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iPhoneの充電、実は凄く重要です。充電出来ない原因は…

秋葉原店 2021-12-02 2021-12-02 秋葉原店店長 須山よしのり
iPhoneの充電、実は凄く重要です。充電出来ない原因は…

できるだけ長く使いたい方、必見です。



iPhoneを使う上で欠かせないのは「充電」ですよね。
特にiPhoneは省電力性能が段違いで高いものの、バッテリー容量は控えめ。
実用時間、使用年数、iOSのバージョン、モデル毎に稼働時間に大きな差が生まれやすく…
場合によっては「充電器が手放せない」なんてことも。
そんなiPhoneとは切っても切れない、充電。
でも意外と皆さん、充電環境に関心が無いように感じます。
 

iPhoneは万能だけど、繊細。



iPhoneと他のスマートフォンの決定的な差は「設計思想」です。
iPhoneはAppleが一元管理したパーツを組み込んでいるのに対し、その他のスマホは既存パーツの組み合わせが一般的。
設計、製造、組み立て、品質管理を全てAppleの名のもとに行われています。
(もちろん、関連企業の数も段違いですけどね)
それがiPhoneの安定した品質を保っている秘訣ですが…
逆にiPhoneの繊細さを裏付ける証拠でもあります。
つまりiPhoneで使用するすべてのアクセサリーも、元々「純正品」を使うことを前提としてデザインされています。
もちろん、ケースなどの外装向けアクセサリーは例外ですが…
「充電器」「ケーブル」は、最も重要視されるアクセサリーでしょう。
先程、iPhoneはAppleの一元管理によって設計されていると書いたように
「iPhoneはApple純正のアクセサリーを使用する前提」で設計されています。
もちろん、それではユーザーの選択肢が狭まり不利益に繋がる可能性があるので、他社製品でも使用は出来ます。
なのでLightningケーブルには独自規格の「MFi認証」を定め、他社製ケーブルでも充電自体は可能ですし…
AC充電器に関しては、USBが刺されば原則どんなものでも充電が出来ます。
しかしこれが、大きな故障の原因になる可能性を高めています。
 

純正Lightningケーブルと非純正ケーブルの違い



まずはライトニングケーブルから、話を進めましょう。
iPhone5から採用されたライトニング端子は、小さくコンパクトで、両面どちらで差しても充電が出来る(当時としては)画期的な規格でした。
その代わりにケーブル自体に「認証チップ」が組み込まれ、この認証チップとiPhoneのソフトウェアが噛み合わないと充電自体が不可能になる、汎用性や安物ケーブルを淘汰した存在でもあります。
現在では非純正の安価なライトニングケーブルでも、滅多に充電が出来ないということは起きませんが…
当時はiOSのアップデートのたびに本当に充電が出来なくなるので、その独自性が話題に上がることもしばしば。
「え、じゃあ今は安価な非純正ケーブルを使っても大丈夫なんじゃ」
ここまで読んで、そう感じた方も多いでしょう。
実際に充電ができれば問題はない――
本当に、そうでしょうか?
一時的に使用は出来ても、長期的な影響が決して小さいものではない、と修理屋さんは知っています。
実際に、様々な充電関連のトラブルを見てきた中で得た「非純正ケーブルのデメリット」は以下の2点
1.純正ケーブルに比べ、端子のサイズが小さいor大きい
2.端子の強度が弱い、折れやすい
これらが、どのようにiPhoneへ悪影響を及ぼすかも順番に解説していきます。

1.純正ケーブルに比べ、端子のサイズが小さいor大きい


この項目が一番ユーザーの方にも伝わりやすいと思います。
iPhone側のコネクタは簡略化すると長方形で、コネクタ穴の下面の長辺に接点があります。
なのでライトニングケーブル側の端子先の厚みが一定の範囲であれば、接点が触れ合い充電が可能となります。
その分、例えば端子のサイズが大きい場合は接点を潰す可能性が高く、また端子のサイズが小さい場合は接点に届かない若しくは接点を傷つける可能性が高くなります。
またライトニングコネクタの嵌合は、側面にある2本のツメによって行われているため、長期的にサイズの合わない端子の抜き差しを行うとツメが潰れ、コネクタがユルユルになるという現象も起きやすくなります。

