一時代を築いたiPodシリーズが終わる。

今ではiPhoneで当たり前のように音楽を聞いていますね。
しかも、CDからパソコンでデータ化をして…ではなく、ストリーミングでいつでもどこでも。
当たり前のようにiPhoneをポケットに入れておけば出先で退屈することはありません。
しかし一昔まえ、凡そ20年前までは違いました。
カセットテープ…は流石に2000年初頭には存在感をなくしていましたが。
まだまだCDウォークマンやMDウォークマンで音楽を聞くことが普通でした。
CDはちょっとした衝撃で音が飛びますし、MDは音質に問題あり。
そして何よりも持ち歩ける曲数が少なすぎました。
CDならアルバムごと、MDは幾分多く曲を収録出来ましたが…この先はお察しの通り。
そこに颯爽と現れたのがiPodです。
当時はいわゆるMP3プレーヤーなんてカテゴリに入っていましたね。
要するに「デジタルデータにした音源を持ち歩く」機械です。
他のプロダクトが"256MB"の保存要領で留まっていたのに対し…iPodは5GB/10GB
現代では鼻で笑うような扱いを受けるほど低容量ですが、当時はノートパソコンでも20GB程度のHDDが殆どの時代です。
「どれだけの音楽をポケットの中に持ち歩けるんだろう」
と、ワクワクとした気持ちも遠い日の記憶。
今ではCDもパソコンも必要なく、煩わしいケーブルも引き出しの奥に息を潜めたまま、いつでも音楽を聞けるというのですから技術の進歩は素晴らしいものです。
しかし、iPhoneが一般化され歴代iPodを超える保存領域を実現した今。
iPodは、その役割を終えようとしています。
 

最後まで製品として生き残ったiPod

iPhoneがこの世に生まれるまでは、iPodにもバリエーションがありました。
iPod(のちにiPod Classic)
iPod mini
iPod shuffle
iPod nano...
そしてiPod touchです。
簡単に言えばiPod touchは、iPhoneのOSを搭載したマルチメディアプレーヤーです。
形もiPhoneとそっくりで、大抵の操作や機能もiPhoneをベースにリリースされました。
ただ初代iPod touch発売当初、iPod Classicが80GB以上の保存領域を持っていたのに対し
iPod touchは8GB/16GBとかなり控えめな存在でした。
これはiPod Classicシリーズには小型HDDが搭載されていたのに対し
iPod touchではフラッシュメモリ、今では大容量のフラッシュメモリが腐るほどありますが…
当時は技術的にフラッシュメモリに容量限界が存在していたので仕方がありません。
とにかく魅力はiPhoneと同じOSで動作し、通信に対応。
またビデオ等の映像を鑑賞するのにも最適なタッチパネルが採用されたこと。
…とは言え、日本ではそこまで人気がなかったように感じます。
それが2011年にiPod Classicの製造終了が発表され…紆余曲折
モデルチェンジを繰り返しながら最後まで生き残ったiPodシリーズとなりました。

さようなら、iPod

もう、iPodは出て来ないでしょう。
きっと、もしかすると"QuickTake"のようにiPhoneの一部機能の名前として帰ってくるかもしれません。
(かつてAppleが販売していたMacintosh用デジタルカメラ)
もしかして、iPodよりも面白い製品が…
…いえ、きっとiPhoneに役割を譲ってしまったまま、音楽体験を変えるガジェットは今後出て来ないはずです。
個人的にはAirPodsやApple Watchに単体音楽プレーヤーが付いたら…いえ、これも白昼夢の出来事に過ぎません。
とにかく今、皆さんが使用しているiPod touchを愛しましょう。
当店ではiPod touchの即日修理を承っております。
お困りの際は是非一度ご相談下さい。