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iPhoneのボタンが反応しない、その原因は…?意外な原因から、よくある原因まで解説します。

秋葉原店 2024-04-16 2024-04-16 秋葉原店店長 須山よしのり
iPhoneのボタンが反応しない、その原因は…?意外な原因から、よくある原因まで解説します。

iPhoneのボタンが反応しないと、かなり困ります。



iPhoneの操作は基本的にタッチパネルで行われるもの。
それはiPhoneがこの世に出てきてから、変わらない要素です。
ですが、この表現だと実際は不正確。
iPhoneにとってもっと重要な機能がありますよね?
皆さん何気なく使っていて、更に最新のiPhoneでは増えたり減ったりしているもの。
そう「ボタン」です。
iPhoneのボタンはモデルにより数に差が出てきますが
・電源ボタン
・音量ボタン(+ボタン/-ボタン)
・ホームボタン
・アクションボタン
これだけの種類があります。
どれもタッチパネルの影に隠れて目立ちませんが、重要な役割のあるものばかり。
今まで当たり前だった動作が出来ない、となると…
仮にボタンを代替する機能が備わっていたとしても困るものです。

 
 

陥没した・戻らない



iPhoneのボタンは、照明のスイッチほど単純ではありません。
そもそも耐水・耐塵性を少しでも高める目標があるのにも関わらず、可動部品を外装に設置するということは、それだけ隙間を作ってしまうということでもあるからです。
では、どうやって可動部品であるボタンを搭載しているか?
答えは単純です。
「限りなく隙間を小さくしている」
精密な金属加工によってフレームとボタンの隙間を限りなくゼロとして、また多少の力ではグラつかない構造となっています。なので落としてしまったり、過剰な圧力が加わった場合に外装の歪み、ボタン部分に外傷を負うと
「ボタンが陥没したまま戻らない」
状態になってしまうことがあります。
こういった場合は、ボタンもしくはボタン周りの金属を削り物理的に穴のサイズを広げる加工を行います。
また時には外的要因(損傷・歪み)が見受けられない状態でも同様の症状が起こる場合があります。
この時の原因は…
・汚れで隙間が埋まっている
・ボタンを固定する内部ネジが緩んでいる
この2つが代表的です。
こちらに関しては削り加工の必要はなく、分解清掃のみで動くようになります。
適切な清掃をせずケースを長い期間つけっぱなしにしていたり、自転車や車・バイクなど長時間振動を与えられる環境にある場合は、この症状に困ることになるかも。
落とさない、キレイに保つ、置く場所を考える、が出来るようになるとトラブルは格段に減るでしょう。
 

押せない・感覚がおかしい



 
先程の項目では外装部品の不良によってボタンが押せない症状を紹介しましたが、この項目で原因となるのは内部パーツです。
iPhoneに搭載されているボタン類は基本的に「タクトスイッチ」と呼ばれるもので、押している間だけ信号を送る仕組みになっています。
押した時に「カチッ」と音がなるタイプのスイッチですね。

この画像中央に見えるのが、ボタンの下にあるスイッチのメインユニット。
中央のポッチが押されることで、その下にあるドーム状の金属膜が凹み回路を繋ぎ信号を送ります
押せない・感覚がおかしい場合は、ほとんどのケースでこの「ポッチ」が経年劣化により削れてしまっています。
普段から必要以上の回数押していたり力強くゴリゴリとボタンを押していると寿命は更に縮まります。
もしこのような症状になってしまった場合はポッチ部分の再建をするか、もしくはスイッチユニット全体を交換するしかありません。
iPhoneのボタンスイッチ系のパーツ交換は技術的にも難しい部類に入ります。
内部構造の一番深い場所、一番入り組んだ箇所にありますので、修理をするとなると長時間に及ぶ可能性が高く、非常に厄介な症状の一つです。
 