2.端子の強度が弱い、折れやすい


「充電を終えて、ケーブルを抜こうとしたときに端子が折れた」
純正ケーブルでは、そう起きないことなので単なる不運で片付ける方もいるでしょう。
ただ、それが非純正ケーブルでは必然とも言える形で起きるのです。
特に100円ほどで販売されている非純正ケーブルでは、よく起こる現象です。
これはケーブル端子に使われている素材が「金属」ではなく「プラスチック」に変更されたものが多く、当たり前ですが十分な強度が無いため。純正ではアルミ合金によって保護されているオス端子も、すべてが樹脂で出来ているのでは単純な抜き差しでも折れて当然です。
かといって、一見して金属っぽい見た目をしていたとしても非純正ケーブルに安心は訪れません。
プラスチックの芯を薄い金属で覆っただけの物の多く出回っているのです。

結論:長期的な使用は避けて。


もちろん、すべての非純正ケーブルが上記のような悪いものであるとは言い切れません。
MFi認証品であれば、そう不良品に当たることもないでしょう。
ただ、純正ケーブルを使用することが何よりも安全である。
そのことだけは覚えておいてほしいと思います。
 

USB電源アダプタは、どんなものを使っている?



次はコンセントからiPhoneを充電する際に必要な電源アダプタ(充電器)について。
iPhone12以前は、殆どのiPhoneに付属品として同梱されていたものが純正品で「この四角い白いやつ」で通じると思います。
なので、歴代iPhoneを買い替えて使っている場合は何個もあるよという方もいるでしょう。
またApple純正のUSB電源アダプタ(充電器)にも種類があり
・5W USB電源アダプタ(iPhone付属)
・12W USB電源アダプタ(iPad付属)
・30W USB電源アダプタ(MacBook Air付属)
これらに関しては、iPhoneに使用した際も全く問題なく使えます。
しかし無くしてしまった、壊れてしまったなどの理由で買い替える際に、純正以外でも充電が出来るからと安いUSB電源アダプタを選ぶ方も居ます。
殆どの場合で問題はありませんが…製品選びに失敗すると大きな故障に繋がってしまうことも。
製品選びの際に一番失敗しやすい条件が以下の2点
1.USB接続口が沢山ついている、複数台充電可能な電源アダプタ
2.高速充電対応を謳う電源アダプタ
そもそもiPhoneは5V/1Aの出力があれば充電が可能で、それ以上の出力のものを使っても充電が早くなるということはありません。
(一部のiPhoneでは専用USB電源アダプタを繋ぐことで高速充電が可能ですが、これも純正品電源アダプタ推奨です)
また複数台充電が可能なアダプタは、他の機器との相性で出力が変動するものが多く、安定した充電が難しい場合が殆どです。
そういった不安定な充電環境ではiPhoneの内部電源回路に負担がかかり、長期的な使用で電子回路の寿命を大きく削る可能性が高まります。
そういった点から、iPhoneにはApple 5W USB電源アダプタが最適かつ安全な選択と言えるでしょう。

安定した充電環境を整備するポイントは



ここからは総まとめとして、理想的な充電環境について紹介していきます。
と、言いましても…ここまで読んで頂いて未だに「非純正や汎用品をつかう」という方には響かない内容かもしれません。


とにかくLightningケーブルもUSB電源アダプタも、純正品であれば安心です。
もちろん、ケーブルにもアダプタにも寿命があるので定期的に買い替えが必要になりますが、USB電源アダプタは凡そ5年サイクル、ケーブルは1年ほどですので、月当たりの計算でいえばコスパは悪くないです。
額面だけで見ると、他の安価な製品に目移りしてしまうのも分かりますが…壊れた時の代償を考えると最もコストの低い選択肢だと修理屋さんは考えています。

また意外と知られていない事ですが、iPhone同梱品のLightningケーブルやUSB電源アダプタにはiPhoneの製品保証が適用出来ます。
(iPhoneを購入し、同梱品のケーブルやアダプタが1年以内に自然故障を起こした場合は無償でAppleが交換してくれるというもの)
こういったサービスが受けられるのも純正品ならではのメリットです。
 
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