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故障・トラブル対策
割れたカメラレンズを早急に修理するべき理由とは?
- 渋谷店 2025年11月10日 2025年11月10日 スマホ修理ジャパン代表 中嶋拓也
割れたカメラレンズを早急に修理するべき理由とは?
しかし、不注意でiPhoneを落とし、その精密なカメラレンズが割れてしまうことは少なくありません。
カメラレンズが割れた際、「まだ使えるから大丈夫」と放置してしまう方もいますが、これはさらなるトラブルや高額な修理費用につながる大きなリスクを伴います。
本記事では、割れたiPhoneカメラレンズを早急に修理すべき理由、修理方法、費用、そして予防策について詳しく解説します。
割れたカメラレンズを早急に修理する理由
割れたカメラレンズを放置することは、多くのリスクと不便を引き起こすため、早急な修理が強く推奨されます。
1. 写真の品質劣化と機能不全
カメラレンズの破損は、まず写真の品質に直接的な悪影響を及ぼします。
侵入した異物は写真や動画に黒い点や線として映り込み、せっかくの高性能なiPhoneカメラの魅力を大きく損ないます。
この異物の映り込みは、カメラ部品自体に問題がなくても発生するため、レンズの破損が原因であることが多いです。
iPhoneには自動ピント調整機能が搭載されていますが、レンズのひび割れにフォーカスが当たってしまうと、写真全体が常にぼやけた状態になる可能性があります。
• 光の取り込み方の異常:レンズの破損は光の取り込み方にも影響を与え、写真全体が不自然な色合いになったり、露出がおかしくなったりする症状を引き起こすことがあります。
これらの問題は、iPhoneカメラ本来の性能を台無しにし、「宝の持ち腐れ」の状態にしてしまいます。

2. iPhone本体への深刻な損傷リスク
レンズが割れると、この保護機能が失われ、以下のような深刻なリスクが発生します。
• 防塵・防水性能の喪失:カメラレンズが割れると、iPhone本来の防塵・防水性能が著しく低下します。これにより、水滴や湿気、微細なホコリなどが容易に内部に侵入し、精密な電子部品にダメージを与える可能性が高まります。
• リアカメラ部品の故障:特にリアカメラ部品は、異物の影響を非常に受けやすいです。レンズ割れを放置すると、ホコリや液体が侵入し、リアカメラ部品が故障する恐れがあります。これにより、シャッターが切れなくなったり、フラッシュが点灯しなくなったりする症状が現れることがあります。
レンズ割れがある状態で水没させてしまうと、基板の腐食やショートを引き起こし、最悪の場合、iPhoneが起動できなくなる、充電ができなくなる、電源が入らないといった致命的な故障に陥るケースも考えられます。このような重度の故障は、修理費用が非常に高額になるだけでなく、大切なデータが失われるリスクも伴います。

3. 修理費用と時間の増大
割れたカメラレンズを早期に修理しない場合、結果的に修理にかかる費用と時間が増大する可能性があります。
• 高額な修理費用の発生:軽微なレンズ割れであれば、レンズカバーの交換で済む場合もありますが、放置してリアカメラ部品や基板にまで損傷が及んだ場合、カメラユニット全体の交換や基板修理が必要となり、大幅に修理費用が高額になります。カメラユニットの交換は、レンズ交換よりも費用が上がります。
場合によっては、複数の部品を交換する必要が生じ、修理店での即日対応が難しくなることもあります。

iPhoneカメラレンズの修理方法
iPhoneのカメラレンズが割れてしまった場合、状況に応じていくつかの対処法と修理方法があります。適切な方法を選択することが、iPhoneを長く安全に使い続けるために不可欠です。
1. 応急処置
すぐに修理に出せない場合でも、一時的な応急処置を施すことで、さらなる損傷のリスクを軽減できます。
• セロハンテープなどで保護する:割れたカメラレンズの出っ張った部分にセロハンテープなどを貼ることで、液体やホコリがiPhone内部に侵入するのを一時的に防ぐことができます。これにより、リアカメラの使用は制限されますが、内部の精密部品を保護する上で非常に重要です。
これらの応急処置は、あくまで一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。早期に専門家による修理を検討することが重要です。
2. 専門業者による修理
iPhoneのカメラレンズ修理は、主に以下の2種類の専門業者に依頼できます。
• 注意点:Appleでの修理は、通常、デバイスの初期化が必須となるため、事前にデータのバックアップを取っておく必要があります。修理期間も5〜10日間かかる場合が多く、特に土日は予約が取りにくいことがあります。
例えば、スマホ修理ジャパンは150万台以上の修理実績を持つとされています。