反応しない



 
「ボタンも押せて、カチッという感覚もあるのに反応しない」
「ボタンを押しているのに反応が返ってこない、反応しない」
という場合は、完全にボタンが故障しているか、もしくはボタンから送られた信号がどこかで途絶えている可能性が高いです。
この完全なボタンの故障、ボタンの信号が途絶えている、どちらも先程と同じように内部パーツの故障といえますが…
原因はもっと深刻な場合が多く、実際
・内部水没
・パーツケーブルの損傷
・パーツコネクターの損傷(または腐食)
など、電子機器にとって致命的な状態にあるケースが最多となります。
またこの状態ではボタンの機能が誤動作を起こしている場合もあり、その場合
・起動ループ(リンゴループ)
・リカバリーモード
など正常な起動または操作が行えない状況も少なくありません。
基本的にはパーツ交換での修理が前提となりますが…
内部の状況次第では、一時的に起動が出来る状態までの応急処置となるケースも。
こちらも非常に厄介な故障ですので、異変を感じたら即座にバックアップの作成等の対策が必要です。
 

ボタンが熱い



この症状は、通常の電源ボタンや音量ボタンでは起こりません。
しかし唯一、起こり得るボタンがあります。
それは…ホームボタンです。
と、いってもiPhone 6s以降のモデル。
具体的には…
iPhone7/iPhone7Plus
iPhone8/iPhone8Plus
iPhoneSE第2世代
iPhoneSE第3世代
このモデルのみ、です。
これらの特定のモデルでは、旧来のメカスイッチ式ホームボタンとは異なる仕組みの「感圧式ホームボタン」になりました。
簡単に言うと小さなタッチパネルと同じような仕組みに変わったのです。
つまりその他のボタンのようにカチッと沈み込むボタンではなく…
触れた強さをデジタルセンサーで読み込み反応してくれるもの。
この感圧式ホームボタン、つまりは中に電気信号を処理するチップや回路が張り巡らされており、その回路に常に電気が流れているということになります。
・水濡れ
・ひび割れ
・衝撃
など、外的損傷を負うと電気信号が処理出来ず、一箇所に電気抵抗がかかることで発熱を起こす場合があります。
なお旧来型のホームボタンや他のボタンに採用されているタクトスイッチ(メカスイッチ)では、押している間だけ電気信号が送られるので発熱は滅多に起こりません。

感圧式ホームボタンなのに、異音がする?



先ほども書いたように、iPhone7から搭載されたホームボタンは「感圧式」です。
なのでボタンを押した時、本来であればタッチパネルのように触れた感覚はあっても押した感覚はありません。
ですが実際に使ってみると「押した感覚がある」と感じるはずです。
これはiPhoneのマナーモーターによる振動で感覚に訴えかける「触覚タッチ」機能によるものです。
正確にはTaptic Engineという名称が付いていますがマナーモーターやバイブレーターと言ったほうが伝わりやすいですね。
この賢い振動装置が「ボタンを押した」と認識されたと同時に振動を与えることで、ボタンを押し込んだ、または押したと感じさせています。
なので電源が入っていない状態では、何も反応がないわけですね。
そして、この感圧式ホームボタンを搭載したiPhoneでは…
ホームボタンを押したときにガチガチ、カチャカチャという異音がする
という症状もよく耳にします。
これは先程の「バイブレーターの振動で押した感覚を」という部分にヒントがあって…本来なら完璧に固定されているはずのバイブレーターが何らかの理由で、浮いている状態になっています。
例えば
・固定用のネジが緩んでいる、または取れている
・固定用金具が損傷している
・バイブレーター自体の故障
などなど感圧式ホームボタンによって役割が増えたバイブレーターに由来する症状と言えます。

タッチパネルが主役のiPhoneもボタンがないと不便



ということでiPhoneのボタンに起こり得る様々な症状と原因について書いてきました。
直感的に動かせるタッチパネルが主役のiPhoneですが、実際に感覚的な操作でいうとボタンの役割が大きく、これらが使用不能になると不便または困る場面が出てきます。
実際、外装に設置されている部品ですので、衝撃や汚れに直面しやすいものでもあります。
いざ、電源が落とせない、音量の上げ下げが出来ない、ホームボタンが使えない、となると…かなり焦りますよね。
そんなときはこれまでの内容を参考に、修理店までご相談下さい。
焦って対処をしようとすると、かえって状況が悪くなる可能性もあります。
構造を理解し、正しく対処出来るプロに頼みましょう。
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