2020年3月23日更新
iPadのバッテリー交換の目安と正規店との違いは何?
こんにちわ!
スマホ修理ジャパン渋谷店です!
今日はiPadPro9.7インチモデルのバッテリー交換のご依頼を頂きました。
最近はiPadProもバッテリー交換をしたいというお客様のお問い合わせが非常に増えております。
実のところを言うと、iPadProが初めて出たのは2015年9月に12.9インチが発売されたのが始まりです。
今回のPro9.7インチは、その12.9インチをは更に小型化したモデルで発売されたのが、このiPadProになります。
しかし、このモデルが発売された年が2016年3月です。
今から4年も前になるんですね~(;´Д`A “`
もうすでに販売終了となっている同モデルですが、大きさが使いやすいという事で、未だに使い続けているユーザーも多く
寿命を延ばし為に、バッテリー交換にいらっしゃる方が増えてきているのが現状です。
今回は、修理事例のご紹介と同時に、どのタイミングでバッテリーを交換するほうが良いのか?
又、正規店でバッテリー交換をする場合は?等も一緒にご紹介したいと思います!
早速修理をしていきましょう!
使用歴は3年以上!頻繁に電源が落ちるiPadPro9.7インチ
こちらがお持ち込みされた時の状態のiPadPro9.7インチモデルです。
最近になって頻繁に落ちてしまうといった症状で当店へご来店頂きました。
原因がバッテリーの劣化以外の場合も御座いますが、今回のケースはバッテリーの劣化による故障でした。
充電コネクターにケーブルを挿すと、反応はしているのですが、充電が溜まるまでに時間も掛かっている状態でもあり、
かなり劣化している様子でした。
【バッテリー交換をする時の目安は?】
基本的には使用歴が3年を超えている場合が交換の目安となります。
バッテリーに使われている「リチウムイオンバッテリー」が最大のパフォーマンスを発揮できる期間という物が
iPadの場合は概ね3年程と言われています。(使用頻度にもよりますが、あくまで目安です)
リチウムイオンバッテリーも使用を続けていれば必ず劣化してきます。
常に充電しているもしくが充電しながら使っている場合は、常にバッテリーに負荷を掛けてしまうので、劣化が進みます。
且つ、充電された容量が100%になった回数を「サイクルカウント」と言うのですが、このカウントがiPadの場合は1000回程にすると、内部に蓄電される最大容量が著しく減少するので、充電する頻度が多いと減りがかなり早くなります。
(1日1回ペースで充電すると3年前後で1000回に到達する事になります)
ですので、iPadの方がiPhoneよりもバッテリー容量が大きい分、寿命も長く設計されているので、2年程であればまず問題ないかと思われます。
これらを鑑みてiPadは3年を交換の目安と考えておきましょう。
【こんな不具合が起こったらバッテリー交換】
使用歴が3年以上使っている場合の他、3年経たずに突然端末に異常を来す事もあります。
以下のトラブルが起こったら、早めのバッテリー交換を推奨します。
① 充電の%の数値が急激に減る
使用している際に、%の表示が80%から突然50%に減少してしまう場合です。
バッテリーに蓄電する能力が著しく落ちしてしまうと、本来充電出来る容量が極端に低下して
この現象を引き起こします。
この場合は、バッテリー本体の劣化が原因なので、交換すると大抵は解消します。
② 充電しながら使用しないと使用できない
稀に充電ケーブルを挿していないと起動方も出ない端末をお持ち込み頂く事があります。
この場合も、バッテリーに異常がある事が殆どです。
最大容量がほぼ残っていないような状態ですと、この現象を引き起こします。
③ 膨張してパネルが浮いてきた
バッテリーが膨張すると、表面の液晶を浮かせてしまいます。
2次災害で、浮かせてくる反動で液晶を破壊してしまう事も屡々あります。
又、膨張して使い続ければ、最悪「爆発」「発火」に繋がる大変危険性もあります。
少しでも浮いている個所がある場合は、バッテリーの膨張を疑いましょう。
そして、出来るだけ充電は避けて、早めのバッテリー交換をオススメします。
④ 電池マークは出て、充電の反応はあるが全く起動しない
バッテリーの劣化が著しい場合、いくら充電させても起動出来なくなる故障もあります。
バッテリーの蓄電する能力が著しく低下して、いつまで経っても充電されない状態になります。
こうした状態もバッテリー交換で改善される場合が殆どです。
以上の4点のトラブルが起こった際は、バッテリー交換をすれば、元気に復活して使用できる様になります!
