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iPhoneを地面に落とした時、故障の確認におすすめの方法。

秋葉原店 2022-04-28 2022-04-28 秋葉原店店長 須山よしのり
iPhoneを地面に落とした時、故障の確認におすすめの方法。

落ちたiPhoneを拾い上げたら…



修理屋という仕事柄(もしくは性格)かもしれません。
電車や町中で「ゴト…」「ガタ…」「スパーン!」と音がすると
「スマホ落としたのかな…?」と、つい見てしまいます。
大抵の方は、拾い上げたあと「ササッ」と触ってみて大丈夫か見る程度で終わり。
「え、本当にそれで安心出来るの…?」と修理屋さんは思います。
もちろんiPhoneの修理屋さんといえども、ただの人間です。
自分のiPhoneやiPadを地面に落とすこともあります。
そんな時、職業病でしょうか。
隅々まで入念にチェックしないと気がすまないのです。

まずは画面のチェックから



ガラス割れのチェックはパッと見れば、なんとなく判断が付くので簡単です。
本体ガラスが割れているのか、フィルムが割れているのか、そのあたりもある程度はわかります。
しかし液晶表示やタッチ操作はどうでしょうか?

まず液晶表示のチェックには、なるべく白い画面を出します。
設定画面がベターですね(もちろんダークモードはオフにして)
ここで、黒い斑点(液漏れ)虹色の滲み(液晶偏光不良)が見られる場合や
iPhoneX以降の有機ELパネルを搭載しているモデルは、眩しい位の閃光を放つ光の線が出る場合もあります。
この状態は、液晶破損を意味しています。

また画面上のタッチは正常でしょうか?
ホーム画面を表示し、アプリアイコンを移動させる要領で…
四隅・真ん中・モデルによってはインカメラの周り(ノッチ)まで指でなぞり
しっかり移動させるアイコンが指に追従してくるか確かめます。

もしここで移動させているアイコンが指から離れ…
何度試しても同じ場所でタッチが切れてしまう場合はタッチ不良を起こしておます。
 
どちらも修理屋さんが修理受付時と修理完了後の動作確認で行う作業。
これで問題がなければ、今のところ液晶やタッチセンサーは無事という判断になります。
 

次はカメラ、これも衝撃で壊れやすいです。



次に、落とした際に心配なのはiPhoneのカメラ。
本来、デジタルカメラもフィルムカメラも、落下の衝撃は与えないのが鉄則です。
それがiPhoneの形になったからといって、落としても平気というわけには行きません。
まずカメラを起動します。
深刻な故障を抱えている場合は、映像が何も表示されません。
これは明確にカメラユニット、もしくはカメラユニットと制御基板の接続に問題が起きています。
また映像が表示されたとしても勝手にブレたり、集中線が入った演出のような表示になる場合
カメラユニットの手ぶれ補正機能、レンズ制御機能が壊れています。
稀に、映像は表示され、手ブレも起こらないものの…
画面いっぱいに蜘蛛の巣状の黒い線が入ることもあります。
これはカメラ内のCMOSセンサーが割れていて、これもカメラの交換が必要な症状です。
そして、もしカメラを起動し映像が全て問題なく映し出されたとしても油断は出来ません。
まずはピントのチェックです。
まずは近接位置、つまり近くの物のピントをあわせて見ましょう。
空いている片手にカメラを近づけて大体8cm前後の距離でもピントが合うようであれば問題なし
次に望遠、無限遠です。
このチェックは遠くの物にピントを合わせる必要がありますが
身近で便利なのは高層ビルなどの格子状のガラス窓です。

ガラスと枠組みが格子状に並ぶ箇所、そこにピントをあわせて撮影。
後で画像を拡大し確認、格子線がクッキリ写っていれば大丈夫です。
(ちなみに夜間は遠くの電灯の光などが便利ですが、昼間のほうが確認しやすいですね)
これでピントのチェックは完了です。
複数のカメラがついているiPhone(iPhone7PlusからiPhone13Pro MAXまで)の場合
このチェックをカメラの倍率(つまり使用するカメラを変更しながら)行うといいでしょう。

さあ次は、と行きたいところですが…
残念、まだカメラのチェックです。
さきほど上の項目で「勝手に手ブレする」「映像に集中線のような演出が起こる場合もある」と触れたと思いますが…
これは簡単に説明すると手ぶれ補正やレンズ制御に必要な機構が…
電磁気とリード線によって構築されているため、落下の衝撃で
リード線が切れたり、磁気のバランスが崩れると起こる現象です。
この現象の厄介なところは「角度によって」勝手にブレる場合もある点。
なので四方八方にカメラを向けて、勝手にブレが起きないかチェックする。
街中では不自然な動きですが、これも併せて行っておくと安心です。
 

簡単にスピーカーのチェックと…外装や熱の確認



スピーカーのチェックは簡単に済ませましょう。
サウンドの項目から音を出したり、電話アプリで繋がらない番号へダイヤルし
音声案内が「耳にあてても」「スピーカーフォン」にしても聞こえれば安心。

もしも、両方とも聞こえない、音が出ないとなると、それは本体故障が疑われます。
さあ、スピーカーを含めガラスや液晶、カメラに異常が無い事がわかったら次は外装の確認です。
iPhoneは基本、アルミやステンレスの硬いメインフレームを持っていますが
強い衝撃では曲がったり凹んだり、外装を歪めながら内部の精密機器を守ろうとします。
念のため、凹みや歪みが無いか見ておきましょう。
ケースを付けている場合は安全な場所でケースを外し本体を確認します。
まず外装の歪みで影響を受けやすいのは本体側面のスイッチ類です。

打ちどころが悪いとボタンの金属が歪んだフレームがボタンに干渉
陥没、押したまま戻って来なくなる場合があります。
またフレーム全体が歪むことで、画面を押し上げ、全体を歪ませている場合も。
更にiPhone8以降のモデルでは背面にもガラスパネルがありますので
そこに割れがないか、まで確認しましょう。
仮にフレームが歪んだ、背面ガラスが割れたからといってスグに使えなくなるわけではありません、
ですが状況を把握せずに使用していると、思わぬトラブルに見舞われる可能性も高いです。
(例:背面のガラス割れに気が付かず、水を侵入させてしまった。など)
ここまで確認したあとは…

本体が異常に熱を持っていないか、経過観察をしましょう。
特に本体の中央から左右に、体感で50℃以上の熱を感じる場合は注意が必要です。
(これは「ずっと手に持っていたら火傷しそう」な温度です)
この場合、落下の衝撃で内部基板の損傷リチウムイオンバッテリーが損傷している可能性があります。
最悪の場合、発煙や発火する可能性もありますので、なるべく速やかに電源を落とし御相談下さい。
 

これで、全てのチェックは終わりです。


 
iPhoneの落とし方は千差万別ですが、落とした時にチェックをしておけば
突然のトラブルも未然に防ぐ、もしくは速やかに相談をすることが可能になります。
ちなみに、これを書いているスタッフは落とすたびに全てのチェックを行っています。
またここで書いたチェックは全て、修理時にも行うものです。
修理屋さんが実践しているチェック項目。
皆さんも落とした時はチェックしてみて下さい。
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