3. 修理プロセス
修理は、単に割れたレンズを交換するだけではありません。
• レンズの剥離とクリーニング:破損したカメラレンズを丁寧に剥がし、新しいレンズを貼り付ける前にエタノールなどでレンズの周りをクリーニングします。この作業は非常に繊細であり、専門的な技術が求められます。
修理にかかる料金について
iPhoneのカメラレンズ修理にかかる費用は、依頼する場所、iPhoneの機種、および損傷の程度によって大きく異なります。

1. Apple正規サービスプロバイダの場合
Appleでの修理料金は、AppleCare+に加入しているかどうかが重要なポイントです。
• AppleCare+加入の場合:iPhone 12シリーズ以降のモデルであれば、一律12,900円で修理が可能です。
• AppleCare+未加入の場合:AppleCare+に未加入の場合、修理費用は大幅に高額になります。例えば、iPhone 14/15/XSシリーズでは87,800円、iPhone 12/13シリーズでは68,800円、iPhone 11では59,400円、iPhone 8では48,200円、iPhone 7では42,800円がかかります。iPhone 6以前のモデルやiPhone 5はサポートが終了しているため、Appleでの修理はできません。
2. 非正規修理業者の場合
スマホ修理ジャパンのような民間の修理店では、AppleCare+の有無に関わらず、比較的安価に修理が可能です。
• 費用例:iPhone 7/8/SE(第2世代)/6s/6などのモデルでは、6,480円から修理が可能です。
iPhone 5以前のモデルも問い合わせにより対応可能な場合があります。
費用を左右するその他の要因
• 損傷の範囲:単にレンズカバーが割れているだけであれば比較的安価ですが、内部のカメラユニットや基板にまで損傷が及んでいる場合は、交換部品が増えるため費用が高くなります。
• 部品代と工賃:「カメラレンズの修理費用は基本的にパーツ代と工賃」で構成されます。修理店によっては、これらの内訳が異なる場合があります。
これらの店舗では、即日対応が可能で、データもそのまま保護されることが多いです。
カメラレンズの故障事例と対処法
iPhoneのカメラレンズが故障すると、様々な症状が現れます。これらの具体的な事例を知ることで、自身のiPhoneに異常がないか確認し、適切な対処法を講じることができます。
1. カメラレンズの故障事例
このような状態は、異物混入のリスクが非常に高く、緊急の対応が必要です。

これは写真の品質を著しく低下させ、使い勝手を損なう典型的な症状です。

• 落下による破損:「iPhoneを地面に落とした拍子にカメラレンズが割れてしまった」という修理依頼が後を絶たないとされており、これが最も一般的な故障原因の一つです。

これらの事例は、iPhoneのカメラレンズが「衝撃(外圧)には弱く割れやすい部品」であるという特性を裏付けています。
特にiPhone 6以降の、カメラレンズが本体背面から出っ張ったデザインは、レンズの割れやすさの一因とされています。
iPhone 7、iPhone 8、iPhone 11などの機種で特に修理依頼が多い傾向にあります。

2. 故障が引き起こす具体的な症状
カメラレンズの破損は、以下のような多岐にわたる症状を引き起こす可能性があります。
• カメラ機能の不具合:カメラアプリを起動してもシャッターが押せない、フラッシュライトが点灯しない、などの症状が現れることがあります。これはレンズの破損がカメラユニット自体に影響を与えた可能性を示唆しています。
• 本体の致命的な故障:レンズのひび割れから水が浸入し、基板が腐食したりショートしたりして、充電ができない、電源が入らないといった致命的な症状に発展するケースがあります。
3. 対処法
カメラレンズの故障が確認された場合、早期の対処が非常に重要です。
• 応急処置の実施:すぐに修理に出せない場合は、前述の通りセロハンテープや保護フィルムでレンズ部分を保護し、異物の侵入を防ぎます。
• 迅速な専門業者への依頼:応急処置の後、できるだけ早く専門の修理業者に依頼することが重要です。放置すると「さらなるトラブルになり、より複雑な修理になる可能性がある」ためです。
iPhoneカメラレンズの保護方法
iPhoneのカメラレンズは、その性能とデザインの特性上、非常にデリケートな部分です。日頃から適切な保護を行うことで、損傷のリスクを大幅に減らすことができます。
1. レンズが割れやすい原因の理解
• 素材の特性:iPhone背面のカメラレンズには硬度が高い「サファイアガラス」が用いられており、日常的な摩擦では傷つきにくい特性があります。しかし、硬度が高い反面、「衝撃(外圧)には弱く割れやすい部品」という性質も持っています。
• 突出したデザイン:iPhone 6以降からiPhone 12までの機種では、カメラレンズが背面パネルよりも出っ張ったデザインとなっており、これが落下時の衝撃を受けやすく、割れやすさの一因となっています。iPhone 13シリーズ以降もカメラモジュールは大型化しており、引き続き注意が必要です。

2. 日常的な予防策
これらの特性を踏まえ、以下の対策を講じることが推奨されます。
• 他の物と一緒にポケットに入れない:iPhoneを鍵や小銭、その他硬い物と一緒にポケットやバッグに入れると、摩擦や衝撃によってカメラレンズが傷ついたり割れたりする恐れがあります。iPhone専用のスペースを確保するよう心がけましょう。
• カバーやケース、保護フィルムでレンズを覆う:最も効果的な保護方法の一つは、カメラレンズ部分をしっかりと覆うことができるスマホケースを使用することです。

データバックアップの重要性
1. Apple正規サービスプロバイダでの修理とデータバックアップ
これは、デバイスを完全にリセットし、ソフトウェアやハードウェアの整合性を確保するためのAppleの方針です。
• 事前のバックアップが必須:そのため、Appleに修理を依頼する際は、修理に出す前に必ずiCloudやPC(iTunes/Finder)を使って、全てのデータのバックアップを取っておく必要があります。バックアップが不完全な場合、大切な写真や連絡先、アプリのデータなどが失われるリスクがあります。
2. 非正規修理業者での修理とデータ保護
• データ保持が一般的:スマホ修理ジャパンなどの非正規修理業者の多くは、「データはそのままの状態でお返し」することを特徴としています。これは、部品単位での修理に特化しているため、基板やストレージに影響を与えずに修理が可能な場合が多いためです。
• バックアップ推奨は変わらず:ただし、たとえデータがそのまま返却される場合でも、万が一の事態に備えて、修理前にバックアップを取っておくことを強く推奨します。予期せぬトラブルが発生した場合でも、バックアップがあればデータを復元できる安心感があります。
• データ復旧サービス:万が一データが失われてしまった場合でも、一部の修理店ではデータ復旧サービスを提供していることがあります。しかし、これは最終手段であり、確実な復旧が保証されるわけではありません。
まとめ:早急な修理がもたらす価値
割れたカメラレンズを放置することは、単に写真が撮りづらくなるというレベルに留まらず、iPhone全体の機能性、安全性、そして最終的な修理コストにまで影響を及ぼす深刻な問題です。
これらの問題が進行すると、最悪の場合、iPhoneが起動不能に陥る可能性すらあります。
早めに修理を行うことで得られる価値は計り知れません。
• さらなる損傷の防止:応急処置を施し、すぐに専門業者に修理を依頼することで、リアカメラ部品や基板へのダメージ拡大を防ぎます。
• コストの抑制:軽微なレンズ割れの段階で修理すれば、カメラレンズの交換だけで済む可能性が高く、カメラユニット全体の交換や基板修理といった高額な費用を避けることができます。
• iPhoneの機能維持:カメラの性能を完全に回復させ、写真撮影、QRコード読み取りなど、iPhone本来の機能を維持できます。