【AppleでiPadのバッテリー交換を依頼した場合】
最後に、AppleStoreでiPadのバッテリー交換を依頼した場合についてお話します。
一番安心できる正規店での修理依頼ですが、iPadの修理がiPhoneとは対応が異なる部分があります。
iPadの分解修理は、店舗で行う事はまずありません!
基本的には本体交換になりデータは全て消失しますので、必ずデータのバックアップを必須になります。
又、Appleの修理料金で言えば、《AppleCare+for iPad》に加入している場合と、未加入でも値段が大きく違います。
iPadProシリーズを例に挙げててみましょう。
〖 AppleCare+ 加入の場合 〗※iPadProの場合
〇修理費一律4,400円(保証期間内であれば、バッテリー交換は無料)
〖 AppleCare+未加入の場合 〗※金額は全て税別
・iPad Pro 12.9 インチ (第 4 世代)
保証対象外修理 69,800 円
・iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代)
保証対象外修理 69,800 円
・iPad Pro 12.9-inch (第 2 世代)
保証対象外修理 63,800 円
・iPad Pro 12.9 インチ
保証対象外修理 63,800 円
・iPad Pro 11 インチ (第 2 世代)
保証対象外修理 53,800 円
・iPad Pro 11 インチ
保証対象外修理 53,800 円
・iPad Pro 10.5 インチ
保証対象外修理 48,800 円
・iPad Pro 9.7 インチ
保証対象外修理 40,800 円
上記の金額で分かれます。
AppleCare+は、本来自然故障のみ保証されているAppleCareの1年間を、保証範囲を広げて2年延長するサービスです。
購入した段階で加入、もしくは購入して30日間以内であれば加入できます。
保証で支払う金額は機種によって変動しますが、8400円~になります。
保証に加入しておけば、何かあった時、非常に安く修理する事が出来ます。
この保証対象外と言うのは、「保証期間が過ぎている物」「保証に未加入」の金額です。
保証対象内の修理に比べると、かなり高額になってしまいます。
そして、先も述べた通り、データは全て消えてしまうので、必ずバックアップが必要になります。
その他、保証に加入していても、壊さないままで使用すれば払った保証金は無駄になる場合もありますし、
回数も2回までしか保証されません。
尚且つ、iPadは寿命が長く、3年程度でバッテリー交換目安になるのに、2年しか保証されないのであれば
あまり意味はないのかなとも思えます(-_-;)
iPhoneの保証ならまだしも、iPadは保証に関しては加入しておいても良いかな?と言うレベルです。
予約しないと即日対応できないので、ここも不便かなと思います。
(2020年3月現在はAppleStoreが臨時休業している為、修理予約不可)
保証は分割で払っている場合は、途中解約も出来るので、必要ないと思ったら保証を外してしまうのも有りです。
一括で払ってしまった場合は、返金されませんのでご注意を。
以上がAppleStoreでのバッテリー交換を依頼した場合です。
是非有効活用してくださいね(^^♪
では修理に戻りましょう!!
液晶を外せばすぐバッテリーが出現!!!
まずは、お決まりの液晶外しから。
iPadのバッテリーはiPhoneのバッテリーと比較にならない程巨大です(;´・ω・)
寿命が長いという物頷けますね~
バッテリーはネジ一本外せすだけ
iPadPro9.7インチはバッテリーに固定しているネジを1本外すだけで済みます。
しかし、基盤に挟み込まれるように接続されているので、一旦基盤を浮かせてからバッテリーを外します。
外す際は、基盤側の間反対にあるコネクターを外して、バッテリーの裏側を暖めで粘着を緩めてから取り外します。
取り外しが完了したら、新しいバッテリーを組み込んで、液晶を組み立てて終了です。
最後に動作確認をして作業終了
最後に組み立て後の動作確認をして作業終了です。
作業時間は2時間程で交換可能です。
今回は9.7インチでしたが、その他に10.5インチのバッテリー交換もご対応可能です。
iOS13でバッテリーの劣化を抑える新たなプログラムが組み込まれましたが、そもそも劣化しているバッテリーにも効果があるかは今のところ不明です。
もしバッテリーの減りが早いと感じた場合は一度当店へお気軽にご相談くださいね(^^♪
本日はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました!