまう
などのデメリットがございます。
また、iPhoneの純正のケーブルやＡＣアダプタなら何でもＯＫというわけでもなく、
例えば新しい端末に古い純正のケーブルやＡＣアダプタを利用すると、
充電のたまりが遅い、熱を発してしまう場合がございます。逆もまたしかりなので注意しましょう。

4：モバイルバッテリーや車での充電は控える

モバイルバッテリーや車での充電が多い場合はなるべく控えるようにしましょう！
過充電や電力の違いでバッテリーが劣化してしまう恐れがあります。
また、車での充電は放置によるバッテリーの膨張・端末のショートに繋がります。

5：100％充電が出来たら充電を外す

充電しっぱなしは過充電の元！100%充電できているのを確認しましたら一度充電器を外してから使用しましょう。

6：充電しながらのアプリ使用はバッテリーにとって大敵

充電しながらアプリをするのもバッテリーに負担がかかってしまいます。
充電サイクルがズレてしまい、バッテリーの状態で見れる簡易劣化状態の表示もズレてしまいます。
【ながらスマホはどんな場合でも危険】です。

7：データ容量が多いとバッテリーの劣化に繋がる

データが多ければ多いほど端末に負担がかかります。データの管理も端末内部にございます。
しっかり管理するために栄養分である電力がどんどん使用されていきます。
バッテリー以外にも端末自体の故障・劣化にもつながっていきますので使用可能容量を広げるように要らないデータは捨てるようにしましょう！

8：重いアプリゲームや常に位置情報ONは要注意

MMORPGやグラフィックが高い最新のアプリゲームは比較的【消費電力】が大きいです。
代表的には原神やポケモンGO、モンハンNOWなどが挙げられます。
また、常に位置情報をとっているマップなども消費電力が大きく、端末をナビ替わりに良く使用している場合はバッテリーの劣化を早めてしまいます。
携帯が少し熱いと感じたら、電力を多く使っている状態です。熱を持っている状態での使用は控えましょう。
 

まとめ

iPhoneのバッテリーは膨張する可能性があります。
また、劣化したバッテリーは元に戻ることはありません。
お手持ちの端末のバッテリーの劣化を少しでも遅くする対策も大切ですし、いち早く膨張に気が付く事も重要です。
そして、もし膨張してしまった場合の処置や方法も正しい手順で行う事でより安全に端末を使用する事が出来ます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです！