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iPhoneの電源ボタンの不具合?原因は〇〇でした

池袋店 2020-03-23 2023-05-16 池袋店修理担当 岩崎れい
iPhoneの電源ボタンの不具合?原因は〇〇でした
【レアパターン】iPhone電源ボタンの不具合!

今回はiPhoneSE(初代)の修理事例をご紹介していきたいと思います!!
修理箇所がスリープ(電源)ボタンの故障でお持ち込み頂いたので、ご紹介したいと思います。
今となってはかなりレアな機種の修理となりますね。
iPhone自体が2023年現在みたく多くの方が持っている端末では無かったです。(当時はガラケーからスマホへ移行する時期でした)
昔のiPhoneのスリープボタンは物理的(耐久度的)に結構脆くリコールになる程よく壊れていて、修理を沢山していたのですが、iPhone5s以降はほぼ壊れる事が無かったので、かなりレア修理になります(;^ω^)
特にiPhoneSEは優秀なモデルなので、電源ボタンが壊れるなんて事は水没でもない限り、殆ど壊れる事はありませんでした。(陥没を除く)が、しかし!そんなiPhoneSEでスリープボタンが壊れた!という事で、かなり珍しい故障です(;´Д`)
早速端末の状態を見ていきましょう!
 
 
電源ボタンが誤作動してしまうiPhoneSE

お持ち込みの時の状態は、電源ボタンが誤作動してしまい、電源が切れず、何度もスライドOFFの画面が出てきてしまい、とてもじゃないですが通常使用が難しい状態でした。
 
 
 

ボタンの陥没を疑いましたが、肉眼で見た所陥没している様子は見られませんでした。
水没した事もないとの事でしたので、原因は「電源ボタンのケーブルの異常による誤作動」と予想。
非常に稀で、滅多に起こらない不具合ですね(;´∀`)
こういった陥没ではなく、電源ボタンの部品の異常の場合は交換しなければ症状は改善しません!
早速分解して行きましょう!
 
 
 
水没した事がないはずなのに・・・・??

端末をまず開けて、分解作業に入ろうと思いましたが、ここで、故障の原因と思われる部分を発見しました!
 
 
 

そうです。水没反応を示す「水没シール」が真っ赤に染まっていたのです・・・・(;´Д`)
お客様は「水没した事はない」と言っていたのですが、実際内部を見た所、水没した形跡がありました。
電源ボタンの不具合の原因は、この水没による物である事が原因の様ですね・・・
 
 
 
【水没で壊れる所は電源ボタンとマナースイッチも多い】

水没修理を行う際に、まず壊れる箇所が「液晶」「バッテリー」「充電コネクター」です。
この3つは水没して破損してしまうケースが多いのですが、その次に多いのが「電源ボタン」「マナースイッチ」です。
水濡れしにくい場所に組み付けられているのですが、意外と水没で故障してしまうケースがある箇所です。
症状として現れるのが、
「電源ボタンの誤作動」
「電源ボタンが反応しない」
「マナースイッチが効かない」
「マナースイッチの誤作動」

これらの症状が見られる端末では、水没した自覚が無いのに、実際中を見てみると水濡れしているケースが比較的多いです。
自覚がないというのが非常に怖い所で、気づかないでそのまま使用を続けてしまい症状を悪化させた結果、故障してしまう事が特徴です。
今回はその典型的なパターンでした。
皆さんも、一度でも水辺で端末を濡らしてしまったら、そのままにせず水分の除去を早めに行う事をオススメします!
それでは修理を続けていきましょう!
 
 
 
まずは基盤とバッテリーを外す

電源ケーブルを分解する為には、「基盤」「バッテリー」の2つを取り外す必要があります。
おおよそ20分程度かけて外す事が出来ました。
こうやって見ると、本体はほぼ全バラシになるので、スッカラカンになりますね(;^ω^)
 
 
 
 
電源(スリープ)ボタンケーブルを外す

電源ボタンを外すには、以下の部品を全て外します。
・アウトカメラモジュール(その周辺にあるネジ)
・音量ボタンを固定しているネジ
・バイブレーター
この3つを外します。
 
 
 

外した後は、画像の状態になります。
ここで、新しい部品を組み付ける際に、銀の金具を移植します。
音量ボタンのプレートと、マナースイッチのプレートと、電源ボタンのプレートの3つです。
 
 
 

3つを全て外すとこんな感じです。
ここで、音量ボタンのプレートと電源ボタンのプレートはそこまで移植には難しくないのですが、
マナースイッチのプレートには「半田」を使う必要があります。
3つある穴に、マナースイッチをはめ込んだ後、半田で固定させます。
 
 
 

移植が完了したら、本体に組み付けます。
ここで、一番手間取るのが「電源ボタンのはめ込み」です。
非常にシビアに作られている所なので、外すよりも元の状態に組み付けるほうがちょっと面倒な所なのです。
(私はいつもここで、時間が掛かります・・・・・)
 
 
 
ケーブルを組み付けたら、元の状態に組み立てして動作確認

電源ボタンケーブルを組み付けが完了したら、残りの基盤とバッテリーを組み直します。
ここまで作業が完了したら、液晶パネルを装着して、動作確認を行います。
 
 
 
 
確認するのは、「電源」「マナースイッチ」「音量」の3つ

チェックする箇所は3つです。
・電源ボタン
・マナースイッチ
・音量ボタン
これら3つの操作チェックを行います。
画像はマナースイッチのチェックを行っている所です。
 
 
 

下にスイッチを降ろすと、サイレントモードになります。
マナースイッチの動作は問題ないですね(;^_^A
 
 
 
 

続いて音量ボタンの動作確認です。
まずは音量+のボタンを押して確認します。
 
 
 

続いて、音量ーのボタンを押して、音量が下がる事を確認します。
問題なく音量が下がった事を確認出来たら、マナースイッチと音量ボタンの確認はOKです!
 
 
 

先程までは、電源ボタンが誤作動している状態が続いていましたが、交換後は不具合も起こらず正常に
電源ボタンも動作するようになりました!
これで全ての作業は完了です!
終わるまで1時間~1時間半程度掛かりました・・・・
iPhoneの修理の中で、このパターンの修理が一番時間が掛かりますと同時に一番の達成感があります(*^^*)
余談ですが、よく画面割れやバッテリーを自己修理する方がいらっしゃいますが、電源ボタン・マナースイッチの修理だけは
かなり手間と時間と壊すリスクが伴う作業になるので、自己修理はまずオススメ出来ません!!スマホ修理に慣れているスタッフでもかなり苦戦します(というか鬼ムズなので無理!)
ボタンの故障は繊細な作業も必要になるので、故障したら当店にまずはお持ち込み下さいね!!
 
今回のブログは以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
 
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