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10円玉よりも早くiPhoneを効率よく冷やす方法。2021.07.07

夏本番を前に、iPhoneを冷やす方法を考える。




前回「巷で囁かれる噂、10円玉でiPhoneは冷えるのか。」というブログの中で

iPhoneを10円玉で冷やす方法について検証しました。

結果は、長期的な効果はあまり期待出来ず…
10円玉の枚数によっては、冷却効率が落ちたように見受けられる結果です。

結局、熱を持つiPhoneを冷やしたいときって「動作している間の熱問題を解決したい」ことが殆どですよね。

だとしたら…

10円玉を置いて、操作をせずに。
なんて方法は全くナンセンスなわけで。

ということは、ですよ。

「動作中の発熱を長期的に軽減、もしくは解消する方法」

これを考えなくてはいけません。

「最初の趣旨から外れてない?」

そんな声も聞こえてきそうですが。
…知るってことは万里の道の始まりですよ。
 今回は10円玉ではなく、ヒートシンク+ファン

 

 



では、長期的に冷やし続けるにはどうするか。
そんなこと、10円玉だけでは不可能です。

ならば餅は餅屋理論。

・熱伝導テープ

・アルミ製ヒートシンク

・小型ファン

これ等はパソコンの小型パーツを冷却するために、もしくは効率よく風を送るための道具です。
それ「専用」やっぱり冷やすには専用の道具があったほうがいいでしょう。

そしてこの子達を…



iPhone7に…

 


ドッキング


 

…とは名ばかりの貼り付けです。

今回もマルチテスターを使用したリード線での測定になります。
なので測定点にファンの風やその他の影響がないように考慮します。
(風が当たると温度が正確に測れないので)

これで上手くいくか…?

まあ、とにかくやってみましょう。
 計測基準は「継続的な冷却効果」

 

前回の計測では、本体の中央部より少し下の位置にテスターリードを配置し
そこの温度を計っていましたが…

今回は、それだと少し距離が遠すぎて計測が困難だったので
ファンの風が当たらない+なるべくヒートシンクに近い位置に計測点を設置。

そして前回までは常温に戻るまでの時間を計る方式でした。

では、今回は…

本体を熱し続けた状態で温度をどこまで抑えられるか


使用中、熱源がある状態での冷却効果を計るわけですから、これがベストでしょう。
これは血湧き肉躍る実験になりそうです。

 
 計測開始

 



 

まず計測環境は…

1.熱源を75℃前後に設定し加熱し続ける

2.本体温度を50℃前後まで上昇させる

3.ファンの電源を入れる

4.計測点の温度を継続的に維持できる限界を計る

そうすれば小型ファンとヒートシンクの冷却効果を計れる。

…と思います。
 そして結果は…

 

前回はリアルタイム計測が必要でしたが今回は目を離しておけるので楽です。
1時間以上も計っては戻し、計っては戻しをやっていた苦労はなんだったんでしょうね。

 

それはさておき、結果は…



 

5℃マイナス


…いやいやいや、これは凄い結果だと思いますよ?

思い返してみて下さい。

・熱源は70℃以上

・本体温度は50℃

それがファンとヒートシンクで

5℃も下がる


熱したまま5℃も下げるって結構いい結果なのではないかと思います。

…いや、本当はもっと下がると期待していたのでスタッフももの足りない気持ちでいっぱいです。

じゃあどうしますか?

ファンの風量でも上げますか?


 直流安定化電源、出動。

 

 



きっと皆さんにも馴染み深い直流安定化電源
文系でも理系でもない野良犬みたいな生活を送っていた筆者は、この仕事を始めるまで存在すら知りませんでした。

これは様々な機器に送る電力量を調節する機械。
ボルトとかアンペアとか、そのへんを調節できるって感じの解釈でいいです。

そして今、小型ファンを動かしている動力は一般的なモバイルバッテリー(出力5V)です。

風量はそよ風程度

5V以上の電気を流せば、風量は大幅に上がります



画像の見方は、左端のメーターの数字が出力V数。

この場合は5.1Vですね。

では次第に上げていきます。



……

………


なんかもう面倒なので9Vまで上げました。


7℃マイナス


風量が絶対的な正義という確信を持てそうです。

そして…


なんか戦闘機みたいな音する、ウケる。


11℃マイナス


 
 結論

 

 


iPhoneを冷やすには、とにかく風を当てる


これに尽きます。

「でもそんな設備ない」

…身近にありませんか?
夏場に大活躍する、風量の大きいもの。


扇風機


コレでいいんです。

ケースを外して、コレに当てておけば冷えます。
 最後に

ここまで、見てくれた方の中には

「冷やすなら冷蔵庫だろ」

「氷とか保冷剤乗せれば良くない?」

「車のクーラーの前に置けば楽勝」

「ペルチェ素子は?」

と…思っている人もいるのではないかと思います。

全て愚問です。


なぜ、ここまで常温の風にこだわっているのか?

ご理解を頂くために、一言だけ書いておきます。

冷たい風、氷などを当てることは急激な温度変化により内部結露の原因になります。
そして最悪の場合「水没」同様の症状を招く恐れがあります。

iPhoneを冷やす際は常温の風で、ゆっくりと


以上です。

それでは、今回はここまで。

次回はありません。
扇風機、使ってあげて下さい。